見出し画像

エベレスト街道旅行記7日目(2022/04/24) ジョルサレ→ナムチェ


標高が少し高くなったせいか朝が心なしか寒いです。高さ的には最初の村プイヤンとあまり変わらないのですが。

濡れた服を前日に干していたのですが、朝露で微妙に湿っていました。夜のうちに回収した方がよかったな。

パッキングをしてたらバックパックの紐が一部切れてしまいました。結び直すことで使えるのですがなんか凹む。

画像1

宿のおじさんは大人しいのですが、家族写真が飾ってあったりします。この写真より20歳は上に見えますが。

画像2

朝はチベタンブレッドとチーズオムレツです。基本肉が食べられないのでタンパク質が足りないのでたまごとチーズで補ってます。ダルバートととかエンドレスご飯なので逆に太ってしまう可能性ありますね。

昨日のポーランドガールはミューズリーを食べてました。また味ない系だけどわかってるからいいらしいです。
出る時にポーランドガールはまだ食事中だったのですが、まぁ追い抜かれるよね、的なノリで先に行きました。

そして出発なのですが、出発時にGoProを落としてしまい、レンズに微妙に傷が・・・。
360°なので傷ついてない方をメインに使うようにするのですが、360°撮りたい時は気になっちゃうな。というか直したばかりなのに・・・。バックパックの件と合わせて凹みました。

画像4

とはいえとりあえず出発。今日の目的地は3時間で着くナムチェです。最初の30分はなだらかな道を進みます。しかも動物が通れないようになっている人間専用道路なので臭くない。川沿いの平坦な道で歩きやすい。

画像3

そして見えてくる二つの橋。どちらを使ってもナムチェにはいけますが、高い橋の方が少しショートカットになるみたいです。
高い橋に行くということは登らないといけません。超ハード。これ登るのか・・・みたいな気持ちで見上げていたら同じような気持ちになっている笑顔の素敵なアメリカンナイスガイが。彼と一緒に登ります。

画像5

ヒーコラいいながらどうにか到着。橋を渡ろうとしたら、先に行ったナイスガイが戻ってきました。ロバの群れがきたらしい。橋の上で確かにロバとすれ違いたくはないですね。今までも何度も橋を渡りましたがここは高い。

画像6

どうにかこうにか渡り切ると、コンデを眺めながらひたすら急登をジグザグに進んでいく道になります。コンデが見えなかったら正直日本の山道とあまり変わらないです。

そしたら後ろから例のポーランドガールに抜かれたwww普通に速い。

それに対して自分は全然足が進まない。標高的にいえば、富士山の六合目から九合目までの道をいくようなもんなんですよね、普通にキツいわ。

そしてしばらく登ると開けたところに。ここがエベレストビューポイント、はじめてエベレストを見ることができるところです。
木の合間からチラッと見えるだけですが。

画像7

距離が遠いのでここからだとあまり迫力はなし。

ここにサガルマータ国立公園の看板があり、いろんな動物の写真があったので、ラケシュに「チベットスナギツネには会える?」って聞いたらなにそれ、って感じでした。日本ではめっちゃ有名なのに・・・。なのでチベットスナギツネは見れないっぽいです。ダンフェや鹿には会えるみたいです。

画像8

そして同じような道をまた歩き始めます。後ろから来たおばさんに話しかけられつつ抜かれました。スイスのおばさんでした。スイス在住はやはり強い。
さらに進むとチェックポイントがあり、その先に民家とロッジが。

画像9

だがここはナムチェではないらしい。

結構ヘトヘトになりながら進んで、マニ車のあるゲートを潜ると、

画像11

ここがナムチェ!!

画像10

RPGで一番でかい街に来た時の感動感があります。正面にストゥーパがあり、噴水もあり、到着しました感がすごいです。

画像12

メインストリートはずっと上りなのできついです。標高が3400mあるせいもあって、一歩一歩がとても辛いです。でもお店がいっぱいあってワクワクします。ここで買うのは高いし、持ち帰るのもしんどいですが。

画像13

そして今日から2泊する宿、ホテルチベットへ。ここも部屋に電源があるし、洋式トイレもあるし、割といい(エベレスト街道基準)のでこれからが不安ですが。

そしてナムチェは電波も良好!!素晴らしい!!いろんな人と連絡できます。

到着して少し欲しいなぁと思っていたものを買い足す。バッテリーも探してみたけど、結構高いし大容量の重いのしかなくて、結局買いませんでした。標高高くなって寒さで電池持ちが悪くなった時が怖いですが、まぁなんとかなるでしょう今回の使い方なら・・・。

画像14

お昼はそろそろダルバート以外を、ということでネパール焼きそばことチョウミンにしてみました。チーズと卵。ちょっと味が薄かった・・・。

飯の後は洗濯。エベレスト街道はさっぱりしてて何位日も服着ても不快にならない、っていうブログもありましたが、汗っかきの俺には関係なかった。てか普通に汗かきますよ。まぁ標高が上がったらあまりかかなくなるとは思いますが。なので今回まとめて洗濯して、あとは数日着っぱなしにする予定。洗濯もままならなくなるし。

その後はシェルパ博物館&エベレスト博物館へ向かいます。シェルパの生活が垣間見える展示があります。
シェルパは元々エベレスト近郊に住む山岳民族でしたが、ヨーロッパの国々がヒマラヤを攻略する際、その高所対応能力を買われポーターとして雇われ、今ではヒマラヤ登山に欠かせない存在に。
シェルパは今やガイドのようなニュアンスで使われており、シェルパではない"シェルパ"や、果ては日本の山々の登山ガイドすらシェルパと呼ばれます。
あとサミットで各国首脳をサポートする人もシェルパと呼ばれるらしいですが、これはサミットにかけているのでちょっと面白い。

ということで博物館に向かいますが、

画像15

ナムチェの上の方にあるので、そこまで行くのに普通に結構上ります。これがもはや登山です。シェルパが必要です。

画像16

どんどんナムチェが遠くなり、

画像17

到着しました。ここはホテルにもなっていて、泊まることもできます。

そして博物館の中へ。

画像19

食事の保存や調理に使う色々な容器が飾ってあります。

画像18

エベレスト街道に来て不思議なのは、食堂の椅子が部屋を取り囲むようにあって、その前に机があって、向き合う椅子がないのです。ラケシュに聞いたらこっちの方が全体が見渡せるから、だそうでわかるようなわからないような。

画像20

チベットの金管楽器もあって吹きたい衝動に駆られましたが、Don’t Touch!!なのと空腹の霊を呼び寄せるための楽器なのでやめました。

画像32

チベット式の仏壇も飾ってあります。

画像21

後はシェルパの民族の写真もあります。いろんな祭りや、結婚式の写真とか、

画像33

シェルパの伝統的な家の写真の展示がありました。

画像22

エベレスト博物館の方はシェルパの写真がいっぱい。有名な日本人の登頂者の写真も。植村直己とか田部井淳子とか。

画像23

そして隣にも博物館があります。これは国立公園の博物館です。

画像24

こちらにはエベレスト発登頂の時のシェルパ、テンジン・ノルゲイの銅像があります。ここはビューポイントなのですが行った時にちょうど雲がかかっていて微妙でした。

画像30

公園内で作業している人もいました。

画像31

博物館自体は無料なこともあって規模は小さめ。

画像25

すごいクオリティの人形があります。

帰り道にラケシュがタバコ吸うから先行っていいよ、と。めっちゃ気にするので別に気にしてないわwと言っておきました。シェルパはめちゃくちゃタバコ吸う

ちなみにこの博物館があるところは結構な上り坂で、空気が薄いのでしんどいのですが、ラケシュも深い息をしていました。

ナムチェに戻ってきて、ウィンドウショッピングと散策を。酒とかも飲みたいけど高山病には悪いのよね。
学校を見たり、いい感じのビューポイントを見つけたり、おそらく世界で一番高いポケストップを回したりしてました。

画像26

ふと見つけたパン屋がいい匂いだったのでついドーナツを買ってしまいました。やはり太りそう

ナムチェでたくさん時間が取れてのんびりできてよかったです。博物館に行く余裕がない旅程の可能性もあったし。
歩き回って思ったのは、斜面にへばりつくようにホテルや商店が乱立し、外人に媚び売る店も多い感じが野沢温泉みたいでした。ナムチェはネパールの野沢温泉

画像27

夜はヤクステーキにしました。ラケシュにはヤクって書いてあるけど実際はビーフだよ、あとナムチェより上ではお腹を壊すかもしれないから勧めない、と言われました。タンパク質不足な食生活なので、少しでも肉を食おうと。
念入りにボイルした上に焼いてくれたらしく、食中毒の可能性は下げてもらいましたがそこまでせんでも・・・。昭和天皇に納豆を出した時か?ってレベルの気遣いでした。

そのあとは夜のナムチェに行ってみました。ラケシュに散策してくるって言ったら酒飲むと思われて止められたたのですが、「夜のナムチェはエンターテイメントだ」って言ったのはお前やんけ!高山病が悪化する可能性があるので今回は出歩くだけです。

画像28

ところどころEDMが流れてたり、ネオンが激しいバーがあったり、

画像29

ストゥーパがライトアップされていたりと微妙にニセコを思わせるパリピタウンになっていたのですが、そんなに人も多くなく、ダンスミュージックの中を牛が鳴いている謎な光景でした。

いいなと思ったら応援しよう!