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小説紹介⑩✎𓂃どうしてわたしはあの子じゃないの

どうしてわたしはあの子じゃないんだろうっていつも誰かをうらやましがってた。でもわたしはやっぱり他人の必死さを笑ったり、心配するふりして気持ちよくなったりする側より、笑われる側にいるほうがずっといい

#どうしてわたしはあの子じゃないの #寺地はるな #双葉社

小さな地方の村で生まれ育った天と藤生。そこに東京から転校してきた美人のミチ。
それぞれがそれぞれに複雑な感情を持ち、違う世界を持ちながら大人になっていく3人の物語。

思春期だけでなく「羨ましい」という感情って気を抜けば纏わりついてくる感情な気がします。
SNSではキラキラした世界が広がっていて、私の欲しいもの全て持っているような人たちがたくさんいる。
天の環境とは全然違うけれど、自分と違う誰かを羨んでしまう気持ちって誰にでもあって自己嫌悪になりがちだなと思います。
この本でも「私も他の誰かになれないけれど、他の誰かも私にはなれない」なんて言葉があって、それが本当に救いというか全てなんだろうと思いました。
人には人の苦しみが、人には人の喜びがあるから、誰かになろうなんて考えるより自分をもっと磨いていくしかないんだよなぁとしみじみ感じますね☺︎

自分のままで自信を持って生きられるように、私も頑張ろう!


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