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希望の見つけ方(79):言いにくいことを言え

言いにくいことを
思い切って言えた日がある
 
厚い雲がパッと開いて
青空が覗くように
道が開いたようだった
 
NHKのクローズアップ現代という番組で、黒字廃業が取り上げられていました。お店や会社が順調に商売していていても将来の跡継ぎがいない、という。観ているうちに、おや?というシーンがありました。長年繁盛店を経営してきた店主が語ります。「あまり人に相談できることではないんですよね」。後継者を探しているという話題は微妙なテーマだという。倒産ではないか?と仕入先などに誤解される恐れもある。だからざっくばらんに人に相談しない。だから問題はどんどん先送りされていく。だから時間だけがむなしく過ぎていくのです。
 
あなたは仕事で困ったなあ、とか、自分の病気や、やがて訪れる死などについて、ざっくばらんに語り合えているでしょうか?私は、悩みを一人で抱えない、という主義です。すこしでも語っておかなかったことで、小さなことが大きな問題になってしまう恐れもあります。
 
ある日、息子とお茶を飲んでいた時のことです。「お父さんは、延命治療ってどう思ってる?」と聞くので「一切必要ない」と応えました。お茶を飲みながらのその一言が、いざというときに家族は思い出すはずです。そう言えば、お父さんはあの時、あんなこと言ってたなあ…なんて。ご承知の通り、延命治療とは、回復の見込みがないのに延命だけを目的とした医療のことです。縁起でもない、とそのような話題に触れないようにしては、後々ややこしくなるばかりです。
 
いっぽう私は、私の父と心を打ち明け合って話し合ったことがあっただろうか、と暗然たる思いに駆られることがあります。父が亡くなったのは私が24のとき。後日母が、「お父さんが亡くなってホッとしたという思いもある」と正直に打ち明けてくれました。これからは二人の言い争いを見ることもなくて安心する、というのです。父は、とてもまじめで深刻な顔つきをすることが多かった。ざっくばらんに気楽に話し合ったことなんて、あったのかなあ?今になって、オヤジと酒でも飲みながら、仕事とは、とか、人生とは、を語り合いたいなあ、という思いが込み上げます。
 
言いにくいことの中にこそ、大切なことが隠されています。言いにくいことをいう練習をしょう!すると雲がパッと開けて青空が覗くように、道が開けてくるものです。
 
 
◎カイゼンひとくち英語
Let’s talk more casually about difficult issues!
言いにくいことこそ人に語ってみよう。
 
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