教員をちょっと抱きしめたい話
子どもについて「あいつダメだなあ」という教員のコトバは、実はSOSなのかもしれない。
きっと誰一人として、嫌々この仕事(教職)についていない。
そして、嫌々続けられるほど、この仕事は楽じゃない。
では、なぜネガティブな言葉が教員室に溢れるようになってしまったのか...
それは目の前で起きていることが辛くて仕方ないからなのかもしれない。
子ども達の毎日に大人として本当は全力で伴走したい。
でも、
求められるのは見守りや寄り添いではなく、瞬発力のある成果効果...。
自分たちの働きかけのせいで、苦しんでいる気がする子ども達の姿...。
私たちはプロなんだから、胸を張って「そこじゃない」って言えばいい。
本当はそう。そう思う。思ってきた。
「できていることだって たくさんある」
もちろんそうも思ってる。すべてを嘆いているわけじゃない。
違うって思ってから約10年が経ってしまった。
本気で戦ってきた気がするけど...どうやら足りなかったらしい。
ずっと戦ってきた先輩達は「甘い」って言うのでしょう...。
でも、しんどいです。
こんな中で、子どもだけを見て毎日を過ごせている人たちはすごい。
すごすぎる。
本当はこれじゃない...
そんな風に感じるコトを毎日重ねることは結構苦しい。
そんなんだったら教員はやめるべき?
子ども達のことをこんなにも大切に思っていても、強くないならやめるべき?
みんなが苦しい。
大人も苦しい。
子どもも苦しい。
「ぜんぶ子どもに返ってしまう」
「大人がしっかりしないといけない」
「大人がこうでなくちゃいけない」
知ってる。
でも、私たちは子どもだった時から
そんなに大きくなれてるんだろうか。
そんなに強くなれてるんだろうか。
自分も苦しいのに、苦しい人を追い詰めるような空気が蔓延するのはなぜなんだろう。
いつからだろう。
こうなってしまったのは...。
それとも、はじめからそうだったのかな...。
まずは「苦しい自分」「苦しかった自分」をちゃんと受け止めてみようかな。
自分の苦しさに気づけなかったら、なかなか相手の苦しさには気づけない。
たくさんの ”先生たち” と出会ってきたけど、
”先生たち” はそれぞれに子どもたちのことを真剣に考えてて
悩んでて
学んでて
頑張ってますよ。