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「音大&音楽現場取材」編 終章 (2000年代物書き盛衰記〜 ゼロ年代真っ最中に小説家商業デビューした私だがなぜか干されてしまって怪しい評論家もどきライター兼講師に?)

(2000年代物書き盛衰記〜 ゼロ年代真っ最中に小説家商業デビューした私だがなぜか干されてしまって怪しい評論家もどきライター兼講師に?)

「音大&音楽現場取材」編 終章




2005年10月19日

 その日は、吹奏楽の授業を、担当のK先生に許可をいただいた上で見学していた。
 すると、大学演奏部の職員O氏が、「ちょっと話があるから」といって、筆者を外に連れ出した。
O氏:「秋の演奏会が近いので、イベント体制に入っている。見学はご遠慮いただきたい」
私:「T先生に見学してよいと許可を得ていますが」
O氏:「T先生の授業は今まで通り、見学しても構いません。オペラのH先生にも、見学のお話は伺っています。この時間については、外部の指揮者が振りますので」
私:「では、管弦楽の授業はどうなのでしょう」
O氏:「O先生に許可もらっていますか。K先生もご承知なら構いません。それと、本学の演奏部長のH先生あてに、見学の申込書を今からでも提出してもらえますか」
私:「その書式は、どこにありますか? 4月の最初、授業の見学のことで事務に訊いたんですが、申込書などはとくにないといわれましたよ?」
O氏:「いや、用紙は別にどんなのでも構いません。紙一枚でも結構です」
このように、何やら雲行きが怪しくなってきた。

2005年10月21日

 この日、O先生の管弦楽の授業をいつものように見学する前に、2日前に演奏部職員から指示された通り、K先生に改めて見学の許可を得に行った。これこれこうと説明すると、K先生は「それなら聴講の申し込みをするように」と言うではないか。
 4月からずっと、管弦楽の授業を担当するO先生に許可をいただいて、見学させてもらっていたのだと説明した。すると、このK先生は、「O先生は東京の方で、まだ本校のやり方をご存知ないのかも」などとというのだ。筆者が、聴講の申し込みのやり方がわからない、というと、方法をメールで連絡するとのことだった。どうにも要領をえない。

2005年10月24日

 吹奏楽の授業の担当であるT先生に、ここまでの事情を説明に行く。そこで、ようやくこの間の現状を聞かせてもらえた。
 どういうことかというと、最初にT先生が筆者に授業を見学させたことについて、大学側とT先生の見解の相違があるのだそうだ。このことで、T先生は大学側からお叱りを受けたという。なんてことだ。
 そこで、ともかくもこの日限りで、正規に受講している「音楽理論」以外の授業見学は遠慮することにした。やれやれ、やっぱり大学は授業の見学を許可していなかったようなのだ。それならそうと、最初からそう言えばいいのに。こちらは、最初にちゃんと問い合わせたのだ。
 その後、これまで授業を見学させていただいた先生方に、お礼かたがた今回の事情を説明した手紙を出しておいた。
 ところが、事態は急転直下となる。

2005年11月17日

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