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エベレスト街道旅行記14日目(2022/05/01)ゴラクシェプ→カラパタール→ゴラクシェプ→ロブチェ→ゾンラ

4:00に目覚ましが鳴りました。4時にラケシュが晴れてたら声かけてくれるとのことでしたが、来ない。

迎えに来ないということはダメなのかなと思いつつ、窓から外を見ると星が見える。これはいけるんじゃないか・・・?

様子を見に外に出たらラケシュとすれ違い、とりあえず行ってみようとなりました。ダメだったら戻ろうと。

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行き始めたらまだ暗いのですが奥に雲のかかっていない山々が見え始めました。これはきっといける!!

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カラパタールは400mを2時間ぐらいで登るという、高尾山レベルの斜度なのですが、とても辛いです。荷物もほとんど背負ってないのに息が上がります。
しかも雪が積もっていて足場がとても滑ります。カラパタールは黒い丘という意味なのに、白い丘です。

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登っていくとエベレストが見えて来ました。エベレストは高くて風を全て受けるので雪が吹き飛ばされて黒く見えるのですが、今日のエベレストは雪が積もって白くなっていました

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最後の30分ぐらいは岩の間を歩いていく感じです。もうヘトヘトです。機械のようにペースを崩さず登ってる人がいて逆にこっちのペースが乱されます。数歩歩くだけで息が切れる、強烈なキツさがあります。

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そして、やっとついた!!!

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エベレストが奥の方に見えます。ローツェが聳え立ち2つの大きな山を描いています。朝は逆光になるので写真写りは微妙ですが、超絶景です。

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後ろにはプモリ。名だたるヒマラヤの山々が美しく見える展望地。

してわざわざここまで持ってきてまでやりたかったことが、トランペットを吹くこと!!

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山登りでずっと音出ししてないし、唇とマウスピースは寒さでガチガチ、日焼けで顔もガサガサだったんですがどうにか音出しレベルまで持ち込みました、スキー場の空気みたいだったので、スキー場で試し吹きでもするべきでしたね。

世の中にはいろんな人がいるのでわかりませんが、少なくともカラパタールでトランペット演奏した人は相当限られてると思いますw 自分の趣味を重ね合わせた結果がこれですw


さて、頂上は狭い上に人がいっぱいいて長居できる感じではないです。後とにかく寒いので、写真をひたすら撮って下山です。親指がカチンコチンでレンズ交換とかするのがしんどかったです。

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半分走るように山を降りて、ゴラクシェプへ戻って休みます。早朝からの活動はきついです。

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朝食はまだなのでチョコレートプディングを食べました。ビジュアルが最低で甘いうんこみたいだった。でも朝活の後の体には沁みた。

アメリカンナイスガイもカラパタールから帰って来て合流しました。笑顔の素敵な彼でした。彼はこのままエベレスト街道を遡りペリチェに泊まるそう。そんなに言葉を交わしてなくても、今までちょいちょい会った人と離れるのは寂しいですね。

その後ロブチェへの帰路に着きます。正直ゴラクシェプは最終地点への中継地って感じで慌ただしく、あんまり情緒を感じませんでした。

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ゴラクシェプの後ろに見える道がカラパタールへの登山道で、これ見てきつそうだなと思ったけど、まだまだ奥に道も続いてるし、見えてる山はカラパタールではないという。

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ゴラクシェプからロブチェの道の途中は相変わらずしんどいですが、前来た道だから気持ちが楽です。

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ハイパスにたどり着くと、楽に歩ける谷の緩やかな道になります。

ロブチェの道の最中にカラパタールでトランペット見てたネパール人に話しかけられました。日本で暮らしてたらしく少し日本語喋れる人で、すごくノリノリでした。このノリが行きずりの外国人に求めるものよ。

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みたことない鳥が可愛いのですがなんだかわかりませんでした。

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遠くから見えるロブチェはアイスランドみたいで好きです。

ロブチェに来たら雪が本降りになってきました。カラパタールの疲労と満足感もあるし、少し心が折れて来てチョラパス行かなくてもいいか?みたいな気持ちが芽生え始めました。ゴーキョに行っても湖凍結してて綺麗に見えないかも、とのことだし・・・

でもやらない後悔よりやる後悔だし、真っ直ぐ帰っても雪や雨に苦しめられるのは変わらないし、このまま元々の予定通りチョラパス経由でもうひとつの展望地、ゴーキョへ向かうことにしました。

シャワーズ(仮)夫婦もランチで一緒になり、チョラパスに来るらしいし俺も頑張ろう、という気持ちになりました。

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そしてロブチェからチョラパスに行く道へ行きます。

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トゥクラへの分岐でトゥクラに行かず、右へ進みます。

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そのまま河原みたいなところをの横切り、トラバース道を進みます。向かいにでかい山が見えるので晴れてたら気持ちいいんだろうなだという気持ちで進みます。しかしどんどん雪が強くなっていきます。

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雪でだんだんトレースがなくなっていき、次第に足跡が一つの足跡だけに

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この足跡を信じていいのか?

前を歩いているトレッカーらしき人もめちゃくちゃキョロキョロしてる。

不安でラケシュを先に行かせるが、なんかずっとキョロキョロしてるし、独り言めっちゃ言ってる。

これはもしかして遭難?

自分のYAMAPのGPSを見ればよかったのですが、ポケットの奥深くにしまっていてすぐ取り出せず。

この状態で信じていいのかめっちゃ不安になるし、後から来たカップルや、前を歩いていたトレッカーも合流してめっちゃ不安そうになっています。

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迷ってる?レスキュー呼ぶ?みたいにラケシュに聞くともうすぐ着くからの一点張りで逆に怖かったです。辺りはトレースさえも消えたただの雪の丘です。いるのは我々と合流したトレッカーとポーターだけです。

やる後悔がこんなにも早く押し寄せてくるとは。

マジで不安すぎて半泣きになりながらラケシュの後をついていきます。しばらく歩いてると、村も何も見えないのですが、ヤクの糞を燃やす匂いが。匂いで人里を感じることになるとは。
前からも人が歩いてくるし、デカイ矢印も書いてある場所に出ました。

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村だー!!!

こうして目的地のゾンラにつきました、信じてなくてごめんなさい!!!
あとでGPS見たらほとんど道をずれていなかったのでラケシュの判断は正しかったということです。なにも道無くなってたのにすげーな。

とりあえず明日はチラチラGPS見れるようにしよう。あとこういうところでは先に歩いて欲しい

ゾンラへの道は以上のように精神的にかなりヤバいものだったのですが、チョラパスはただひたすらに天気が怖いです。チョラパスはこの街道でも最高難易度の道です。この天気でいけるのだろうか?

とりあえず宿にはいっぱい人がいて、みんなチョラパス越えをするみたいなので、先ほどよりは精神的にはマシです。

それにネット繋がるので天気を調べてみたけど、昼前までなら持ちそうでした。チョラパス越えは午前中には終わるので、頑張ろう。

例のネパール人もいて、「キモチ、ココハキモチネ」って励まされました。

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天気もだんだん良くなってきました。晴れたらめっちゃいい景色。これはチョラツェです。とても近くに見えます。チョラパス厳しそうでもこれが見れたらよかったかも、という感じ。

そういえばシャワーズ夫婦は大丈夫だったのだろうか?彼らがくるときには我々のトレースは消えているかもしれない。

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今日のダルバートはもうちょっと人参に火が通ってると嬉しかった感。

明日の天気が悪ければ他のパーティは停滞するらしいですが、自分は道を戻ろうかと思います。充電もできないからやることどんどんなくなるし・・・

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