新宿天幕~CIRCUS~オープンしました
ちょっと今日はいつもと違って、お店の話をさせていただきます
縁あって、新宿という土地にお店を出すことになりました
実はあまり公表していませんが、僕は昔飲食店をやっておりました
27歳で最初の店を出し、運も良くて35歳の時には8店舗ほど出しておりました
ここだけ見たらなかなかすごいじゃないかと思うでしょうが、実はその内情は火の車で、お金を回すために新店舗を出すというような訳のわからない状態になっていました
最近ではキャラ経済などと言われていますが、10年前の段階で僕はキャラのみで店舗運営をしていました
ただここでとても重大な失敗を犯していました
キャラ経済で数字を作って店舗展開をすると、キャラが薄まり数字も薄まる
これは少し考えればわかるのですが、僕のキャラでお客さんが来てくれてるなら、2店舗になれば影響力は半分になるし、3店舗になれば3分の1
ホントは任せてる店長のキャラに移行しようとしていましたが、そう簡単にはいかなくて、すべての店舗を回っていくという地獄ループに陥りました
その結果、昼間の仕事にも影響が出て全部がうまくいかなくなり、最終的には全部失うことになります
この時にもう飲食はやめようと決めました
こんなに疲弊して人に恨まれ、裏切られ、いいことなんてひとつもない
利益率も悪いし、やる理由がないという結論が出ました
そこからは昼間の仕事に専念して、立て直しを図りました
そんな経緯があり、もう飲食はやらないだろうと思っていましたが、ひょんなことから、もう一度実験してみたいことができ、この店を作るに至りました
これもまた縁というか運というか、色んなものが重なり、ここに至るのですが、少しその話をさせて下さい
まず最初にやってみたかった事と言うのは、素人が毎日お店に立つことが可能なのか?でした
昔から考えていたことで、ひとりの集客力に頼るから限界が来るのであって、週に1日だけならうまくやれるのでは無いかと思っていました
1日くらいなら満席になるくらい頑張ってお客さんを呼ぶでしょう?と考えていたわけです
面白いもので、流行ってる店には人が人を呼ぶので、どんどん流行っていく
話題にもなりやすいので、打ち出し方をうまくやれば新規も入ってくる
普通の経済圏ではうまくいかないことも、このオンラインサロンの中の経済圏ではそれが成立するのではないかと考えていました
後は周りの巻き込み方さえ間違えなければ、サロンだとか外の世界だとかそんなもんは大して関係ない、マンパワーで十分戦えると思ったのです
実はそれが年末くらいからお手伝いさせてもらった五反田のCIRCUS5でした
流石に全く関係ない人までは巻き込めませんでしたが、サロンの中での経済圏の回しは少し見えました
これで何個も新しい発見がありました
カウンターの中に入りたい人っていうのは、一定数いるのは知っていましたが、まず若者がすごいやりたがる
積極性が高い若者が多いっていうのもサロンの特徴ではあり、意識が高い人が多いので素晴らしい事ではあります
ただ驚いたのは、想像以上に出来ない人が多いって事です
気の使い方、見てるもの、入ってくる情報量とそれを理解し処理する力、優先順位の付け方
色んな物ができなさすぎる
あまりの出来なさ具合に、結構なレベルで指摘しました
そこで彼らは何を言うかと思ったら、
悔しいからまたやらせて欲しい
次はこうしたらもっと上手くいくとか、自分はこれが出来なかったから次回はこういう役割でやらせて欲しい
これは面白い結果が出たなと思いました
彼らは確かに未完成です
ただ挑戦する意識があるので、すぐに次の未来を考えます
しかし大人は挑戦しない
挑戦する文化のサロンなのに大人はあまりやりたがらない
一概にサロンだ意識高いなどと思っているのは間違いです
何万人もいるサロンですが、挑戦する人は実はあまりいないのです
ここでまた現在の話に戻します
この新宿サーカスなかなか運がいいと言うか、色んな偶然のタイミングが重なって今に至ります
そもそも僕一人ではこの案件をやろうとは思いません
「いい物件が見つかったのでなんかやりませんか?」
と、声がかかったのが始まりでした
とりあえず物件データを見せてもらい、悪くないどころかめちゃめちゃいい物件だと思いました
新宿というどこからでもアクセスしやすい場所、歌舞伎町ではなく西新宿、スナックの形、収容人数、家賃、どれも丁度いいあ
ただ自分で立つのは不可能だし、誰かに任せないといけない
現状では候補はいない…でももったいないなぁ…
このタイミングで誰もいないってのはやるなって事かなぁ
なんて考えていました
そこにタイミングよく連絡きたのが、たいせーくん
「ちょっと夜、時間ありますか?」
ちょうど彼が日本縦断から帰ってきて、飯でも行こうなーなんて連絡していたところでした
実はこのタイミングでたいせーとは数回大人数の場で軽く顔を合わしたくらいでした
下町会の集まりのときだったでしょうか、彼が話していたのを聞きました
A「たいせーはたくさん応援してもらって日本縦断したから今クラファンやればみんな注目してるし、すぐにお金集まるじゃん」
た「いやいやそんなに簡単に助けてくれた人に言えるはずないじゃん。俺は助けてもらっただけで何も返せてないんだから」
これを聞いた時に彼の事は僕の脳みそにインプットされていました
(この子は本質がわかってるな…旅ってのはすごい事を知れるんだな)
こんな事を考えた事がありました
これって実は商売の原理原則で恩や貸し借りみたいなものをきちんと見えているかって事で、実はすごく大事なのです
少し解説すると、会話の中でクラファンができると思ってる人は、たいせーが表面上たくさんの人に持ち上げられる事で影響力があるから、お金が集まると思いました
これは俗に言う認知タレントですね
これではお金は集まらない
なぜなら彼のファンではないからですね
この辺は認知タレントか人気タレントかの話に繋がりますね
たいせーはこれを理解してるから、今はまだ助けてもらっただけ、これからこの人達にどうやってお返ししていけばいいのか?
こういう事を無意識で理解していたのだと思います
こういう事が重なって、会った瞬間に言っていました
「たいせーお前店やってみない?」
「え?やります!」
2秒で決定しました
たまたまたいせーも今後をどうしていいかわからないって事でなにかのヒントになればと言うことで連絡してきたタイミングでした
お互いナイスな偶然が重なったわけです
何か物事が始まるときってのは偶然っぽいところもありますが、実は必然的なところもあり、僕が前に彼らの会話を聞いてなかったら、さすがにその日には声をかけなかったと思います
恐らく、あの会話を聞いた時点で何かは動き出していたんだと思います
その時話した内容はまだ内緒ですが、たいせーとの物語はこの新宿天幕が終わりではありません
全く違うストーリーがこの後用意されています
飽くまでもサーカスはただの通過点なんです
この話はいつかどこかでできたらいいなと思います
こうして物件とお店の管理人が1日で決まりました
こんなところから新宿サーカスは始まりました
今日は一旦ここまでにしておきます
毎回ですが人生はやるかやらないかの選択の連続です
即答でやることを決めた、たいせー
彼は若いだけで決断できたのか?
皆さんはどう思いますか?
決めるのは全て自分です
やるかやらないかは自分次第です