10月6日
10日前の下書きです。
とあるコスプレイベントの話撮影所の受付のバイト。地元の動物園が撮影スポットになっていて、昼間から夕方、入場口の前のテントで、ひたすら座っているのがわたしの仕事だ。
イベントに参加する人はまばらで、ほとんどが動物園のお客さんだから小さな子供をつれた家族が多い、平和な日曜日。
あと1時間で終わるが、相方の主催した地元新聞社のスタッフが煙草休憩に行ったっきりもどってこないのでこの文章を書いている。
この田舎町のどこにこんなに子供たちと、幸せそうな家族がいたんだろう。子供が動物園の前の坂を駆け上がって、やっと着いたー。なんて、わたしにしてみれば一息のことで、歩幅だけじゃなくて時間の流れ方も、1日の長さもきっと違うんだろう。
こういうところに1日いると、真っ当に生きようと思えてきて良いな。
コスプレをした人たちも思ってたよりたくさん来てる。仲間同士でとても楽しそう 自分のこと知ってる街でも違う格好で歩いてみたら違う風景が見えるんだろうか。どこか特別な場所に行くことで思い出を作るんじゃなくて、自分自身が思い出になるような、それもすごく良い。
ふと思ったけど、コスプレイヤーさんは男か女かわからない人も多くて、中にはすっぽりお面を被っている人もいる。心と身体の違いに悩む人が、コスプレをして堂々と周りの目を気にせずに歩ける日が年に一年くらいある、それは街の誇りにできるんじゃないかと、思った。(昨日観た映画、わたしはロランスに影響された思想かも。)