系統電力「エリア需給実績」30分平均値版を Excel で読み込んで独自の正負両建てグラフにする【試作品】
1. 目的
系統電力の「エリア需給実績」30 分平均値化版 Web 公開データを
Excel の Power Query、Power Pivot、INDEX・MATCH 関数などを使ってWebから読み込み
バランスも視認できる独自の、正負要因に分けて表示するグラフ
を作る。
2. こんな感じ
一般送配電事業者が公開する、以下のような「正域・当日のみ」のグラフに対して、
日次グラフ
月次グラフ
使い方は、左側のスライサーで「読込み年月」、「日」を指定して、メニューバー「データ」-「すべて更新」をその都度押してデータ更新。
( VBA などでのワンアクション化は未導入)
「すべて更新」ごとに Web 公開の 1 ファイルだけ読み込む。
過去月のデータをダウンロードしてデータベース化し、年度ごとに集計するなどの機能は持たせていない。
(10エリアが出揃ってからの課題)
3. ダウンロードファイル
先行する、東京、関西、四国、沖縄の 4 つの Book (.xlsx 形式)。
基本的に、名前定義で指定する URL などのパラメータを変更するだけで各エリアは共通している。
ただし関西は、json を使ってのファイル提供や火力カラムの列名が微妙に違う(全角括弧)のため、2 つのクエリーのカスタマイズなどをしている。
Windows 10 において、64bit版 Microsoft 365 Personal で作成した、.xlsx 形式のBook。
VBA は使っていない。外部接続を含む Power Query、Power Pivot の機能を使っているため、原状のオンライン版 Excel (Excel For the Web)では動かない。
ただし、Book を長時間開きっぱなしにしたり、他の Excel Book を開いて平行作業したりしていると、以下のメッセージが出て保存できなくなることがある。
「申し訳ございません。データ モデルに対する操作を完了しようとしているときに問題が発生したため、変更を保存できなかった可能性があります。Excel を閉じて、再起動してください。」
バッファー処理の問題? ミラーサーバが変わった? 原因未判明。
Book 再度開き直してデータ更新すれば、再び利用は可能。
4. 一送各社の30分平均値化の適応状況
5. 収録項目の比較
以下は東京エリアの場合。
太陽光・風力の|抑制量|は絶対値の意味。
蓄電池は現在のところ 4 エリアとも実績なし。
FIT 制では 10 kW 未満の家庭用太陽光などは自家消費後の余剰買取のため、これらに併設された蓄電池の充放電は、「需要の減」「太陽光発電実績の減」にしか表れないのかと。
(VPP経由などで、個人宅蓄電池余剰分を夜間の電力市場に売電?)
主に系統用蓄電池に用意された項目と思われる。