01:「AI失職」を恐れずに『AI活用人材』になる
難しい技術的な話はありませんので安心してお読みください。
僕はなんの因果か品質管理の業務の中でAIの開発や導入を仕事としています。AIを専門としているわけではないのですが、どんどん当たり前になっていく様子を目の当たりにしていて、いろいろと感じるものがあります。
皆さんとのAIに関するギャップです。
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先日、AIによって仕事を奪われるのは誰かという記事を書きました。
たくさんの方にお読みいただきました。
ありがとうございます。
AIがたくさんの事ができるようになり、
仕事を失うこと、
職を失うこと、
業務が無くなることは
どうも避けられそうにありません。
chatGPTひとつで世界はこれだけ震撼したわけですし、
もう過渡期も過渡期。
僕らはもうこれまでの仕事を失いかけています。
こちらの書籍ではそれを『AI失職』と表現しています。
めちゃんこおすすめの本です。
『AI活用人材になろう!』
それがこの本の主旨になります。
この本が2020年出版。
すでに4年も前の本なのです。
皆さんはAIを活用して仕事をできていますか?
AIを『開発する』時代から『活用する』時代に
これまでは、AIエンジニアを中心に『プロフェッショナル』と『ジェネラリスト』が活躍してきました。
AIのプロフェッショナルは東大の松尾教授が牽引してきたように、
アカデミックな側面が強くITエンジニアがなかなか踏み込めない領域であり、
線形代数や統計学、微分積分などなど数字の話なのに画数が多い漢字がたくさん出まくりで目眩がします。
しかし苦労して勉強してくれた先輩エンジニアや若くて強強な『はじめからAIエンジニア』の人たちがわかりやすい文献や講座、教育資料を残してくれたおかげで学びやすい環境が整いました。
書籍もたくさん出ています。
学ぼうと思えばいくらでも学べる時代になりました。
2018年あたりから現在のAIブームが盛り上がってきた記憶があります。
2020年くらいまでAIはまだ『作る』『開発する』の時代でした。
無いものは作れの時代です。
AIを活用した事業改革、ロボットやシステム、センサー類と組み合わせた人員削減などなど製造業を中心に大きな話題になりました。
なのでAIエンジニアのためのサービスがとても増えた気がします。
資格や講座もエンジニア育成のものが主流でした。
そう、『でした』(過去形)なのです。
これからはAI活用の時代です。
普段の仕事でExcelやパワポを使うように、
より身近なツールとしてAIは入り込んで来ます。
まだまだ話題である今のうちからいろいろ触ってみませんか?
というのも、おそらくAIはだんだん話題にならなくなります。
あたりまえになるからです。
なので今のうちです。今しかないんです。
当たり前になってからでいいじゃないと思いましたか?
そうなると手遅れです。
スマホが使えないおじいちゃんと同じ状態になります。
今回は業界やジャンルにこだわらず、
あなたの仕事に汎用的に貢献できるという意味でAIの活用をおすすめしていきます。
何がAIで何がそうでは無いのかはあまり意識する必要はありません。
AIの活用は、人の弱点を補うと言う意味でアウトプットの『時短』や『品質向上』に貢献します。
あれ、これってこれまでのIT活用と同じじゃん。
なのです。
それくらいの感覚でOK。
ちょっと新しいアプリをつかってみようかなくらいの時代になりました。(なってます)
与えられる前にAIを探しに行く
自分の仕事に見合ったAIってなんでしょうか。
普段書類や報告書、データをまとめたりとPC作業ではよくOffice365をつかっているように、AIも当たり前に入ってきます。
それは決して「代替」ではないと考えた方がいいです。
代替されるものは、「自働化」されます。
自働化されればあなたは要らない。
ここが「仕事が奪われる」といわれていた部分。
そうではなく僕やあなたが武器として活用するAIを持っておかなければなりません。それも当たり前として与えられる前に捕まえておくと一歩先にいけるのではないでしょうか。
chatGPTはもう使っていますよね?
僕ももう普段に仕事からどんどん活用しています。
chatGPTはテキストtoテキストが得意ですから、要約や翻訳、
文章添削や資料作成に使っています。
自分が知らない情報を含んで提案してくれるので「壁打ち相手」としてとても重宝します。
プログラムの生成やチェックにもいいですよね。
生成AIだけじゃなくてもいいのです。
ネット上にはたくさんのAIモデルが公開されています。
それこそ、異常検知や画像判定、音声分離など現在の火付け役となったディープラーニングモデルがゴロゴロと落ちています。
それらは環境を整えるのがややハードル高かったりしますが、
すでに「サービス化」されてみんなが使えるようになっているものもたくさんあります。
大きなプラットフォームでは1機能として提供されていたりと、
身の回りに実はAIが溢れているのに気がつくと思います。
【AI活用人材】になること
AI活用人材になるというのは、
得意げに「新しいものに強い」とか「技術的に深い知識がある」とか
そう言うのではありません。
これから来る新しい仕事のやり方を今のうちに取り入れて体験していき、
AIを活用した仕事のやり方を広めていく人材です。
DX人材とかもよく言いますよね。
あれとはちょっと違います。
DXは改革であり改善でありますが、AI活用人材はもっともっとベースに近い部分。
みんながスマホを持つようになったように、
みんながPCであたりまえに書類を作るように、
若い人がLINEで事務報告するように、
あたりまえを我先にやっちゃうのがAI活用人材です。
遅いとかはないです。
今からでも、いつからでも。
常に新しいものが出続けています。
最新よりも最適かつ最善なものを取り入れていきましょう。
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【あとがき】
あなたが40代で「ポケベル」世代ならわかるはず。
ポケベルの数字だけで「会話」していたJKのみなさん。
それと同じです。
みんなと同じように使うだけでなくAI活用人材は「活用の工夫」すらもターゲットですよ。