アリアンロッド2E カバー役に関するアレやコレやなメモ スキル編①
はじめに
アリアンロッドをプレイし、色々とビルドを考える中でメモが欲しいなと思ったのでnoteに取ってみることにしました。
メインで動かしているキャラがいわゆるカバー役なので、今回はメインとなる4つのクラスのカバー役適正や、防御力上昇やダメージ軽減に関するスキルをピックアップして所感を出してみようかと思います。
※以下の文中に出てくるPSGとはサプリメント「パーフェクト・スキルガイド」の略称です。
ウォーリア
【クラス所感】カバー役適正:◎
基礎的なHPの高さ、加えて防御力の高い装備は「クラス制限:ウォーリア」であることが多く、言い換えれば装備の更新を怠らなければそれだけでも相当な耐久力を得られるのがメインクラスにウォーリアを選ぶ強みです。また物理防御力を上げたり物理ダメージを軽減したりする手段が豊富な上、基本ルールブック環境下では唯一の《カバーリング》取得先なので、カバー役をやるならほぼ必修のクラスになるでしょう。
一方、基本ルールブックのみの環境では魔法防御力を上げる手段や射程のあるメジャーアクションの選択肢に乏しいため、サブクラスで補完する必要がありそうです。
《アイアンクラッド》SL3
物理ダメージを軽減できるスキル。
《ペネトレイトブロウ》などの防御を0とみなしてくる物理ダメージを軽減できるのは防御力を上げるスキルには無い魅力。また軽減系のスキルに良くある「使用条件:防御中1回」の縛りが無いため《連続攻撃》などにも対処できるのは大きいですね。
一方、魔法ダメージやドラゴンのブレスなどの特殊ダメージは軽減できないのは難点です。またカバー役だと《カバーリング》との併用でMP消費が激しくなりがちで、その辺りのフォローは必要かもしれません。
上級職のナイトになると派生スキルで魔法ダメージも軽減できるようになる《スティールクラッド》が登場し、対応の幅が大きく広がります。
《ウェポンガード》SL1 ※要PSG
物理ダメージを軽減できるスキル。
ダメージ軽減量が武器攻撃力に比例するのでできるだけ強い武器を持ちたいですね。武器種としては斧>剣>槍>弓>打撃(杖)の順でしょうか。CL1時点で「ハルバード」が最も強く攻撃力13なので6点軽減。武器を更新していけば軽減量はさらに伸びていきます。SLに対するコストパフォーマンスはかなり高いと言えそうです。
一方《アイアンクラッド》と異なり、「使用条件:防御中1回」の縛りがあるため《連続攻撃》などに対しては複数回の攻撃に対し、いずれか1回しか対応できません。対応範囲も物理ダメージのみなので、これ単体でカバー役になるのは少々心もとないかもしれません。加えて盾を装備出来ない為、素の防御力がやや低めになってしまうのも問題点。あと1つ、シーン継続する防御力を上げるスキルなどを併用して補いたいところです。
上級職のナイトになると、片手で両武器を装備できるようになる《パワーアーム》が登場します。盾を装備しながら《ウェポンガード》できるようになるのでこちらも耐久性が大きく向上しそうです。
《オートガード》SL3
パッシブで物理/魔法防御力が上がるスキル。
防御力の上昇量はそれなりですが、魔法防御力も上がるのはいいですね。パッシブなのでMP消費も無く、常時発動するのも利点。最優先して取得したいとまでは言えませんが、MP消費量やアクションとの兼ね合いでこれを取得するというケースもあるのではないでしょうか。
《カバーリング》SL1
味方への攻撃を代わりに受けるスキル。
直接防御力などが上がるわけではありませんが、自衛だけではなく守りたい味方がいるなら取っておくべきスキルです。ルール上《カバーリング》を覚えなくともカバー自体はできるのですが、非常に取り回しが悪いです。そのためカバー役を名乗るならほぼ必修。これも「防御中1回」の縛りがあるため、《連続攻撃》されるとどちらか1回しか《カバーリング》は発動できません(ちょっとしたテクニックですが、《連続攻撃》された場合、1回目の攻撃は《カバーリング》、2回目の攻撃は「カバー」を宣言することで両方の攻撃を受けることは可能です)。
《カバームーブ》SL3
《カバーリング》の射程を伸ばしてくれるスキル。
前線から後衛を護ったり、その逆もできたりとあれば便利なスキル。必須ではないのですが、一度経験すると手放し難くなるタイプのスキルですね。その卓やギルドの戦術によって有用さが変わってきますが、とりあえず保険にSL1だけでも取っておくと最重要防御スキルである《アフェクション》や《インタラプト》をミドルフェイズにダイス事故で切らざるを得ない事態を回避できるかもしれません。
《ディフェンダー》SL5
マイナーで物理防御力が上がるスキル。
ウォーリアスキルで防御特化するなら最初に候補に挙がるんじゃないかなと思います。《ディフェンダー》単体だと防御力の上昇量は並み程度ですが、後述する派生スキル《マジックディフェンダー》を取得することで一気に優秀なスキルへと変貌します。言い換えると派生スキルが取れない環境下だと優先度が一つ下がってしまうというのが正直な評価。
また、自分の手番が回ってくるまでは防御力が一切上がらない為、奇襲などを受けた際には注意が必要です。
《フルディフェンス》SL1
フリーアクションで《ディフェンダー》を使用可能になるパッシブ。
第1ラウンドでどうしても別のマイナーを使用したい場合に取得する程度かなと思います。これがセットアップで使えるようになればまた違ったのですが、フリーアクションだと結局自分の手番まで待たないといけないのでスキル1枠分の価値があるかはちょっと微妙かなと思います。
《マジックディフェンダー》SL1 ※要PSG
《ディフェンダー》の効果に魔法防御力を上げる効果も追加するパッシブスキル。《ディフェンダー》を取ったなら忘れずに取得しましょう。
アコライト
【クラス所感】カバー役適正:〇
メインクラスで選ぶ場合、ウォーリアほどではないにせよ意外とHPが高く重装備もできるクラスです。総合的な耐久力ではウォーリアに劣りますが、利便性の高い支援魔術や攻撃魔術を取得しやすく、それらは射程がある程度ある事が多いため後衛であるメイジや射撃系シーフなどをカバーする場合はウォーリアより器用に立ち回りやすい印象があります。
一方、アコライトが戦闘から脱落するというのは最も避けるべき事態の1つです。アコライトでカバー役をするのであれば自身やパーティ全体のHP管理に一層目を光らせる必要があるでしょう。
《プロテクション》SL5
ダメージ軽減を行うスキル。
物理/魔法/貫通ダメージ、全て軽減可能。適応範囲内であれば探索中に発動してしまったトラップのダメージすら軽減します。加えてSLあたりの軽減率も優秀な上、効果をダイスで求める魔術なので他のパッシブスキルやアイテムで強化もしやすく、なんと味方にもかけることができます。カバー役で無くともアコライトを選ぶなら取得しない理由を探す方が難しいくらい優秀なスキルと言えるでしょう。
強いて難点を挙げれば「防御中1回」なので《連続攻撃》などに対応しきれないくらいですが、上級職のプリーストになれば《プロテクション》の効果を強化する《ハイプロテクション》、「防御中1回」の制限を解除する《バリア》を取得できます。一方、上級職のパラディンに進めば《ワイドプロテクション》や《フィールドプロテクション》といった広範囲に《プロテクション》を使用できるスキルが追加され、将来性もある良質なスキルと言えます。
《アフェクション》SL1 ※メインアコライトのみ
プロテクション感覚で使いますが、効果はダメージを0に変更するという非常に強力なスキルです。シナリオ1回しか使えませんのでここぞというタイミングで使用したいですね。カバー役で無くともメインアコライトであればどこかのタイミングで是非とも取得しておきたいスキルと言えます。
《ホーリーアーマー》SL5
メジャーで物理/魔法防御力を選択して上げるスキル。
魔法防御力を上げられることは便利なのですが、これ単体で見るとSLあたりの防御力の伸びは同じくアコライトのパッシブスキルである《ホーリーガード》以下、後述する《ホーリーグレイス》を取得してようやく少し上回る程度です。また、メジャーで発動する関係上自身の行動値が低いとやや使い難さが目立ちます。できれば第1ラウンドで味方全体に《マジックブラスト》などでばら撒きたいところですが、行動値が低いと先行する味方が先に移動してしまったり、待たせてしまったりすることになります。
カバー役視点で見ると、「SL5+1」という主戦力であることを期待したいスキルにしては防御力の上昇量が少々物足りないこと、自身の行動値を上げにくいこと(*1)、範囲化するためメイジに寄りたくなること(*2)、上級職まで視野に入れると《ホーリーウェポン》や《ホーリーワード》も欲しくなり気付けば純支援アコライトに宗旨替えしそうになること(*3)……などなど、あればうれしいのですが優先度の高いスキルとは言えないのかなと感じます。
(*1)PSGクラスロール《ホーリーオーダーⅡ》で範囲化可能。
(*2)PSGクラスロール《ホーリーオーダーⅠ》で戦闘前に使用可能。
(*3)《ホーリーアーマー》等を強化する上級職プリーストのスキル《ホーリーアシスト》と、上記《ホーリーオーダーⅠ/Ⅱ》は同時使用できないのも悩ましさに拍車をかけます。やはり《マジックブラスト》が欲しい……とか言い始めると気付けばちょっと硬いだけの支援プリーストと化していたり。
《ホーリーグレイス》SL1 ※要PSG
《ホーリーアーマー》の効果で物理/魔法防御力どちらも上昇するようになるパッシブスキル。《ホーリーアーマー》を取得するならこれも取ってしまいたいですね。
《ホーリーガード》SL3 ※要PSG
パッシブで物理/魔法防御力が上がるスキル。
ウォーリアの《オートガード》に似ていますが、こちらは魔法防御力重視の上がり方。基本的に魔法防御力の方が上がりにくいため両者を比較するならばこちらの方が優秀だと思います。とはいえ《オートガード》でも述べたように優先度が高い訳ではなく、他のスキルとの兼ね合いで取得を検討してみてもいいでしょう。
メイジ
【クラス所感】カバー役適正:×
メインメイジは基礎HPも低く、防御力の高い装備品が少なく、メイジスキルに優秀な防御性能のスキルも乏しいためカバー役適正は低いというのが正直な評価です。
とはいえやろうと思えばメインメイジでゴツい鎧を装備したカバー役もできるのがアリアンロッドの面白いところ。《マジックブラスト》を筆頭にカバー役の余技として候補に挙がりそうなスキルはいくつか存在しますので、サブクラスや転職を吟味すれば面白いビルドが完成するかもしれません。
《ウォーターシールド》SL1
特殊攻撃のダメージを軽減するスキル。
SLあたりの軽減量が大きく、この点だけ見れば非常に優秀と言ってもいいスキルです。また、特殊攻撃は貫通ダメージであることも多く、それを軽減できるというのは評価できる点だと思います。
一方、(その卓のGMにもよるのですが)特殊攻撃はそれほど多く遭遇する攻撃手段ではありません。同時に、遭遇すると1ラウンドに何度も特殊攻撃が飛んで来る状況というのは割とあります(例:ダンジョン探索中に3匹のドラゴンと遭遇。それぞれブレスを吐いてきた!……など)。そうなると、ラウンド1回という縛りが少々辛い点ではあります。
総じて、メイジを選んだ上でスキルに余裕があるなら……といった評価に落ち着きそうです。
《ストーンスキン》SL1
セットアップで物理防御力を上げるスキル。
SLあたりの効果量もそれなりに多く、またタイミング的にも早いので悪くないのですが、効果がラウンド終了時までなのでセットアップ毎に使用しなければなりません。CLの低い頃はともかく、ある程度成長すると何らかのセットアップを使用したくなるケースが多く、そこを常に占有し続ける《ストーンスキン》は少々使い難さを感じるかもしれません。低CL帯では有用ですが、レベルが上がるにつれて使用しにくくなるスキルだと思われます。
《マジックコート》SL1 ※要PSG
セットアップで魔法防御力を上げるスキル。
《ストーンスキン》の魔法防御力版。魔法防御力は上げにくいので《ストーンスキン》より少しだけ価値がありそうに見えますが、消費MPが《ストーンスキン》より少し重たくMPポーション1本分の期待値程度と、低CL帯では毎ラウンド使用するには少々コストが重いかもしれません。ある程度育ってくると《ストーンスキン》同様、他のセットアップとの競合問題が出てきてしまいます。
《デトックス》SL3 ※要PSG
HPロスを軽減するスキル。
HPロスを軽減できるというのは非常にユニークな効果なのですが、軽減量が非常に小さく有用な場面が少ないです。毒(1)を無力化するのにSL3まで上げる必要があるというのは少々辛い所があり、その分を他のスキルに回した方がいいのではないかと思います。余程の理由が無ければ優先して取得する必要はなさそうです。
シーフ
【クラス所感】カバー役適正:△
回避メインのクラスであるため、防御系のスキルは多くありませんが優秀なものが揃っています。また搦め手の手段が多くカバー役の余技という意味では面白いスキルが揃っていると言えそうです。回避とカバーの咬み合わせが悪いため適性があるとは言い難いのですが、ビルド次第で面白いことができそうなクラスと言えそうです。
《インタラプト》SL1 ※メインシーフ限定
スキルを無効化するスキル。
アコライトの《アフェクション》と似た強力なスキルですが、あちらが「ダメージを見てから判断する」のに対し、こちらは「スキルを宣言された瞬間に判断する」という点で違いがあります。いずれにせよ、大技を止められるという意味で、メインシーフを選ぶのであればカバー役で無くとも必須スキルと言えるでしょう。
《ナイフパリー》SL1 ※要PSG
物理ダメージを軽減するスキル。
ウォーリアの《ウェポンガード》によく似たスキル。あちらが両武器に対し、こちらは短剣を含む双装備で使用可能。CL1時点でダガー+ウィップを《アンビデクスタリティ》して9点軽減と、《ウェポンガード》を超える軽減量を叩きだします。また上級職のエクスプローラーに進むことで魔法ダメージにも対応できるようになり、対応できる幅が広がります。シーフは投擲を強化する手段をいくつも保有しているので、二刀流で短剣投擲する後衛カバー役という面白そうなロールプレイもできそうです。
若干あやしげな挙動ではありますが「あなたが装備している武器の攻撃力の合計」という記述から、第三の武器を装備できるようになる手段(例:マスケットシールド、ウェポンラックなど)を上手いこと使用することで更なるダメージの軽減が可能となるかもしれません。
おわりに
こうして1つ1つスキルを調べて書き起こしてみると、気になる記述などを見つけて改めて調べて知らなかったことが分かって……みたいなことが色々出てきますね。個人的にはあまり期待していなかったシーフのスキル《ナイフパリー》に面白そうな匂いを感じました。次回新規にキャラ作る時は検討してみたいですね……!
次回は基本ルールブック①のサブクラスを中心に書けたらと思います。
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