仮装人物 徳田秋声

秋声の弟子にして恋人であった秋田県出身の山田順子との関係を描いた順子ものの一作で、葉子と庸三とに自らの関係を重ね合わせた。後期秋声を代表する私小説。(青空文庫あらすじより抜粋)

小林秀雄が「大人になれば分かる作品」てな感じで推していたので読みました。奥さんを亡くした中年男が若い女性に誘惑されて恋に目覚め、のめり込む話です。秋元康とAKB48の関係がこんな感じなんやろなとか勝手に思いました。パトロンとそれに群がる女性野心家みたいな。でも葉子さんをただの悪女に仕立てたいわけではなくて、恋にしか生きれない女の悲劇と妖艶さの生み出す罪作りと今風の打算みたいなところを誤解なきよう描きたかったのかなと推察します。対象をあくまで葉子さんに絞った場合の話ですが。一方、だから何なんだという気がします。別に珍しくないぞと。そもそも「痴人の愛」に似てないかと。
女性に対してこれはダメだなと思ったら早々に諦めたり打ち切るタイプなので読んでてかったるく思いました。文章中の修飾節がどの単語に係るのか分かりにくくてストレスでもありました。
評価すべきは心理描写になるのでしょうか?色々思った通りに書きましたが、そんならお前が書いてみろとは言わないで下さい。よろしくお願いします🙇


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