看板を分類する難しさ。①行為と場所の分類②のる科はあそび科の属に変更
①行為と場所の分類
「ドジっ子図鑑」では生物の分類方法を参考に、全てのドジっ子を「飛び出し科」「足元科」「乗ってしまう科」「挟む科」「食べる科」「入ってしまう科」「電車科」「水辺科」「公園科」と分類していました。
しかし、よくよく見てみると、この分類方法には問題があることに気づきました。
分類をA郡とB郡に分けてみましょう。
A郡 : 「飛び出し科」「足元科」「乗ってしまう科」「挟む科」「食べる科」「入ってしまう科」
B郡 : 「電車科」「公園科」「水辺科」
この2つの違いがわかりますか? もしわかった方がいれば、僕が7年間、ドジっ子研究をして気づかなったことに気づいたあなたは本当に素晴らしいです!(一緒にドジっ子研究をしませんか…?)
--- 考える時間はじまり ---
--- 考える時間おわり ---
行為と場所がごっちゃになっていた
答えを書くと、Aは「行為」を示し、「B」は「場所」を示しています。
そのことにハッキリ気づいたのは、札幌の豊平川で撮影した看板を分類しようとした時でした。
おじさんがゴルフをするドジ。これは何科でしょうか?
この看板は今までの分類だと、「公園科」に分類されます。公園ではボール投げなどを中心に様々なドジが行われます。
しかし、先ほどの看板を発見した場所は札幌市の豊平川。つまり、これは河川で行われています。
では、「水辺科」になるのでしょうか。しかし、他の「水辺科」とは違い、水辺科は溺れている行為を示しています。
下記のドジっ子看板は飛び出し注意ですが、公園での出来事です。「ドジっ子図鑑」(※P19)を見直すと、「飛び出し科・公園科」と分類が併記しています。
どちらに分類をすればいいんでしょうか?
頭を悩ませましたが、そもそも分類方法が間違っていることに気づきました。気づきたくなかったが、気づいてしまいました。
まとめると、以下のようになります。
そして「入ってしまう科」という分類を設けているのにも関わらず、そもそも水辺科は「池に入ってしまう」「川に入ってしまう」という入ってしまうドジです。電車科は「線路に入ってしまう」という、こちらも入ってしまうドジです。
入っては危険と書いています
行為と場所を分けよう。新分類
分類にそのような矛盾を抱えていることに気づき、分類を再編することにしました。考えた結果の分類はこうです。
行為と場所を分けます。
行為に大分類(科)と小分類(属)を区別。例えば、飛び出し科の中で、自転車で飛び出しているドジっ子は「飛び出し科自転車属」に(※この分類は変わらず)。
「飛び出し坊や」を「飛び出し科」の小分類の属として配置。「飛び出し科飛び出し坊や属」に。
電車科と水辺科を入ってしまう科に統合。電車と水辺は場所のため、科として廃止。
公園科は公園という場所のため、廃止し、「遊ぶ科」を新設。
足元科は行為がわかりやすいように「すべる科」に。
「飛び出し科」以外はひらがなに。ドジをする子供でも読めるように。
今までのドジっ子の分類も、行為と場所を分けてデーターベースに登録。
以上のように改良できたつもりです。
新分類の良い点
新分類にしたことにより、行為と場所をハッキリ区別できるようになりました。この区別によって、場所からどんなドジをするかが明確になるはずです。
ドジっ子は「公園ではどんなドジをするか?」「水辺ではどんなドジをするか?」ということがわかります。こうすると、「公園に行った時、子供の◯◯に気をつけよう」ということを意識できます。
逆に、「子供が遊んでしまう場所はどこ?」「子供がすべる場所はどこ?」「子供が指を挟む場所はどこ?」「子供が食べてしまうものは何?」という、子供がしてしまう危険もわかるようになります。
これからの課題
いいところだらけのように見えます。もちろん、この分類方法でもきっと問題が出てくるでしょう。冒頭にチラッと書いたが、「その他」の分類が登場してしまっている以上、このその他も潰したい。
他に、最近はドジな大人も扱っています。ドジな大人とドジな子供の行うドジは違うため、その区別もしなければいけません。
②のる科はあそび科の属に変更
……と、書きましたが、再び分類の難しさに気づいてしまいました。
分類の間違い
しかし、早々にこれの間違いに気づいてしまいました。きっかけは以下の写真です。
このドジっ子看板の分類は何科でしょうか?
先日発表した表に当てはめてみると、「のる科」のように思います。しかし、この看板には「あぶないから上がって あそんでは、いけません」と書いています。
そう、「あそんで」と書いています。となると、この看板は「あそぶ科」になるんでしょうか。
「乗る」は「遊ぶ」の一部
夜な夜な一人で分類を迷っていて、ハッとして気づきました。
「乗るという行為は、遊びの一部だ…!」
なんでこんなことに気づかなかったんでしょう。深く反省しています。
「飛び出す科」は飛び出してしまった。「すべる科」は滑ってしまった。「たべる科」は食べてしまった。「はさむ科」は挟んでしまった…など別々だが、「のる科」と「あそぶ科」は非常に近い。
「のる科」の別の写真を見直すと、このようなドジっ子看板の写真を思い出しました。
このドジっ子はまさに遊んでいるではないか。
そう、やっぱり「乗るという行為は、遊びの一部」なんだと思いました。「乗る」は「遊ぶ」の下になければいけません。
分類を見直し
ということで、早々に分類を見直してみた。具体的には以下のように見直しました。
「のる科」を「あそぶ科のる属」に
「釣り」などを属に(※これはそもそもの図が間違っていました。申し訳ありません)
ということを夜な夜なやっていました。研究って大変ですね…。。。
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