もうすぐ2年生だよ【怪我から学ぶこと】
今年の小学1年生は、入学式からオンライン。
おうちの人がすぐそばにいて、たすけてくれる環境が長く続きました。
こんなことができない
2学期中盤になり、ようやく登校ができるようになるともう1年生も半分終わっているというのに
こんなこともできないの?!
の連続。
そりゃぁ、ずっと家にいたらしなくていいことを
学校では当たり前だと強いられるのですから。
例えば、45分間教室にいること。
例えば、机の中やロッカーの整理整頓。
例えば、体育で整列すること。
例えば、公共の場所をきれいに使うこと。
例えば、友達との関わり方。
4月からの積み重ねでできるようになることも
全てゼロからの登校スタートです。
しかし、子どものパワーはすごくて、
すぐに新しい生活に慣れ、整理整頓の仕方も
並び方も、学習の仕方も身に付きました。
まだまだなところもあり、
「もうすぐで2年生」と子どもたちに言うには
やや心苦しい部分もあります。
もっと身につけられることがあるのに…
ハプニング
今日の体育の授業での出来事です。
ハードルを飛び越えよう!と自分なりに工夫させて走らせました。
果敢に挑戦し、できるようになったことを喜ぶ子どもたち。
もちろん、引っかかってしまう子もいました。
それでも1人を除いて、引っかかっても次のハードルへ向かって走っていきます。
そう、1人を除いて。
その1人の女の子は褒められても自己肯定感が低く、被害意識が強い傾向にあります。
今回引っかかったときもすぐに泣き出してしまいました。
体育のとき、毎回のように泣きます。
足を抱えこみ、「もうダメだ」と言うように次に進もうとしません。
そんな子にわたしはどう接したでしょう?
①痛いの痛いの飛んでいけ〜とおまじない
②痛かったね。休憩しときな。
③全体の活動を止めて介抱
正解は②
正しい対応じゃなかったかもしれません。
けれど、いちいち優しく優しくお母さんみたいにしていては、たくましい子になれないと思い、怪我をしたとしても「先生もその怪我したことあるよ!大丈夫!」と軽く流すようにしたのです。
わたしがしたこと
対応には続きがあります。
授業のまとめの際、怪我をしたことについて全員の前で話をしました。
「怪我ってね、先生は良いとこだと思うんだ。
怪我すると痛いでしょ?すると、友達が同じような怪我をしたときに、『痛かったね』って痛いことを理解できるでしょ?
人の痛みがわかる優しい人になれるんだよ。
だから、今は痛いかもしれないけど、優しくなるチャンスをもらったんだね。」
(少し文言は変わってますが、)
怪我についての説話をしました。
うんうんとうなずき、その子に優しい言葉をかける友達もいて、ほっとしました。
本人はあんまりそれどころではなかったようですが、、、
優しいけど、たくましく育ってくれるといいなと心で思いながら過ごした体育でした。
低学年には塩対応すぎたかもしれません。
もっと優しく構ってほしかったかもしれません。
けれど、今回のことが、どこか、いつかプラスに働いてくれることを願うばかり。
些細なことから日々勉強させてもらっています。