横山建設工業と健康経営について

はじめに

社長の横山です。
私自身は、広島県立府中東高等学校の土木課を卒業し、その後土木と測量の専門学校を経て、建設コンサルタント会社で働いたのち、家業である横山建設工業を事業承継しました。
事業承継をして20年以上経過しました。

土木建設業を取り巻く環境

昨今、土木建設業を取り巻く環境は大きく様変わりしました。このような状況は今まで感じた事のなかった人手不足を痛感しております。もちろん、土木業界は非常に過酷な環境ではあります。しかしながらそれよりも遥かに人が居ない状況が続いており、そしてそれは今後も続いていくと思っています。
当社はありがたい事に、若手の社員が一人、また一人と入社しており、日々成長してくれていて頼もしく思っていますが、業界の未来を私は危ぶんでおります。

人手不足について

非常に人手不足が続いています。そしてこれはこれから先もっと顕著になっていくと思っています。
土木建設業というのは、仕事としては無くなることのない仕事ではあるのですが、高齢者の引退や若い労働者のなり手の少なさから、年々人手不足が加速度的に進行しているのを肌で感じます。

人手不足の原因

土木建設業に人がいなくなってしまっている原因として私が考えるのは、、、

  • そもそもの労働環境が過酷

  • 労働もだが、その後の事務作業・管理もやらなければならない

というのが大きく二つあると思っています。

労働環境が過酷

労働環境の過酷さは、重機の進化やIT化によってだんだん緩和されていっているとは言え、相対的には肉体労働や外での労働がメインなので、過酷な労働環境であることは間違いないと思います。
ただ、やりがいもあるし、相対的には給与・福利厚生では他の業種よりは優遇されている部分も多いので、体を動かすのが好きな人や働いている実感を持ちたい人にとっては、企業努力が伴えば良い職業です。

問題は作業後の事務・管理業務

当社のような規模では、作業だけではなく、管理もしつつ、現場作業も行わなければならず、しかも帰社後に事務なども事務作業も行わなければならない場合が多々あります。
よって、公共工事が終了する頃になると事務作業にも追われ、現場作業にも追われるといったことは、当社でもこれまで長く続いてきました。
当社ではこれまで居ませんが、働き盛りなのに体を壊す人・怪我で働けなくなる人の話は良く聞きます。また、過酷な労働・残業で家族から言われ、他業種に転職する人も多いです。

冒頭に、土木の学校を卒業したと書きましたが、私の出身校では、統計をとったわけではありませんが、「1割程度」しか、土木の学科を出て土木の仕事として継続している卒業生が居ないと担当教師から相談を持ち掛けられる事がありました。

当社での健康経営の取り組み

施工管理者・土木作業員の社員さんが、仕事が終わった後に事務作業に追われ、食事や健康管理が疎かになるような事が無いようにしなければ、若いうちはいいですが長く働いていただくことはできません。

当社では現在、上記の事を受け止め、社員にずっと当社で働いてもらえる環境を目指して、
・社員の働きやすさへの投資
・倉庫でのクレーンの導入
・IT化
・週休二日制の導入
・事務作業を可能な限り事務員側で行えるようにする
といった環境構築に取り組んでいます。

定年まで働ける。労働可能年齢を増やす企業における努力は今後絶対に必要だと痛感しています。

誰でも定年まで働ける企業を目指して

当社ではこれからも、誰もが定年まで働ける企業を目指していきます。そして定年まで。労働可能年齢を65歳以上に出来るような企業を目指していきます。そして、土木建設業で事業拡大を続けていき、50年、100年企業を目指していくために、出来る事を順番にやっていこうと思っています。


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