7/17(水)原油ファンダメンタルズ - API原油在庫量
図1. 昨日のAPI原油在庫量発表
昨日APIから発表された原油在庫量はポジティブな結果でした。ガソリン在庫は減少しなかったものの、原油在庫量は400万バレル減少しました。今日発表されるEIAの原油在庫量は0〜100万バレル程度ではなく、200〜300万バレル減少する可能性があると考えています。
図2. 原油在庫量の予測
現在の原油在庫量は予想通りに減少しています。APIから良い結果が出たので、今日のEIAの指標でも原油在庫が減少すれば、2022年を除く他の年に比べて最も低い在庫量を記録することになるでしょう。もちろん、在庫量が減少し続ければ、原油価格は上昇することになります。
図3. ガソリン在庫量の現状
現在のガソリン在庫量は大きく減少していません。ガソリン在庫が減少することで、精製マージン(クラッキングスプレッド)が上昇することが予想されます。
図4. EIAレポートで注目するポイント
今回のEIAレポートで注目すべき点は製品需要です。現在、需要は過去最高水準にありますが、今夜再び需要が増加する兆しが見られれば、図3のガソリン在庫量は横ばいから減少に転じ、精製マージンの反転が見られるでしょう。
図5. 精製所の稼働状況
現在、精製所はフル稼働しているため精製マージンは予想以上に弱い状態ですが、図4のように今夜の需要指標が良好であれば反転すると思われます。そうなれば、原油価格はさらに意味のある上昇を続けるでしょう。
原油関連で大きな割合を持っている企業はCVE、VRN、OBEなどであり、原油価格が上昇すれば非常に良い結果をもたらすと考えています。
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