エベレスト街道旅行記22日目(2022/05/09)カトマンズ観光(自然史博物館、軍事博物館、国立博物館、王宮博物館)
さて、カトマンズについてから4日目です。いよいよやることがなくなってきました。
いつも5時ぐらいに目が覚めるのですが、やることがなくて早く寝るので早く目が覚めます。山の時と生活が変わりません。
ホテルのバイキングのスイカジュースがマジで美味しくて、これが飲みたくて起きているところがあります。
この日はもともと予定になかった博物館系の見学にいくことにしました。
寺院と違い博物館はあくまで少し時間がかかるので、部屋でダラダラすごします。そしたら朝からいきなり停電です。天気が悪いとかならまだしも、カトマンズの日常茶飯事なのでしょうか。ホテルには発電機もあるので、数分で復帰しましたが。
さて、まずは自然史博物館に向かいます。これはスワヤンブナートの近く、というか麓にあります。交通量の多い交差点を通りながら、スワヤンブナートの日に一緒に行けばよかったな、という気持ちになりました。
さて自然史博物館ですが、カメラを持ち込むとプラスアルファのお金がかかります。ビデオだとさらに。
これはネパールの博物館だとそういうルールみたいで、他のところも同じでした。
ここにはネパールの動植物の標本がいっぱいあります。主に剥製標本です。モノはいっぱいですが、クオリティや保管方法は正直微妙でした。なんか色褪せてるし・・・。
化石とや骨格標本の展示もありましたね。あとめずらしいところだと胎児の標本も。サイとかゾウのみならず、人も・・・。
思ったより早く見終わったので、割と近くにあった他の博物館に行ってみることにしました。徒歩10分くらいのところに軍事博物館と国立博物館があったので。
ネパールには国軍がいます。トレッキング中も何度かすれ違いましたが、自動小銃を携帯した人たちと日常的に接するのはゾクゾクします。山岳国家だけに、グルカ兵など、ナチュラルボーン山男を徴用した優秀な部隊がいます。その軍についての展示が軍事博物館です。
軍事施設に隣接されており、受付の人も全部軍人です。
ここに入るには、カメラ以外ロッカーにしまう必要があるらしく、バッグ!バッグ!ロッカー!!と受付を進んだところの女性軍人に言われて怖かったです。
まずは中庭的な所に飛行機とか戦車の展示があり、男心をくすぐられます。
館内には今までの戦争の歴史の絵がありました。ネパールの著名な戦いが全てえがかれていましたが、これは写真禁止でした。
あと歴代の軍トップの肖像画とか写真とかがあります。途中でメガネになったり、写真になったりするのが現代って感じがします。
あと歴代の軍服とかもあります。白装束にククリがかっこいいです。
これが今の軍服です。これ着てる人が自動小銃持って歩き回っているのを見慣れてしまいました。
装備品の一覧もありますが、ククリが現役で使われているらしいです。確かに色んな用途に使える便利アイテムですからね。
そしてこれは熱い!!本物のジャマダハルだ!!こんなのゲームでしか見たことないぜ!!!
軍楽隊の楽器とかもあります。謎の長いラッパもありました。
あとは前線の模型でしょうか。軍用トラックの展示なんかもありました。
軍事博物館を見たあとは向かいの国立博物館へ。
ここは歴史展示、仏教芸術、民族展示の3つの棟に分かれています。日本も設立に関わっているそうです。
歴史展示はいろいろな彫刻が置かれている、石、木、金属などと素材によって分かれています。
パタンでもみたやたらエロい仏像がありましたが、これはヤブユムという仏像らしく、チベットに特有の男女の集合を表したモノらしいです。
ちなみに女性のいない像で、こうなっているやつもありました。立派ですね。
続いて、仏教芸術コーナーです。これだけ見るとすごく日本の景色みたいです。
仏様ひとつひとつに名前がついてますが、これだけいるともはやソシャゲのコレクションみたいです。
民族展示は自然史博物館のような動物の展示や世界の民族の展示もありました。国立博物館なので、ネパール人も当然来るので自国以外の展示もあります。
ネパールは多民族国家なので、それぞれの民族の展示もあります。日本にいて国内での民族を感じさせるような展示はあまりないですが。
トレッキングに行った身として馴染み深いのはやはりシェルパや、アンナプルナ周辺のグルン族です。シェルパは特に、ヒマラヤ登山の手伝いとして名をあげたため、山岳ガイドの別名になっていますね。
アンナプルナ山域の奥にあるムスタン王国の展示もありました。ここはつい最近まで外国人はいけないし、いくとしても高額な料金の支払いと複数名での来訪が必須になっています。ここも行ってみたさがあります。
少しはずれに来てしまいましたが、国立博物館から歩いて帰ります。Googleマップに従ったら、やばいほど臭い路地みたいなところを歩かされて怖かったです。腐臭みたいなのがだんだんカレー臭に変化していって安心しました。
また一休みして、昼を食べにタカリバンチャという店に行きました。注文したらオーナーは日本語喋れたのでとても安心しました。
ここはダルの豆がデカいのが特徴的でした。
ダルバートを食ったら王宮博物館へ向かいます。ネパールは2008年前で王制だったのですが、現在は民主制になっており、それまで使われていた王宮が今は博物館として使われています。
ここは前もきた夢の庭の近くなのですが、ぶっとい道路を2回も渡るので怖いです。人の流れを見ながら慎重についていきます。
博物館のセキュリティは結構きつく、水と財布以外の持ち込みは禁止です。カメラは金支払ってもちこむこともできません。しかも入る前に入念な身体検査があります。
地球の歩き方に書いてある500ルピーかと思ったら1000ルピーになっていました。料金が倍になったらしいです。ちなみに中国人って言えば500ルピーでしたが嘘がバレそうなのでやめました。
先述の通り、カメラも没収されるのでここは中の写真はないです。
荷物はロッカーに預けるシステムなのですが、ロッカー係がいて、その人に荷物を預けないとロッカー使えません。雇用の創出を感じます。
荷物を預けてセキュリティを通ろうとしたら、チケットを見せろと。チケットをカバンに入れてロッカーに入れてしまったので持ってなかったのですが、話してもチケット持ってこいしか言われない・・・。まためんどくさいやりとりを創出された雇用とおこなってチケットを持ってきたのでした。
王宮は客室やらミーティングルーム、ダイニングルームがとにかくいっぱいあります。相手の地位によって案内される場所が異なったりしています。日本の皇室の写真なんかもありました。各部屋にはネパールの各地方名がついています。旅館みたいです。
遠くから見ると宮殿の中心にある大きな箱状の空間は謁見の間になっていました。こんなのゲームでしか見たことないぜ。
虎の絨毯とか豪華なソファーとか金持ちがもってそうなものは大体あるけど、展示されているテレビはブラウン管でした。これは時代的なものもあるかも。
王宮の見学が終わると、ネパール王族殺害事件の舞台になった離れの見学ができます。
2001年、結婚に反対された当時の皇太子が泥酔ののちありとあらゆる武器を持って王夫妻はじめ、王宮の一族を皆殺しにし、最後は拳銃自殺をするというネパール王族殺害事件というのがありました。この事件では王弟(地方に行っていて現場に居合わせなかった)と、王弟の家族のみが生き残り、王弟がのちに即位しました。この顛末だけ見ると、弟怪しさプンプンですね。
殺された王様は民主化に協力的だったのですが、新たに即位したこの弟は自分に権力を集めようとしたため、国民の反感を買い、最終的に王制が廃止となりました。運命の複雑さを感じます。
現場には弾痕が残ったりしてました。ここで撃たれたとかそういうキャプション付きで。
あとは庭園(ちょっと廃墟感があった)と、離れにある王族の住まいの展示がありました。
王族が使っていた飛行機やヘリもそのまま置かれていましたが野ざらしだったのでちょっと墜落したみたいでしたね。
王宮博物館を見終わった後は、王宮の向かいのデカい通りを歩いてみました。ブランドショップとかが並んでいて、ちょっとした宮下公園みたいなところです。ネパールの人がブランド品を買うのは多分ここなんでしょうね。
夜はモモが食べたくなったので、地球の歩き方に書いてあったニューエベレストモモセンターへ。なぜかオールドエベレストモモセンターになっていましたが。
地球の歩き方には10個で80ルピーだったけど10個で140ルピーでしたが、十分に安い。
モモを頼むとスープをかけてくれます。酸っぱい謎のスープですがおいしいです。
いく道の真前が交通量の多い通りでした。もうなれたものかと思いましたが、夜なので車の距離感が掴めず、歩くのがめっちゃ怖かったです。