大空スバル『スイカおいしい』の歌詞を考えてみた

お日様が、山から降りる。
影がいつの間に伸びて、まだ蒸し暑い頃。
空が瞼を閉じる前に、早く帰ろう。
ママがおやつを用意して、僕を待っているのだろう。

ミンミンミンミン、今日のおやつ何が出るかな
ミンミンミンミン、玄関に入った瞬間、冒険があじまった。

緑の船底に黒の竜骨、赤の甲板(デッキ)に白黒がシャッフル。
キンキンに冷やしたら、露が皿に溜まる。
入水したこの船は、僕を乗せてどこへ往くのか。
夏の夢を乗せて、どこまで往くのか。

ようやく風が立ち、鈴もチリリン。空が闇の布団にINNした様だ。
週末台風が来るって、パパが言った。
僕はこの船を手に取って、不敵に笑った。

低気圧や台風など、来たけりゃ来ればいいさ、
この船は嵐に生き、波に生まれたからだ。
銀のスプーンぶっ立てて、立派な帆に旗。
ちょっぴり付いている茎の尻尾は、そう舵だ。

しょっぱい雨が降ったら、果肉を掘り起こそう。
それで心配はない、僕らの船橋(ブリッジ)に戻ろう。
嵐を破るこの船は、僕を乗せてどこへ往くのか。
夜の幻を乗せて、どこまで往くのか。

食べきれなかったこの船に、僕は乗ってどこへ往こうか。
明日の太陽を迎えに、君と往こうか。

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