日本の強さ、欧米の強さとは何か、という話
SNSでも散々話題になっている『日本🆚外国、どちらが優れているか』という話。
特に日本に長く住んでいるからこそ日本のダメなところ、例えば『年功序列、若い才能が潰される』『平均的で画一的、だから飛び抜けた才能が生まれにくい』とか、誰しもひとつやふたつ、すぐに挙げられるもの。
ただ、これだけを切り取って『日本はダメ、海外は日本にないものがあるからスゴイ』というのは、やっぱり早計。やはり双方いいところもあれば、悪いところもあるんですわね。
個人的には外国に負けない日本の強さに『平均的であること』があると思ってますわ。例として、日本は義務教育から『落ちこぼれを極力出さない』ことを目標に指導をしていますわね。
これ、確かに一部のエリートには退屈な授業をすることになるんですが、逆に言えば、落第者を極力出さず、生きていくための基礎知識である『読み書き』と『足し引き算』をまんべんなく普及させているという点ではとても優れていることだと思うんですわ。
こういった基礎値にプラスし、日本的な『一致団結』『チーム力』というのは、日本が強みを持つ製造業分野でものすごく強みになるわけですわ。
皆が同じ土台の知識を持っていること、それを土台に意見を出し合い、その結果として組織の一体感が生まれる、相手の仕事を知っているからこそそれを前提に自分の仕事を進められる…これらは共通の知識があればこそ成り立つ話なんですわね。
逆に欧米型のジョブディスクリプションをしてしまうと、末端の労働者に対しては逐一マニュアルを与えないと作業にならなくなってしまうんですわね…この部分で日本はまだまだ捨てたもんじゃないト思うんですわ。
ただ、やっぱり外国、特に欧米のいいところものあるよね、と思うのが、『徹底した成果主義』だったり『エリートを伸ばす環境』だったりしますわね。
やっぱり強みを伸ばすことこそが新しい産業を生み出す源泉であり、その強みを伸ばす方法こそが『個人主義』だったりするわけでね。
日本は一体感が強みではありますけど、逆にそれが呪縛となって新しい取り組みになかなか踏み出せない側面もやっぱりありますから。
結局、双方にいいところもあれば悪いこともあって、むやみな『外国上げ』はただの『ないものねだり』になってる可能性が高い、というのは言えそうですわね。
まとめ
日本、外国、それぞれ良し悪しあって優劣をつけることは難しい
日本、外国、それぞれに良いところがあるが、それは、社会システムや教育システムにも依存しているので、結局『ないものねだり』になりがちで。