小5男子の才能で全てがめちゃくちゃになる野球マンガ『ダイヤモンドの功罪』
どーも。どこまでもです。
話題の野球マンガの単行本がついに発売されたので、早速紹介していきたいと思います。
それがこちら。
平井大橋「ダイヤモンドの功罪」です。
作品概要
小学5年生にして身長169cmの主人公・綾瀬川次郎(あやせがわ じろう)は、楽しくスポーツをしたいという理由で、地域のスポーツクラブの体験に行くのだが、どのクラブにおいてもずば抜けた身体能力により、強化選手などのプロへの道を薦められてしまうこと、それによりクラブの他の子が落ち込んでしまうことが悩みである。
そんな時に出会ったのが、地域の弱小硬式野球クラブ・足立バンピーズだった。
今まで体験してきた個人競技とは違い、チームのみんなが仲間で、自分がすごいプレーを見せることでみんなも喜んでくれるという環境に身を置いたことで、野球にハマった綾瀬川。
しかし、足立バンピーズでもその才能に魅せられ、勝手な事をする大人が現れてしまい……?
才能に悩まされる少年を描く、鬱展開の多い野球マンガ。
この才能を前に正気でいられるか?
本と動画の知識"だけ"で、初っ端から(弱小チームとはいえ)同学年の経験者が受けるのを諦めるレベルの速球を投げ、コントロールは完璧、投げ方の知識だけで完璧に変化球投げられるのを綾瀬川少年は「ふつうじゃん」って言ってるんですけど、そんな普通のやつがいてたまるか。
そら大人もおかしなるよ。
スター性のある選手をずっと遊ばせておけるか、と聞かれたら……ねぇ?
まぁ、この漫画に出てくる大人は、いささかやりすぎではあるけど……特に監督、おまえやぞおまえ。
光と影の差がエグい。辛い。
綾瀬川少年が平然とやってのけること、まぁ同世代の子は到底辿り着けない領域なわけですよ。なのに大人はそのレベルを求めてくるし、同世代の子はそのレベルを超えないとエースなんてなれないわけで……
そのおかげで周りがどんどん壊れていく。
綾瀬川少年が輝けば輝くほど、影が一層濃くなる。
そうやってストーリーが進行しますので、心の弱い方にはおすすめできませんね、これは……
感情移入しすぎるとどうにかなっちゃいますよこれ……
おまけマンガ……お前、人の心無いんか……?
単行本の楽しみの一つといえば、描き下ろしですよね。本書はおまけマンガが収録されているのですが……なんで全てが終わったタイミングでその内容描けるの……人の心無いんか……?ってなりますね……これはヤバい。情緒がめちゃくちゃになる、いや、なった。
これから読む人は、どうか心を強く持って欲しい(これ漫画薦める時にいう事か……?)
まとめ
この漫画、一言でまとめますと、とにかく読むのが辛い、この一言に尽きます。ただ、こういう漫画、どうしても人を惹きつけるんですよね。どこまで行ってしまうのか見たくなるといいますか……
あと私は単純に綾瀬川少年には幸せになってほしい、ただそれだけですね……
そしてこのダイヤモンドの功罪の2巻ですが、早くも来月発売です。このペースでこの漫画浴びるの、正直危なくないですか……?
週一の小出しでも大分ダメージ受けるのに、この高濃度の単行本を2ヶ月連続はあかんて……読むけどさぁ……
それではまた来月、2巻のレビューも多分します。
では。
【追記】
2巻のレビュー記事を投稿しました。
気になる方はこちらもどうぞ。