Twitterでのラジオ実況環境を試行錯誤してみた記録


はじめに

数年単位でTwitterを放置していた人間が最近Twitterでラジオ実況をするようになったので、色々試行錯誤してみた記録を書いてみようと思います。随時更新するかもです。当たり前と言えば当たり前の話ばかりかと思いますが、基本的なところから整理したかったので個人の備忘録がわりに書いています。

前提

自宅等、安定した環境で実況する場合の想定です。出先とかでの実況は想定していません。(この辺は色々研究してノウハウを溜めたらまた書いてみるかも)
あと、ここで想定しているラジオはAMやFM のラジオ放送であり、インターネットonlyのラジオだとか、YouTubeなどの動画(雑談配信含)やテレビ番組などといったラジオ以外のメディアに対する実況は想定していません。

まとめ:試行錯誤した結果

  • ラジオ:そこらにあるポケットラジオ

  • 実況用PC:macOS+4kディスプレイ

  • Twitterクライアント:TweetDeck(ブラウザ)+Better TweetDeck(拡張)

  • ブラウザ:Vivaldi

ラジオ実況を試行錯誤する前に大事なこと

現状、日本国内においてはラジオ(受信機)を用いるか、radikoやらじる★らじるなどといったネット配信サービス(以降は代表してradikoと記載)を利用することでラジオ(放送)が聴ける。ここでは、ラジオ(受信機)を用いてラジオ(放送)を楽しむリスナーをラジオ組、radikoを用いてラジオ(放送)を楽しむリスナーをradiko組と書くことにしよう。

Twitterによるラジオ実況は、ラジオ組とradiko組が同一ハッシュタグで実況する。また、radikoに関してはインターネット回線を経由する以上、遅延が発生する。そのため、微妙にタイムラインが混ざるといったことがある。だからと言って「ネタバレするな」とか「空気読め」などと言ってはならない。参加しているのは同じ番組を愛しており、盛り上げようとするリスナー同士だ。喧嘩はいけない。

また、パーソナリティやゲストなどに対しての過度なdisはやめよう。基本的には、その番組が好きなリスナーが集まるのがTwitterのラジオ実況である。そんな中で過度なdisをするのはただの嫌がらせでしかない。とうの昔に死語となった「ネチケット」のような話だが、画面の向こう側には相手がいることを忘れてはならない。
もし、その番組に対して「良くない」とか「思うところがある」というならば、番組宛のメールか、各局が設けている意見・感想の募集先に送るべきである。

ラジオ編:ラジオかradikoか

前述の通り、radikoで受信する時点で「遅延」は避けられない。
そのため、

  1. ラジオ組によるネタバレを喰らう。

  2. 他の人と似た内容の投稿をしてしまう。

  3. 遅延の影響でTLの流れと少しズレた実況をしてしまう可能性がある。

といった点がデメリットになる。
1点目はそれもまた楽しみといった人もいるかもしれない。
2点目についても大体盛り上がるところは同じようなところだ(基本的に同じ番組を聴くリスナー同士だから好みも似る)し、たまたま同じ内容を実況してしまった人にパクツイだのなんだのと騒ぐ人はまず居ないので無視して良い。
問題なのは3点目である。面白い流れなのでtweetしようと思ったら、既にラジオ組は次の流れになっていてなんだか空気の読めない投稿に見えてしまうといったことはないだろうか?

これに関してradikoの運営会社に文句を言ったところで問題は解決しない。原理的(音声の途切れを防ぐためにバッファを設けたりとか、パケットをルーティングする時間などがかかるため)に遅延を0にできない以上は仕方無い。なので同じような投稿をしていたラジオ組のtweetにLikeするか、諦めるか、ラジオ組になるしか無いのだ。

ちなみにだが「アパートやマンションでAMラジオが受信できないため、radikoを使っている」という人は、ワイドFMを試してみてほしい。
ワイドFM対応のラジオ(受信機)を持っていないという人は家電量販店で2000円も出せば乾電池式のワイドFM対応ラジオを購入できる。仮に感度が微妙だったとしても防災用品として転用すれば良いのでゴミにはならない。
実際に私もワイドFMの恩恵に預かっている。

前置きが長くなってしまったが、自宅などの安定した環境では可能な限りラジオ(受信機)を用いてラジオ組として参加する方が有利である。

PC編:使いやすさは人それぞれ

現状、私が所持しているPCとしては下記2台である。

  • (Intel版)MacBookPro

    • BootCampしているため、macOS/Windowsどちらも使える。

  • (ミニ)デスクトップPC

    • Windows11搭載

現状、私はMacBookPro(macOS)で実況を行なっているが、基本的には使いやすいOSやキーボード、ディスプレイなどを選べば良い。以下、私がMacBookProを利用している理由を記載するが、話半分か4分の1程度で聞いて(読んで?)もらって構わない。
基本的にMacBookProを利用している理由としては、

  1. 日本語/英数切り替えキーが別になっていること

  2. ライブ変換

  3. USB-Cの4kディスプレイで常時給電しながら使える。

の3点が大きい。私は元々WindowsPCユーザだし、仕事でも(会社から支給された)WindowsPCを使用しており、宗教的にWindows下げをしたいとかMac上げをしたいというわけではないのでご安心を。

1点目に関しては、MacBookのキーボードは「半角/全角」キーのトグル式ではなく、英数/かなの切り替えキーが別々に配置されている。これにより、「半角/全角切り替え時に間違えて2回押してしまい打ち損ねた」と言ったことが防げる。個人的には能力最速でキーボードを叩き込むことに集中しやすいと思う。
2点目だが、MacOS搭載のIMEはライブ変換機能が搭載されている。これは、文章を入力する際に勝手に漢字の変換を行なってくれる便利な機能だ。スペースキーを叩く手間が減る分、より早く打ち込みtweetできる。
3点目に関しては別にWindowsのノートPCでも実現可能な内容である。バッテリー切れの心配もないし、何よりケーブル一本で充電と画面拡張ができるのは大変快適である。

繰り返しになるが、この辺は個々人の好みに依存するので「使いやすい」と思うものを選ぶのが何よりも大事である。

Twitterクライアント編:現状はTweetDeck

現状、私はTweetDeckというWebベースのTwitterクライアントにBetter TweetDeck(以下BTD)というブラウザ拡張を使用してラジオ実況を行なっている。
理由としては下記の通りである。

  1. Twitter社公式のアプリケーションになっている。(安心感)

  2. ハッシュタグやnotificationなどを並べて表示できる。(一覧性)

  3. ブラウザベース(好みのブラウザが使える+検索などがしやすい)

  4. BTDにより細かなカスタマイズができる。

1点目は個人の好みの問題だが、2-4点目が大きい。
私は基本的に4kディスプレイ上に、

  • 投稿画面(常時表示)

  • 番組や局のハッシュタグ

  • 番組や局のアカウント(リストにしても良い)

  • User指定で自分の投稿(何書いたか)

  • Notification(Likeやリプなどの確認)

などを表示している。こうしておくことで、実況したり、気に入った投稿にLikeしたりリプしたりなど一画面で全て完結するのでとてもやりやすい。
トレンドに入るほどの番組であれば、トレンドもカラムに加えて常時監視しても良いだろう。

ブラウザベースというのも扱いやすい。番組ページを見たり、放送中に気になった内容を検索したり、番組にメール(私はGmailを使用)したりといったアクションもシームレスに移れる上、自分が扱いやすい好みのブラウザで扱えるからだ。

さて、そんなTweetDeckなのだが細かい点で不満もある。そこでブラウザ拡張としてBTDを導入して対応している。
個人的に素のTweetDeckに感じた不満点は下記2つである。

  1. 時間を絶対表示にできない。

  2. 投稿するたびにハッシュタグがクリアされる(保持されない)。

前者は「個人的な好み」も大きいかもしれないが、個人的には絶対表示の方が「どのタイミングで投稿した(された)か」というのが把握しやすいため、絶対表示としている。どちらかというと後者の方が大問題である。毎回ハッシュタグを入れるのはミスするかもしれないし、実況のテンポが落ちるため、ハッシュタグの保持は必須である。

BTDを導入することで両者をカバーできる。BTDの導入自体は他の(一般的な)ブラウザ拡張と同様の方法だし、ググれば山のように出てくるので省略する。

私が挙げた不満点を解消するBTDの設定方法を以下に記載する。
時刻表示はBetter TweetDeckの設定画面を開き、下記のように設定することで秒単位で設定できる。

投稿時刻を絶対表示に設定する方法

ハッシュタグの保持は同様に下記の「ハッシュタグを保持」にチェックをつければ良い。

ハッシュタグを保持するように設定する方法

注意しなければならないのは、設定後にTweetDeckをリロードしないと変更が反映されない点である。これは、単純に「BTDの設定を保存した後は、TweetDeckの画面を開いてブラウザの更新ボタンを押せば解決する」と覚えておけば良い。

もし、他におすすめのTweetDeckやBTDの設定、あるいは「他のTwitterクライアントが良いよ」といったご意見があれば是非是非教えて頂きたい。

ブラウザ編:個人的にはVivaldiがおすすめ

ある意味番外編的な項目かもしれないが、TweetDeckがブラウザベースのTwitterクライアントである以上、環境構築の一環として使用するブラウザの選択も避けては通れない。
「手に馴染んだブラウザを使う」というのが良いのかもしれないが、個人的にはラジオ実況専用といった使い方でも良いのでVivaldiを試してみるのがおすすめである。試してみてVivaldiが気に入らなければお好みのブラウザで使えば良いと思う。

例えば普段はChromeを使っている人でも、実況用はVivaldiといったように物理的にブラウザを切り替えることで「うっかり間違えて別アカウントに誤爆」といったことも防げるし、「ラジオ実況のしやすさ1点だけを考えてカスタマイズする」こともできる。
もちろん、気に入れば普段使いのブラウザにしても良い。
それだけの魅力があるブラウザだ。

個人的にラジオ実況関連で気に入っているVivaldiの機能は下記の通りだ。

  1. ブラウザに内蔵された時計機能

  2. スクリーンショットもその場で取れる

  3. パネル(メモを取ったり、Webサイト表示したり。)

  4. タイリング機能(●●しながらラジオ実況がしやすい。)

  5. 細かなカスタマイズ(シンプルにもできるし凝ったこともできる)

1点目は個人的には時刻を絶対表示にしている関係上、時計表示が身近にあると大変助かるし、そもそも「番組の終わりまで残りどれくらい?」だとかを手っ取り早く知るには時計を見るのが一番である。
「WindowsやMacOS上でも時計は表示できるのでは?」と思うかもしれないが、ブラウザを全画面にして可能な限りTLなどを大きめに表示したいのでVivaldiの時計を使用している。
2点目は1クリックで呼び出せるスクリーンショット機能を内蔵している点だ。単純なメモ替わりからスクショをtweetしたいといった時まであると非常に助かる機能だ。(ちなみにこの記事の画像もVivaldiのスクリーンショット機能を利用している。)
3点目はVivaldiそのものの魅力とも言える。画面左(設定で右にもできる)にパネルというものがあり、ここからブックマークや、翻訳機能、メモ機能、カレンダー、Webサイトなどといった様々な機能へアクセスできる。例えば、気になったワードを調べる際にいちいち新しいタブを開かなくても検索できるし、個人的にメモしたい項目をそのまま確認したり、(スマホサイト表示扱いにはなるが)お気に入りの番組や局のサイトを開きながら実況もできる。もちろん邪魔な時は非表示にもできる。
4点目は、ブラウザ1画面で複数のサイトを並べて表示できる機能だ。普通ならウィンドウを複数開いてOS側で並べて表示したりするが、何も考えなくても画面下のボタンをクリックするだけで並べて表示できる。こうすれば何か作業をしながら実況したり(TLを眺めたり)といったことも可能だ。
「百聞は一見にしかず」というようにウダウダ御託を並べるより、実際に下記スクリーンショットを眺めてもらう方が分かりやすい。

「noteを執筆しつつTwitterを眺めながらWikipediaを検索」といった曲芸もブラウザ1つで可能

5点目だが、「カスタマイズに色々入れたりしなきゃいけなくてめんどくさい」とか「高機能なのはいいけどマニアックすぎて扱いにくそう」とか思う人も多いかもしれない。しかし今回記載した内容についてはBTD以外はVivaldiにデフォルトで搭載されている機能(面倒な手間無し)だし、初回起動直後にわかりやすい設定画面が出るので、使わないものを非表示にしてシンプルですっきりとした画面にすることもできる(公式サイトにサンプルがあるので色々眺めてみると良い)。
VivaldiはChromeと同様のエンジンなので、表示が乱れるといったこともないし、Chromeのブラウザ拡張がそのまま使えるので大変便利だ。(そもそも拡張しなくてもブラウザ内蔵の機能で完結することも多い。)
当たり前だが日本語対応だし、無料だし、プライバシーに関しても公式が「最優先事項」とするくらいなので安心だ。

ちなみにだが、Vivaldiのステマ記事かよと思った方がいるかもしれないが、私は1円も金は貰っていないことは明記しておく。(とりわけVivaldi側の名誉のためにも)

今のところ私が知る限り、ブラウザ1つ(と拡張機能1つ)で快適なTwitterラジオ実況環境が実現できるブラウザはVivaldiしか無いと思っている。

気になった方は下記公式サイトからダウンロードして試してみると良い。Windows/Mac/Linuxのいずれにも対応しているのでそこも素晴らしい。
https://vivaldi.com/ja/

おわりに

noteでの記事執筆方法への習熟も兼ねてTwitterでのラジオ実況環境について執筆してみました。試行錯誤してより良い設定等が見つかれば追記予定ですが、現状でもかなり強力な実況環境だと思っています。
(TweetDeck / BTD /Vivaldiのいずれも高機能なツールであることが大きいと思います。)

もしこの記事をきっかけにTwitterでのラジオ実況に参加したいとか、ラジオ番組にメールを送ってみようとか、好きな番組やパーソナリティができた(増えた)とか、ラジオって面白そうとか、何でもいいので興味を持って貰えたら嬉しいです。

それではしたっけまた、どこかの世界でお会いしましょう。

更新履歴

2022/09/07:初版公開
2022/09/08:目次を設定した


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