プロトタイピング現地現物
周りでたくさんの人がプログラミングを習ったりDXって言葉に興味を持ってくださったりしてくれています。
僕も一緒に勉強できて嬉しい。
仕事で使ってます?
そのスキル、そのプログラミング。
いつか副業で活かすなんて思っていませんか?
たくさんの人が習っているのに弊社内では
「みんなが」それを使って活躍を、とはなっていない気がしました。
せいぜい、自分の「作業改善」くらいでしょうか。
難しいと思うんですよ。
「上司さん!わいな、プログラミングならったから今日からプログラムつくるわ!!」
なんて言えないでしょうし、その組織、その人の役割や使命がありますから。
そこで、仕事への活かし方の1例を紹介したい。
(半分は愚痴になるかもしれない)
僕は社内では「プログラミングをする人」ではないです。
職歴的にはSE出身ではあるものの、現在はそういうお役目ではありません。
なので、僕にプログラミングでシステム開発のニーズはありません。
漠然とした『問題意識』
仕事をお願いする側もお願いされた側も正解がわからない状態
よくあります。
そして、仕事をお願いしてきた上司すらも、
また誰かから漠然とお願いされたもので曖昧なことしか言わない。
よくあります。
だけどどこかの偉い人がなんだか困っているから
『自分で調べてヒアリングして解決してきて』
ということです。ドラクエで「魔王を倒してまいれ!」より酷い。
誰が敵なのかも誰が困っているのかもわからない。
誰も正解を持っていない。
まずその言語化から始めなきゃいけない。
しかも、僕に直接指示があるならまだしも、
このような曖昧な仕事を受けた同僚を『サポートしてあげて』みたいなオーダーもある。
皆さんに伝わるでしょうか、なんだその仕事って思うでしょうね。
普段から『作業』に慣れた働き方をしてる人は怒るかもしれない。
『ちゃんと指示をしてください!』って。
けど、無理なんですよ。
指示する内容が確定していない状況から仕事を任されているんです。
しかも片手間で。
今回はとある『商品エリア』をリモートで監視したいというお話。
しかもお外。
初期情報は
「誰かが」
「リモートで」
「どこかを」
「観たい」
「やすく(予算はたいしてない). ..flg」
「いつまで、いつから、が不明」
「どの程度」も不明
そしてなにより
「目的が不明」
なんじゃそりゃ。。
です、ここからのスタート。
ひどくない???
そして本来は僕の仕事ではないっていうこと。
それはさておき、
担当の同僚と会話して、
さらに、「本当の担当」が別にいることを知る。
ぉぃぉぃ
まず言い出しっぺを特定する。
言い出しっぺの上位(Aさん)に話を聞こうとすると
さらに混乱するくらいに曖昧であることが多いので、それはまだ後。
そう、まだインタビューするには情報が足りない。
ここで間違ってはいけないのと感じているのは、
ヒアリングやインタビューするのに無策や無防備で行ってはいかんということ。
Aさんが「観たい」と言っているが、おそらく
何を観たいのか、いつ観たいのか、どこを観たいのか
が曖昧なはず。
と仮定して攻めます。
現地を「下見」します。
これは現地現物の下見です。
広さ、高さ、物や人の多さ、を確認して、
電源なし、LANなし、ライトなしを把握。
(お金かかりそう、、flg)
ってことで、現地現物の準備に取り掛かります。
ここで役に立つのがDX知識だったりプログラミングです。
真っ白なキャンバスに「何か描いて」と聞かれても困りますが、
すでに描いてある絵について
「お好みですか?どうなってたら好みに近づきますか?」
と聞かれたら答えやすくないですか?
つまりは1度「これじゃダメだな」と言わせるようなものを作ります。
それが僕的なプロトタイピングです。
ダメだと言われたなら「それ以外が正解」っていうふうに近づくことができます。
弊社はお試しとはいえ簡単に物を買ったり、
セキュリティ上、ネットに転がっているアプリを入れたりができません。
しかし、許されている範囲でプログラミングするのはOK
しかもchatGPTやchatGPTをつかった社内の言語化モデルを使うことが可能です。武器はあるし、みんなも習った範囲で「使える」ものです。
「監視カメラアプリ(撮影&録画)」を作ります。
すごくチープなものです。
軽く自分勝手な要件定義します
・監視カメラだから観るUIが必要
・どうせ録画してあとから見たいと言うに決まっている(偏見)
・そして映った映像が「正常な状態か異常な状態か」を判断したがる(安心材料)
・お試しだからお金はかけない
自分のノートPCとその辺に転がっているWebカメラを準備
次の機能をつけていきます。
・全画面表示
・撮像エリアは16:9のアスペクト比
・なるべく最大解像度
・クリックしたらズームができる
・「撮影」「録画」「終了」ボタンを設置
・記録ファイルはシステム日時で適当にネーミング
・映った範囲にどれだけものがあるか、人がいるかを物体検知AIのYoloで判断してパーセンテージを表示
これらを満たすプログラムを作ります。
chatGPTを駆使して、作成完了。
起案してからここまでまだ30分くらい。
適当にテストしてだいたいOKなことがわかったら
本件担当のBさんと、本当の担当Cさんをパーティに加えて現地にGo!
撮像って、目で見るのと違って画面越しに見るので
観るものや見えてしまうものが違うものです。
目とカメラってそれくらい認知がちがう。
だから実際に撮影した画を見てもらう必要があります。
どこにカメラをつければ「ちゃんと」映るのか、
何が邪魔になるのか、
どの範囲を見たいと言うだろうか。
奥の景色(横のエリア)まで見たいと言うだろうか
たまたま映ってしまうアレは見えてしまっていいのだろうか
などなど現地で撮影しながら検討を進めていきます。
この検討をするのに先ほどのプロトタイプアプリが必要なのです。
結局どこにどうつけても映らない範囲があるということで、
パンチズームカメラ(首振り機能付き)がよかろうということになった。
つまりお金がかかるということ。
これで、おおよそのやりたいことに近づくための提案が可能となりました。
その上で、監視エリアの担当やカメラを設置するための設備担当など
誰に何をお願いする必要があるかも把握。
何を見て、何を知りたいのか、
それを知って言い出しっぺAさんのどのマネジメント業務のどのプロセスに影響するのかをインタビューすることになるのです。
ここまでやろうとすると、お金がかかる
お金をかけたくないなら、ここまでになる
で、やりたいのはこれでよかったんでしたっけ?みたいな会話が可能となります。
ここで簡単な企画書を作って渡して、あとはBさん、Cさんにお任せで
僕はお役御免としました。ハンドオーバー。
こういやって小さなアプリが問題解決のきっかけになったりします。
こう言う使い方もありますよっていう話
そしてこんな雑な仕事もあるんだぜっていう悲しい話(シクシク
こういうことばっかりしている。
僕は本当にエンジニアなんだろうか。
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ちなみに僕の評価には一切ならない。(他人の仕事だから)
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