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映画「あの頃。」観てきた
ハロヲタを題材にした映画あの頃。が公開され2週間。やっとこさ観に行けました。
朝早い…。
ここからネタバレ含む感想と個人的見解。
舞台は2002年の大阪。
うだつの上がらない日々を過ごすバンドマンがひょんなことからハロプロにはまり、ハロヲタと出会い、ハロにずっぷしどっぷしになる群像劇。…かと思いきや、ハロプロが色濃く出てたのは中盤くらいまでで、あとは仲間の死とか東京での生活とか、ハロプロから一歩外に出たのところの人間模様。
2002年当時、私はアイドルに興味がまったくなかったものの、国民的アイドルモーニング娘。のことは知ってたし、歌番組できゃあきゃあ騒ぐ様子を見て、カラオケで歌ったりもしてた。みんな知ってるから。
そして「アイドルヲタク」がまわりに一人しかいなかった。その一人というのが同い年の女の子で、とびっきりかわいくて才能もあって性格もいい子。
なんでそんな子が「アイドル」を好きなのか、当時はぜんっぜんわからなくって、何度か講義を受けたものの、「うーーんよく分からんわ」と深入りしなかった。けど、アツく語る彼女はちょっと気持ち悪く、でもとびっきりキラキラしてたのを今でも覚えてる。
知らない用語(愛称とか曲の略称)とかよくわからん踊り(多分ヲタ芸)とか、披露されたけど「私の知らない世界は広くて深いんだろうし深く関わることはないんだろう」と思ってた。
思ってたがその15年後、まさかハロヲタになっちゃうとは…!
今なら彼女と3日間ずっと語りあいたいのに…(ヲタ卒してるかは知らない)
そして「あの頃。」の登場人物のリアルな駄目さ。すごいよく分かる。
バイトは忙しいけど毎晩飲むしかなくて、仲間とつるむけどこれ何か発展性ありますか…?みたいな日々、分かる。私もそうだった。
途中、この現状を打破せなあかんって思う瞬間に舞い込む握手券。こうやって人生はハロプロと共に進むことになるわけです。
そして途中に燦然と輝くあややが登場。
ゆはねのあややっぷりがすごい。あやややん。
かわいいしきらめいてるし、ちゃんと「あやや」になってて感動した。これだからハロメンから目が離せなくなっちゃう。ほんとこの夢羽ちゃんを見るのに映画代払ったといっても過言ではないレベル。
映画自体は描写的にいらっとするところも多々あるし、中だるみ感も少し覚えるものの、推しがいて救われる、仲間がいて乗り越えられる、みたいなストーリーは普遍的にあって、うなずけることもしばし。
もっと濃度の高い2000年代のハロヲタ描写があるかなとおもったらそうではないのでちょっと肩透かし。ハロプロの映画でもハロヲタの映画でもなく「若かりし頃振り返って懐かしむ」映画。
一番ぐっときたのが西田尚美演じる高校教師。
世代的にも一番近いし、「若いヲタクをくん付けで呼んじゃう」とか同意しかないし、セリフもいちいち胸に詰まる。
「こんなおばさんがアイドルにアツくなっちゃって…」みたいなニュアンスのセリフなんて、そんなこと言わないで…って画面の西田尚美に伝えると見せかけて自分に言い聞かせてるのかも。
劇中でキーとなる「恋ING」という曲。
とてもいい曲なのに公式動画もサブスクもないハロプロ。そしてOGは何人か歌った動画をアップしている。こういうところでチャンス逃してるんだか大風呂敷広げてるんだかなんだかわからないところが回りまわって好きですハロプロ。
20年前のハロヲタが映画になるのなら、今現在の加賀ヲタの酔狂ぶりもあと20年後に映画になるのかしらね、などと思いながら映画館を後にする。
いや、加賀さんにまつわるエトセトラもそうとう凄くない??