タイムマシーンに乗って
大山のぶ代のドラえもんを見て育った世代の私は、タイムマシーンが欲しいと思ってた。過去の失敗をやり直したり、未来の自分を見てみたかった。
大人になって、いろんな経験を経て、タイムマシーンが欲しいとは思わなくなった。タイムマシーンに乗って、過去の私を応援しに行くくらいはしても、介入して、操作して過去を変えたいとは思わない。間違いなく過去の私は、未来の私の言うことなんか聞かないだろうし、信じないはずだしね。
今だって過去の出来事を思い出し、毎日のように心がチクチクと痛む。だけど、過去の私もできる限りの能力で精一杯生きていたから。もう、仕方のないこと。やるだけやった。あの時の決断は、様々な状況から考えて、そうするしかなかった。
まだこんな風にぐずぐず考えてるってことは、過去の思いを完全には終わらせることができてない。
簡単に終わらせられるような出来事ではなかったしね。
頭の中にある怒りとか、悲しみとか、苦しみとかを終わらせるには、ぐちゃぐちゃな思いを、ぐちゃぐちゃにだけど、ちょっとずつ書き出して、負のエネルギーを成仏させたらどうだろうか。
まだ書きながら緊張してるのがわかる。綺麗に書こうとか、良いこと書こうとか思ってる。そう思えば思うほど、書けなくなる。
でも、書こう。どんな自分も自分。