【読了】戦争とバスタオル
最近読んで、考えさせられた1冊。
二人の記者が温泉巡りの中で、戦争の史実について取材を進めていく、事実を元にしたレポート。
温泉と戦争という真逆のイメージがある2つのものが、つながっていく感じが痛快であった。
韓国、タイ、沖縄、寒川、大久野島の‘’銭湯”と”戦闘”を調べていく中でわかったこと…
それは、
💣日本がどれだけ酷いことをしてきたか
💣戦争は今も続いていること
💣加害者でもあり被害者でもある人々の苦しみ
💣人を殺してた兵士も人間だったこと
憎悪と歪んだ教育とが混在していた戦時中の日本。
それでも人々は湯船に浸かることで、裸の付き合いをすることでその苦しみから逃避する時間を望んでいた。
事実を知ることは時に更なる苦しみを生み出す可能性もあるけれど、
知っていることで二度と同じ過ちを繰り返さないと肝に銘じるようになるはず。
いかに今まで歴史に無関心だったか…。
毒ガスの製造、労務者、虐殺、引揚者、創始改名、集団自決…
日本人として背負って行かなくてはならない事実たち。
戦争を経験した人たちがいなくなってきた今、いかにその方たちから事実を学び、これからにつなげていくかを真剣に考えなければならない。