[7/16(火)原油のファンダメンタル良好!?]
原油価格は50日/220日移動平均線でサポートされ、79ドルが抵抗線となっています。
気付かないうちに上昇しているのが現在の原油株です!一緒に着実に準備を進めながらポジションを構築すれば、今の流れは決して悪くなく、今からでもポジションを取るのに遅くないと思います。
図1.
景気後退が起こる可能性は高く、歴史が示すように原油価格の上昇が景気後退の触媒となることから、今回も同じシナリオが発生する可能性があります。
実際、図のタイトルを見ると「SP500 ENERGY SECTOR」とあり、下部には「RECESSION STARTS」とあり、エネルギー企業の株価が0の値までどれだけ上昇したかを見ることができます。
特に、景気後退が始まる1〜2か月前に非常に急激に上昇したことが分かります。この現象は原油価格が急激に上昇したときに可能なシナリオです。
現在、サウジアラビアやロシアを含むOPECプラスが供給を絞っていることから、バイデン政権を意識せずに景気後退を引き起こそうとしているように見えます。
そのシナリオ通りに進むならば、私たちはこの状況を最大限に活用して利益を上げ、十分に利益を確保した後に現金を保持し、景気後退が来たときに再び投資する戦略を立てるべきです。
図2.
次に、供給側で具体的に何が起こっているのかを見てみましょう。
まず、基本的にOPEC全体の生産量は減少し続けています。
図3.
サウジアラビアの輸出量を見ると、6月を基準に非常に急激に減少しており、減少した輸出量は2020年のコロナ禍と同程度に非常に深刻です。
そして、7月も同じようにこの傾向が続くと見られ、サウジアラビアがこのように攻撃的に減産を行うならば、供給全体が減少し、原油価格が90ドルまで上昇する可能性が非常に高いです。
図4.
さらに、バイデン政権は戦略石油備蓄(SPR)を放出せず、むしろ補充すると言っています。また、トランプ側が優勢であることから、SPRは高確率で放出されないと見ています。
SPRを放出して物価を抑えるのはバイデン側の利益であり、物価が高い状態を維持するのはトランプ側の利益です。特にバイデン政権時に景気後退が起きることがトランプ側にとって最良のシナリオとなるためです。
緑色:トランプの勝率
黒色:バイデンの勝率
図5.
私は原油価格が90ドル以上になると見ていますが、長期的に90ドル以上を維持するのは難しいと考えています。その理由は精製マージンにあります。
原油価格が上昇すると物価が高くなり、物価が高すぎると需要が減少し、景気後退に繋がります。
精製マージンはガソリン、重油、航空燃料の在庫量と関係があります。最終的にはガソリン、重油、航空燃料の需要が高ければ在庫量が減少し、在庫が減少したときにより多くの原油を精製して製品を作り出すことができます。
しかし、精製マージンが追いつかなければ、原油価格は短期間の急騰を見せるものの、景気後退とともに急冷するでしょう。
図6.
エネルギーセクターにおけるマネーマネージャーのポジションを見ると、依然として非常に低いです。ただし、徐々に上昇しており、この指標が上昇するほど原油企業の株価も上がるでしょう。
つまり、原油はまだ十分な安全マージンが存在する魅力的な投資先であることを意味します。
私はこのシナリオと共にCVE、VRN、OBEなどに継続的に投資を続けています。サウジアラビアとロシアが非常に攻撃的に減産を行っているのは事実であり、これが続けば原油価格は上昇するでしょう。
そのため、原油価格の上昇に最も恩恵を受ける企業はOXYもその一つですが、株主還元を攻撃的に計画しているCVEやVRNが恩恵を受けると考え、投資を続けるつもりです。
そして、原油価格が十分に上がったら、利益確定して景気後退が来たときに再度投資を行いたいと思います。
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