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モエレ沼芸術花火2022に行った話

9/3に開催されたモエレ沼芸術花火という花火大会に行った。
思えばこういったイベントに行った際、「記憶に留めておくだけ」だったのだが、いつの日か記憶が薄れるということに今更気付いた。
ただ今回だけは「はなびきれい」の6文字で感想を終わらせてはならず、「記録として残すべき」という自分の直感を信じて記憶が残る内に書いてみることにした。

記事の性質上、メール等で番組に送った内容と重複する内容も含まれるがご容赦頂きたい。
全文(note曰く9000文字超)読むと長いので、目次で気になるところだけピックアップする方が読みやすいと思う。

どんなイベント?

はっきり言って私の文章より、下記の公式を見た方が億倍わかりやすいので以下参照。

お わ り


としてしまうと、「記録に残す」と冒頭で書いた意味がまるで無いので頑張って書いてみる。
個人の日記のようなものなので、イベントの参考になるかは不明だがそこはご容赦を。


雑なQ&A集

Q1:そもそもこの花火大会行ったことあるの?

A1:無い。今回が初めて。ちなみにこの大会が完全チケット制ということも知らなかったくらい。

Q2:そもそもなぜ行こうと思ったのか?

A2-1:イイ加減にしろっぷサンデーというSTVラジオの番組を聴いて。
A2-2:同番組のパーソナリティが会場内のラジオを担当していたので。
A2-3:病みかけた精神に対するリフレッシュ的なものも兼ねて。

イイ加減にしろっぷサンデーの詳しい紹介は、にわかリスナーである私が解説するよりリンクに貼った公式サイトなりWikipediaなりの方が詳しいのでそちらに任せる。(書くまでもないが)同番組は花火専門番組では無い。日曜午後に放送されている生放送番組である。ということだけ付け加えておく。

また、「花火を見る気が無い」ように見えた方も居るかもしれないが、そうではないと(名誉のためにも)書いておく。

Q3:モエレ沼芸術花火を知ったきっかけは?

A3:イイ加減にしろっぷサンデー内の告知。
既にお気付きと思うがA2-2に記載の通り、番組パーソナリティが出演するイベントであるから、当然ラジオCMが放送されるわけだ。

これ以上Q&Aで遊んでいるといつまで経っても本題に入らないので、時系列順に書いていくことにする。


8月末、日曜日のこと

告知されているのでなんとなく気にはなっていたものの「どうしようかな」と考えつつ、自宅でイイ加減にしろっぷサンデー(以下、ハッシュタグでも使用される「しろっぷサンデー」と「」付きで記載)を聴いていた。
当然ながら、週末に同大会が行われる予定なので告知が行われる。
その際に「チケット残りわずか」という告知が流れる。

私はふと「もしチケットが取れるなら行ってみようか?」と思った。本当にちょっとした思いつきである。「本当に残りわずかなのか?」という失礼ながら疑心暗鬼な気持ちを抱きつつ手元のスマホで検索してみた。
確かに「残りわずか」となっていた。

普通は「番組終わってから色々調べて買いに行くかー」くらいの勢いな気がするのだが、気付いたら放送中に外に出てコンビニに向かっていた。

それにしても、スマホのradikoでいつでもラジオが聴けるのだからいつでも本当に便利な世の中だ。ラジオを聴きながらチケットを買いに行くこともできる。(逆にradikoが無ければチケット買えずじまいだったのかもしれない)

コンビニに着くと、本当に幸運ながら「残りわずか」のチケットを買うことができた。


9/3 午前中のこと

いつもより少し遅めに起きた私は、ぼんやりとしていた。チケットを買っただけで満足してしまい、そもそもまともに予定を調べていないのだが、その事実に当日になってから気付く無計画さだ。

そういえば「ドラえもんさんの-90歳の誕生日だな」とかどうでもいいことを考えつつ、とりあえず会場までのルートを確認した。気付いたらそれだけで満足して、何もせずに午後になっていた。


9/3 午後(Part1)、会場までのこと

刻々と開場が迫る中、「あれでもない、これでもない」とパニくるドラえもんが如く、準備をした。相変わらず計画性が無い自分に反省しつつ準備が整ったので出発したのだが、気付いたら朝から何も食べていなかった。移動途中、大通駅のコンビニでおにぎりを買い、食べることにした。

地下鉄の栄町駅に着くと、そこからシャトルバスが出ていた。片道300円。現金前払い式なので、小銭が足りなければすぐそばにあるイオンで何か買って崩せば良い。たくさんの乗客を乗せてバスに揺られている内に会場に着いた。


9/3 午後(Part2)、会場に到着してからのこと

会場に着くと、大自然とこのご時世になって久しく見ることの無かった長蛇の列に出くわした。列とは言っても止まっているわけでは無いので、単純に歩き続けているのとなんら変わらない。
風光明媚な自然の風景を何枚か撮りつつ、チケット確認やすっかりお馴染みとなった消毒を済ませ、公園内へ向かっていく。

会場周辺の光景1
会場周辺の光景2

個人的にこの手の写真を撮る時はジオラマ風に加工するのが好きなので一枚でも撮っておけば良かったが、普通に撮影しただけで終わってしまったのでちょっと後悔。


9/3 午後(Part3)、フードエリアにて

会場を少し進んで曲がった先にフードエリアがあった。「せっかく来たんだし、なんか買って食べるか」と、当初の目的を思いっきり忘れてとりあえず懐かしの赤い(魚肉)ソーセージ※とか焼きそばだの買っていた。

※フランクフルトみたいな大きいサイズの赤くて大きな魚肉ソーセージ。
 北海道ではおなじみだが、内地本州では珍しいらしい。
 たまにそういうローカルなやつあるよね。名古屋のたませんとか。

道民おなじみの赤いソーセージ
(上下反転した方が見やすい気がするがご愛嬌)

列待ちの際、前方は浴衣姿のカップルが並んでいた。ポテトを摘んだりフランクフルトを食べながら仲睦まじく並ぶイチャつく姿に内心「歩きながら串物食べるのは危ないからやめろ」と思いつつも、(市井の人々にも)かつてのような光景日常が戻り始めていることを再認識した。


9/3 午後(Part4)、ラジオブース到着

ようやく(本来の目的を思い出して)ラジオブースに向かった。
ラジオブース自体は会場の各席、つまり芝席やプレミアム(椅子)席 に向かう通路の脇にある。椅子などが並んでいるわけではなく、基本的には通行人の邪魔にならないように立見するスタイルである。(ちなみに、ブース前にいなくても音声は場内のスピーカーから聞こえる。)

到着した瞬間にすでに始まっている(=冒頭部分を見逃している)という事実に絶望感を覚えつつ、時計を見ると16:50過ぎだった。
(後々確認したタイムテーブル曰く)16時から開始なのでかなりの遅刻だ。
一体何をやっているんだと思いつつ、目の前に目線を広げるとその光景に驚いた。

来た瞬間、「しろっぷサンデー」のパーソナリティの他に小塚崇彦さん吉原宏太さんがゲストに並ぶという普通ではお目にかかれないような貴重な光景が広がっていたのだ!

通路の脇で椅子も置けないという不利な状況でありながら、人が集まっていたように記憶している。

ただ、時間は永遠では無いためゲストの二人ともお別れの時間となる。その後、集まっていたほとんどの人が居なくなるという悲しい事態も訪れた。
(だからと言って、居なくなった彼/彼女らを薄情だと責めてはならない。皆それぞれの時間を楽しむために来ているのだから。)


9/3 夕方、 ラジオブースと夕暮れと

太陽が沈み始め夕暮れの時間になると、とても現実とは思えないほどの幻想的な光景が眼前に広がる。本当に不思議だ。夢物語でも妄想でもなく、確かに我々はモエレ沼公園という場所にいるのだから。

単に「イベント芸術花火が始まる高揚感がそうさせているのでは?」と思う方もいるかもしれないが、それだけではない。

昼と夜、日常と非日常、現実と幻想、あらゆるものの境界線に立っているかのようであり、その美しさには誰もが息を呑んでいた。

写真では伝わりきらないが、生で見ると本当に幻想的な光景である

「写真にフィルタを掛けるのは当たり前」の時代であるが、雄大な大自然が見せる美しさは現代の画像処理技術でも太刀打ちできない。
(分野は違えど)ソフトウェア業界に従事する技術者の端くれとして「科学技術の力は自然を凌駕する」ことを信じ続けていたが、その一方で「自然への畏怖と敬意」という人として「見失ってはいけない」ものを見失っていたことにも改めて気付かされた。


9/3 開演まで(Part1)、花火の話

時系列的には多少前後するのだが、基本的にラジオブースはゲストの方を呼びながらのトークや、イベントらしく会場で聴きたい曲をリクエストして流していた(LINEOpenChatオプチャで募っていた)りと、盛り沢山の内容で放送している。

全てを聴いたわけでもないし、偉そうに語れる立場でも無いが、とりわけ印象に残った花火大会の話を記載する。

世間一般では花火職人さんを「花火師」などと呼ぶのが一般的かと思うが、この大会ではコレオグラファー振付師と呼ぶ。
音楽と調和したダンスを作り上げる振付師が如く、音楽と調和した花火を作り上げる文字通り振付師なのだ!
そして、モエレ沼芸術花火は全国各地のコレオグラファーの皆さんが集まる貴重な機会であるのだ!

花火といえば日本の夏の風物詩だが、意外なことによくあちこちで開かれているような花火大会で国産の花火が打ち上がるのは思ったより少ないということも初めて知った。(私の記憶が正しければ2-3割ほどらしい。)

話を聴いていて、単に「打ち上げて終わり」ではなく、音楽と花火を調和させることにより高度な芸術として昇華させようとするコレオグラファーさんたちの矜持を感じた。と同時に、ここまで知って「はなびきれい」の6文字で感想を終わらせてはならない思ったのがこの記事を執筆するきっかけの1つになっていると思う。


9/3 開演まで(Part2)、ラジオブースの話をする前に

さて、ラジオ番組目当てのようなことを書いておきながら、ここまで4000文字以上(noteの文字数カウンタ機能の測定値)もその話題に触れないのはおかしな話だと思う方もいるかもしれない。ただ、これは時系列順に出来事を書き並べた結果なのでご容赦頂きたい。

いきなりラジオブースの話をする前に、前置きにあたる話が必要と思うため、それを記載していくことにする。時系列的に前後する部分もあるが重ねてご容赦頂きたい。

そもそも、「しろっぷサンデー」はお笑い芸人「しろっぷ」のひろしさん、じゅんぺいさん、そしてSTVアナウンサーの久保(朱莉)さんの3人がパーソナリティの番組である。

ただ、モエレ沼芸術花火2022の会場で放送されたラジオ番組は「モエレだョ!密にならずに全道集合!!」であり、「しろっぷサンデー」ではないことに注意する必要がある。

開催前にSTVラジオで放送されていたモエレ沼芸術花火の(ラジオ)CMにおいて、しろっぷのお二人が登場する旨は告知されていたのだが、久保さんの名前はそこには無かった。このことから「しろっぷサンデー」としての出演ではなかったことが分かる。
(上記の話は音声のみのラジオCMの話なので、誰かがその旨を書き起こさない限り残らない話である。公式関係者の記録では無いためWikipediaだと「要出典」レベルの精度の低さだが、それでも残す価値はあると考えている。)

なお、傍証的な話であるが、久保さん自身が「個人的」にモエレ沼芸術花火のチケットを取ろうとしていた旨を「しろっぷサンデー」並びに会場内のラジオでも発言していることからもこのことは伺える。

モエレ沼芸術花火開催直前の「しろっぷサンデー」において(私が知る限り)初めて会場内での案内や番組に登場するアナウンサーとして久保さんが出演する旨が告知されたことからも、"結果的"に「しろっぷサンデー」のパーソナリティが会場ラジオの担当になった形というのが(客観的に見た)正確な理解と思われる。

"結果的"というのが「偶然なのか必然なのか」はもはや関係者しか知らない(不明かもしれない)ような話であるから、真相を知ることはできないであろう。

とはいえ「しろっぷサンデー」ファミリーとして会場ラジオの場に勢揃いしたのは、しろっぷのお二人を慕う久保さんの想いが結実した結果と言えるだろうし、心温まる素敵なエピソードである。


9/3 開演まで(Part3)、ラジオブースにて

前述の通り、ラジオブースは通路の脇にあり、基本的に会場内に放送は響き渡っている。イベント性質上、芝席の方は席を確保する必要があるので基本的にラジオブースの前に居続ける観客は皆無※である。
※この番組のパーソナリティの人気がどうこうと言った話には繋がらないことに注意されたし。仮に大量の人間がラジオブースの前に居続けたとしたら、通路を塞ぎ迷惑になることは自明である。

とはいえブース前で観覧していると、皆興味深そうに手を振ったり、それに対して手を振り返すひろしさん、じゅんぺいさん、久保さんパーソナリティの方々の姿が見える。外での公開生放送だからこその素敵な光景だ。

そういえば、フードエリアで買った魚肉ソーセージを持ったままラジオを聴いていたので、拍手すらできず、会場で配られていたうちわをポコポコ叩きながら音を鳴らす状態だったので、今思えば間抜けな様だっただろう。
(放送の合間に通路を挟んだ芝側のエリアに移動して慌てて食べた。冷めてしまっていたが外の空気も相まって大変美味であった。)

本題に戻ると、たくさんのゲストの方が訪れ、時に笑いを交えながら「モエレ沼芸術花火」の魅力を引き出し、それを伝える放送をする。まさにプロフェッショナルの技である。会場内限定のため「記録」としてではなく「記憶」にしか残せないのが残念でならない。

しかしながら、私はこのラジオ放送のおかげで「モエレ沼芸術花火」をより楽しむことができたと思っている。言葉では伝えきれないほどの感謝でいっぱいだ。

(烏滸がましい話であるが、)ほとんどの参加者は花火を見に参加しているのだから、もしかしたらラジオ放送に対してあまり気に留めていなかった方もいるかもしれない。

それでも自分が心動かされたものに対してそれを何らかの形で発信することが何かに繋がると信じている。殆どの人に読まれなかったとしても、電子の大海原インターネットに残すことで、誰か1人にでもそれが伝われば幸いである。それが皆さんから頂いた気持ちに対して自分ができる最大限の恩返しであり、何よりもこの記事を書いている1番の理由である。


9/3 開演まで(Part4)、開演が迫る中で

今回、私が確保したチケットはプレミアム席と呼ばれる椅子席である(以下、椅子席と呼ぶ)。座席は自動的に指定されているため、開始までに席に辿り着けば何の問題も無かった。

時系列が大きく前後することになるが、前月の8/7に「タクシーの日ファンフェスタ」という「しろっぷサンデー」の公開生放送が行われていたことを少し書いておきたい。

この「公開生放送」には私も行ったのだが、この時点ではこの番組へメールなどの投稿等を一度もしたことがなかった。そのため名乗るラジオネームすら無いので、名乗りようがない状態である。ちなみに、この時の感想を翌週の放送で読んで頂いたのが「しろっぷサンデー」への初投稿である。
(余談だが、(この名義で)初めてメールが読まれたのは、前日の「いんでしょ」が初めてなのだが本筋から逸れるため詳述しない。)

そして、もう一つの事実として、私は「モエレ沼芸術花火」に行く旨を事前にメールしたり、Twitter に投稿したりといったことはしていない。(会場に着いた瞬間に写真を投稿したのが初出)

さて、この事実を踏まえた上で改めて状況を整理しよう。パーソナリティから見た光景を想像してみてほしい。
スタッフ以外にいる数少ないリスナー。その人物は「タクシーの日ファンフェスタ」にもいた人物である。しかし誰一人とてその名前は知らないし、事前に投稿もないので推測しようもない。
私がパーソナリティならきっとこう思うだろう。「誰だコイツは?」と。

(本来であれば私から声を掛けるべきであり、大変申し訳無い気持ちで一杯なのだが)、しろっぷのひろしさんが私に声を掛けて下さった。
第一声が「タクシーの日ファンフェスタにも来てくださった方ですか?」という話であり、私は驚いた。

少なくともタクシーの日ファンフェスタは一ヶ月前の出来事であるし、(イベントの性質上当たり前と言えば当たり前だが、)たくさんの方が訪れているイベントである。

そういった中で、じゅんぺいさんと「上記のような話をしていた。」という訳なのだから純粋に嬉しさでいっぱいである。
それだけでもこのイベントに来た意味があったと思う。それくらい、私にとっては嬉しい出来事である。

その後、自分のラジオネームを伝え、色々な話をした。「また、メールを送ります」とも伝えた。
本筋からは少し逸れるが、その日の夜中に半ば徹夜状態で感想の話をメールに書いて送った。幸運にもそれを翌日の放送で読んで頂いた。
改めて御礼申し上げたい。

気づいた頃には開演時間が目前に迫り流石に移動せざるを得ない状況になったため、会釈をし、私は観覧席へ急いだ。


余談:
本当に余談の類なのだが、日没後にジングルやCMを流すために放送を一旦止めている際、なぜかブース内が青い光に包まれていた。恐らく放送中か否かを明確にするためだと思うのだが、どこか("怪"ではなく)妖しげな雰囲気を感じたのは私の感性の問題なのかもしれない。
(単なる私の感想であり、dis的な意味合いは無いので悪しからず)


9/3 夜、開演〜

開始と同時に席に着いた。文字通り「芸術花火」の開幕だ。
天候も幸いし、絶好の花火日和だ。

開幕と共に、音楽と調和した花火が会場内に広がり続ける。
私はただただ圧倒され続けるのみである。

時折、写真を撮ってみようとするが、やはり(素人には)撮影は難しい。
結果、動画で撮り、SNSには動画から切り出してUPすることにした。
SNSに上げる程度であればこれでも十分だ。改めて技術の進歩を感じる。

煙が立ち上る影響により、時折数分ほどの小休止を挟むことになるのだが、基本的には滞りなく進んでいく。そして私はただただ芸術花火の虜となる。

そんな芸術花火だが、何も知らない状態で見ていても私は感動していたと思う。しかし、色々な話を知ってから見る花火はまた違う。感動の”質”が大きく違ってくると思う。

花火の打ち上げに携わった方々、ボランティア等で会場の運営や観客のヘルプに携わった方々、放送を支え観客にその魅力を届けてくれた方々、沢山の方々がこの大会を支えているのだ。
そういった方々の熱意や想いが形になってこその「芸術花火」なのである。

大会翌日の深夜に某所に書いた(より鮮度の高い)私の感想より一部を抜粋しながらその時の気持ちを振り返ってみる。

「分野を問わず丁寧に想いを込めて作られたものは人の心を動かす力がある。そしてこの力はあらゆるものよりも強い力である。」ことを私は信じている。

技術者を生業としている手前、時として上記の話は非科学的と捉えられがちなのだが、(ある種盲信的に信じ続けていた)このことはやはり間違いでは無かったと思った。

約1週間経って、こうして見返しながらこの記事を書いている訳だが、やはり間違いではないと信じている。


9/3 夜、〜終演

時間と共に、終演が近づいてくる。
終盤に中島みゆきさんの「時代」が流れながら、花火が打ち上がる。

花火1
花火2

ここ数年で、あらゆるものが変化した。気づけばそれらは「新しいXXX」と呼ばれるようになった。そして今、(それまでの)日常とされるものに戻ろうとしている。という風に世間的には言われている。

ここ最近の世の中は、これらの「新しいXXX」と「それまでの日常」を二項対立のような関係で語り続けているが、それは少しだけ違うように思う。

モエレ沼芸術花火が10周年という節目を迎えることができたのも、ずっと前から変わらずに応援し続けていた沢山の人々に支えられてのことだろう。
そして、10周年という節目を迎え、これから先へと羽ばたこうとしているのは、新しいこと挑戦し続けているからだとも思う。

だからこそこれから先の未来というのは、それまでの価値観のどれでもない、「より新しく、より良いもの」に生まれ変わるべきなのだろう。
「変わらないものを守り続けるために、変わり続ける」といったような自己矛盾を含んだ言葉に聞こえるが、いつの時代も人々の想いや希望が何かを成し遂げているのだから、可能であると信じている。

この社会に生きる我々一人一人が、それぞれの最善を尽くし続けようと努力し続ければ、きっと成し遂げられるだろう。

未来のどこかで、「そんな時代もあったね」といった風に歌詞通りの話になるのかもしれないから。

ただ花火を見に来ていたはずなのに、何故か様々なことが走馬灯のように脳内を駆け巡っていた。気付けば涙で溢れていた。


9/3 夜、終演〜 (One more thing…)

無限のような時間にも、あっという間の時間にも思えたと思う。
少しばかりの寂しさと共に、終演を迎えた。

昨今の状況を考えて座席別に順番に退場するとは言えども、
芋洗いのように退場することになる(人数を考えれば仕方が無い)。

そんな中で、お立ち台の上でコントチックに楽しい話をしながら、退場の誘導をするしろっぷのお二人を見かけた。
最後の最後まで楽しんでもらいたいという想いが溢れる素敵な対応である。

そして、ラジオブース前では、スタッフの方々と一緒に後片付けを行う
久保さんの姿を見かけた。
つつがなく開演から終演まで迎えることができたのはあなたの丁寧なアナウンスがあったからこそだ。

「遅くまで本当にお疲れ様でした。」と、一言でも言葉の形で伝えることができれば良かったのだが、(繰り返しになるが)芋洗いのように退場するような状況であるから呑気に立ち止まっている余裕は無い。
後ろ髪を引かれるような思いで退場することとなってしまった。

言葉ではなく文字の形になってしまうが、改めて関係者各位に
御礼申し上げたい。

この大会を支えている方々は観客が入場するよりも前に準備をし、観客の
退場を見届けてから仕事が終わることになる。

当たり前の事実ではあるが、観客の立場からすると当たり前過ぎて忘れて
しまうことがあるかもしれない。
だからこそ、「人々の幸せを支える方々」への敬意を忘れてはならない。
(自戒の意味も込めながら。)


編集後記

noteの文字数カウンタ曰く9000文字以上の記事だそうだ。
自分でもこんなに長文になるとは思わなかった。
ラジオ番組にメールを書いたり、noteの準備をしたりしていた関係で
書き始めも9/8からであり、完成まで遅くなってしまった。
実際は9/10(深夜)〜11にかけてほぼ一気に執筆したような感じだ。

文章に関しては素人なのだが自分の書きたいことや伝えたいことは
全て書いたつもりなので、満足感でいっぱいである。
もし分かりにくい箇所や間違いがあったとすれば、それは私の問題である。

話は変わるが、9/3分のラジオドラマGPをradikoのタイムフリーで聴きながら執筆していたのだが、9/3は久保さんのご両親の結婚記念日なのだそうだ。
そう考えると、色々な幸せな出来事が重なっているなと思う。

この1文で伝わる人向けの書き方になるが、
ここまで書き終えてふと思った1文でこの記事の終わりとしたい。
全ては「珊瑚が持つ幸福の力がもたらした奇跡」なのかもしれない。

変更履歴

2022/9/11:初版
2022/9/11:タイトルの句読点を修正

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