ジョージア旅行記 3日目(2019/07/15) トビリシ→クタイシ→トビリシ
トビリシ滞在は2日目なのですが、以外とやることがなくなってきたんですよ。前回の日記に書いた通り、観光地は徒歩圏内に集中しているので、あらかた見てしまった&見てしまえる状態にあったので。
ということで、この日はジョージア第二の都市、クタイシの観光に充てようと日帰りで向かうことにしました。
クタイシにはプロメテウス洞窟という鍾乳洞があり、そこに行ってみたかったので。
日帰りといっても片道3時間の道のり。でも料金は15〜20ラリ(600〜800円)くらい。
なぜこんなアバウトかというと、ジョージアは都市間交通はほぼマルシュルートカという乗合バスに頼っています。
電車もあるにはあるのですが本数が非常に少ない。
マルシュルートカは現地感溢れるおっさんが現地感溢れるノリで数時間のドライブをしてくれるスリリングな乗り物です。英語通じないし最悪の場合行き先表示板すらジョージア語。
個人的にジョージアを旅するにあたり一番のハードルはこのマルシュルートカにあったといっても過言ではありません。
先ほど書いたように、言葉が通じない以外にも、
暑い(冷房ない)
苦しい(席が狭い)
運転が荒い
ひたすら疲れます。
でもこれがないと他の街には行けません。
ということで、ディドゥべ(Didube)という駅に向かいマルシュルートカに乗り込みました。途中地下鉄のアナウンスが2駅分ぐらいずれてて乗り過ごしましたが。
ディドゥべはマルシュルートカの集積地で、トビリシにおけるバスタ新宿みたいなものです。
行く前にトイレ済ませとこ、とチップ式のトイレに入ったらとりあえず最高にDirtyなトイレだったのをここに記しておきます。
トビリシからクタイシへの道はひたすらだだっ広い草原を走る。
なんかFF15みたいな風景だな。そればっかりか。
1時間半ほどFF15の風景を走ると、残りの1時間半は山岳地帯の道を走り抜けました。日本の山村みたいな感じもあり。
でもこういうところに旧ソ連感が漂っているのよね。
そして3時間のドライブを経てクタイシ到着。途中からやたら人乗り込んできたり、無駄に止まったりして辛かった。
お腹も減ったので、そこらへんでパンを買う。
なんかコンビーフかと思ったらパッサパサの豆が入ってて全然美味しくなかった。
時間もあれなのでとりあえずプロメテウス洞窟へ行くためにタクシーを探す。ボラれる覚悟は最初からしながら「プロメテウス洞窟へ行きたい」声をかける。
そしたらなんかごちゃごちゃ言ってて、行けない!みたいなニュアンスで返してきた。全然話にならんので次の人を探す。
で次の人に話したらまぁある程度英語が通じそうなので、そのまま話をしてみると、
「プロメテウス洞窟は今日はやってない!定休日!」
ええええええええええええ!!!!!!
わざわざ3時間かけてここまできたのに・・・まぁ下調べが足りなかったのですが(よくみると地球の歩き方にもGoogleにも定休日は月曜って書かれていた)
他にもクタイシにはゲラティ修道院など有名な観光地があるのですが、あまりそこらへんは旅の目的ではなかったので、もういいや・・・という気分になりトビリシへ帰るマルシュルートカを探す。
最初に14:00ぐらいに出るよ、っていうマルシュを捕まえてお金も払ったけど、この時点で13:15ぐらい、一刻も早く帰りたかったので他のバスを探してどうにか13:30のバスを発見。14:00発のおじさんからはごめんなさいしてお金返してもらった。
失意の帰宅路。
半分まできたところで、トビリシまであと117km。
余談ですがトビリシの上に書かれているゴリ(Gori)はスターリンの出身地で有名です。ディドゥべのバスターミナルで客引きしているおっさんがずっと「ゴリ!ゴリ!」叫んでたので結構行く人は多いみたいです。
あとボルジョミ(Borjomi)は水で有名で、だいたいジョージアで売っている水はボルジョミです。南アルプスの天然水みたいなノリです。
マルシュの暑さが耐えきれず、アイスを買うも半壊してた。
トビリシについた時点でもう16時。日本だったら観光する時間はありませんがここはジョージア。多くの観光地が20時ぐらいまでやっているので十分。地下鉄に飛び込む。
ちなみに旧ソ連ではよくあることらしいのですが地下鉄がとにかく深い。無限に深い。そしてエスカレーターが超早い。バリアフリーとかない。エスカレーター歩行禁止っていうけどとてもじゃないけど歩けない速度。それでも現地の人は歩いていく。
あと地下鉄に乗る改札は下りエスカレーターと直結していて、上りエスカレーターは登りきったらそのまま改札なしで出られるシステム。早すぎるエスカレーターは改札を通らずに入る人を防ぐ役割も果たしているみたい。
今日の最初の観光(もう17時ぐらいだけど)は昨日山の上から見たツミンダ・サメバ大聖堂。
何層も重ねたようなデザインが印象的。ここら辺は最近の建築だけあってモダンなのですね。
あと遠くに見えるのはジョージアの母の像。これはナリカラ砦の近くに立っているのですが、真下からだとまともな写真が撮れません。敵には剣を、友には葡萄酒を、というテーマで作られているそうです。
大聖堂から坂を下るとクラ川の岸に出ます。ここに立っているのが川を見下ろすように作られているメテヒ教会です。左に見えるのがワフタング・ゴルガサリの像。トビリシはもともとイベリア王国という国で、そこを統治していたヴァフタング1世のことだそう。トビリシという街はヴァフタング1世によって整備されたそう。
また、トビリシの名前の由来は「熱い」からきているそうなのですが、それはこの地に温泉が湧き出ているのをヴァフタング1世が発見したからだそうなんです。このワフタング・ゴルガサリの像の目の前にあるのが、
温泉街。
といっても日本のと風情が違いますが、このドーム状の建物が温泉になっています。
温泉街はナリカラ砦の下にあって、川も流れています。そういうところは日本の温泉に近いものを感じますね。ちょっと廃墟感もあってこの景色をずっと眺めていました。
前日は入れなかったシオニ教会の中に入ってみました。
正教会は普段接する機会の多いカトリックやプロテスタントと違った雰囲気があります。
いい加減疲れたので、美味しいものを食べようと旧市街近くのオシャレストリートで晩御飯を食べることに。よく考えたらほとんど何も食ってないし。
途中やたら日本人と見るに絡んでくる店員の客引きなどを払いのけ飯にありつく。
ジョージアのパンといえばハチャプリがものすごく有名です。一般的なハチャプリはチーズナンのような形状をしているのですが、これはアジャリア風ハチャプリといって、船状のパンの中にバターとチーズと卵を入れて焼くという代物です。これが非常に美味しいです。塩バターパンの上位互換みたいな。ナイフで切るとチーズやバターがジュワッと。
これはスルグニというジョージアのチーズを揚げたものをトッピングしたサラダです。さっぱりした味でした。
うまい飯を食って、悪いことは忘れて、いよいよ翌日は今回の旅の最大の目的、コーカサス山脈に迫ります。