エベレスト街道旅行記17日目(2022/05/04) マッチェルモ→ルザ→ドーレ→ポルチェ・タンガ→モンラ→キャンズマ→ナムチェ
マッチェルモの朝は爽やかです。ここ数日4:00起きだったので、6:00起きで散歩は久しぶり。いい天気で山も綺麗に見えます。ロッジに他に人もいないし、寒いので何かをやる気もなく、早々に寝ていますが。
朝はチベタンブレッドとコーヒー。紅茶よりもコーヒー派ですが、高山病を避けるため紅茶を主に取っていました。紅茶にもカフェイン入ってますがw 今日は高度を1000m下げます。
ラケシュにピークハントもできるよーとか言われたけど、今回の5000m台でヘトヘトなのでさすがにきついかなー。あと日本人の多くはナムチェやテンボチェまで、あるいはカトマンズに近いランタンにいく人が多いそうです。高山病のせいだと言っていたけど、日本人は休暇取るのが大変なので1週間以上の休暇を取りづらいんですよね・・・それ以外だとどうしても10日以上はかかるし、高山病で停滞して日程が崩れるのと怖いしね。もったいないのだけど、それは日本の労働環境のせいです。
さて、ナムチェへ向かいマッチェルモを出発します。まずは小さな丘を越えることです。やる気出しすぎていきなりスピード出しすぎてバテました。
丘を越えてしばらく行くとルザの集落に行き当たります。マッチェルモみたいに真ん中に川があるので、村には一度降りて、再度登ることになり正直歩きにくいです。目の前にはタムセルク、カンテガ、クスムカンガルが聳え立ち、背後には8000m峰チョ・オユーが立ち並ぶ壮観な光景です。エベレスト街道のエベレストを眺めるトラバース道とはまた別の迫力があります。
ゴーキョ街道はエベレスト街道よりも人がかなり少なく、すれ違うことも稀です。そしてインド人が多いです。
ところどころ崖崩れも見られますが、これは雨季に起こるらしいです。でもそこを通過するのは少し怖い。
家畜の柵が残った廃墟みたいなところへでました。RPGの城跡みたいです。ドーレかと思ったら別の場所らしく、ギャーレというらしいです。ドーレは高度順応にも使われるので、もう少し発展しています。
もう少し下るとドーレが見えてきました。高度順応っぽいハイカーや、裏山への登山ルートも見えます。
結構深い谷を下っていくが真ん中に川が。ゴーキョ街道の村はみんなこんな感じなんですね。
ドーレの村を通過してる時にそこはかとない奥多摩感を感じました。
ドーレの村からは灌木が増え、エベレスト街道のデボチェ辺りの雰囲気に。そこからポルチェ・テンガに向かい標高を下げます。ずっと下りなのでつま先が痛い。
ポルチェ・テンガへの道は日本のハイキング道みたいでテンションがあがらないです。目の前にヒマラヤがちょいちょい見えなければ山ですらない、何ちゃらハイキングコースみたいです。
水平歩道みたいなでかい岩を潜った先がポルチェ・テンガかと思ったら検問所でした。
手続きをラケシュがするので先に行ってていいって言われたので進んだら、上から私服の若者(オフの兵士?)バックパックに付けてるGoProを指して、「それはドローンか?ドローンは許可が必要だ」みたいなことを言われて、これはGoProだぞ、と言っても区別がついていないらしく梨の礫。
手続きを終えたラケシュが来て、今度はぶら下げてるトランペットのケースを開けろと。これは黒いし銃だと思われたらやだなぁ、と思って取り出したらそれはスルー。
最後はラケシュが「俺は10年ガイドやってんだぞ!」って謝らせたらしい。なんだそのキレ方は。どっちみちドローンが何かを知らない人が検問やってんのは別の意味で怖いと思いました。
検問所から5分くらい歩いたとこでポルチェ・タンガに着き、早いけど飯に。この後、モンラという300m登り返すという何とも言えない道があるので休憩したく。というかモンラ過ぎたら300m降りるんだぜ、巻いてくれよ、という気持ちになる。
ダルバートは普通でしたが、そもそもここにハエが多いのが気になりました。
さらにトイレを借りたのですが、堆肥式でした。穴が空いててその下に堆肥があるという、そもそもトイレなのかこれ?その割には鍵を借りないと使えないという地味にセキュリティが厳しいシステム。
さて、ここを登ればあとは楽、という気持ちでモンラへの道を頑張ります。
300m1時間の登りだけど、標高のせいか圧倒的に楽です。テンボチェへの登りはもっと苦しかったです。もしかして成長した?
ラケシュがすれ違ったガイドと話をしていたが、「キョウナニシテター」みたいな話で今日っぽい話をするのでびっくりしました。ネパール語を理解し始めているのか?
遠くに見えていたポルチェの村が小さくなっていきます。ポルチェはポルチェ・タンガの上にある村、というかこちらが本体みたいです。
そしてモンラに到着いくつかのロッジがありますが、ガスってきてよくわかりません。
モンラからは急な登りはなくなり、ゆるやかにどんどん標高を下げていきます。なぜ登らせた?って感じです。
下山道に入ってから、なんか腹に変な感じが、まさか昼のダルバートのせいか?
不調を感じながらも、即座にというわけではないのでとりあえずはキャンズマまで我慢します。言葉は当然少なくなります。
モンラからキャンズマは1時間ぐらい歩いて到着になります。
下に見えるサンナがベースキャンプとゴーキョの分岐です。ついにここまで戻ってきました。
キャンズマに洋式トイレがあることを知ってたので、とりあえずトイレに行きました。ここから1時間はナムチェまでかかるので我慢してたら悲劇を産んでいたかもしれないです。
ここからはナムチェに向かうだけです。ナムチェへの道は何度もトラバースの裏側にナムチェがあるんじゃないかと裏切られるらしいですが、ガスって何も見えないので裏切りもありません。GPSでマップをチラ見しながら進みます。
このガスりまくり何も見えない道を1時間ひたすら歩き続け、やっとナムチェが見えてきました。この丘の上から斜面にへばりつくナムチェが見えた時はここまで戻ってきた気持ちでいっぱいです。
ここでは、行きに泊まったホテルチベットに泊まりました。パッケージに含まれない課金をして、トイレとシャワー付きの部屋にしてもらいました。ここまでの疲れを癒したい!
シャワーは説明を受けた通りに操作したけどどう頑張っても水しか出ませんでした。まだ冷える時間じゃないのでギリ行けましたが。めっちゃ寒かったけど、いままで1週間以上ボディシート生活だったのでありがたいです。充電もフリーだし専用トイレもストレス少ないです。水回りはカビカビだけどな!!
久々に自分の体型をみたら少し引き締まっていました、さすがに。ラケシュを見てたら山にいても痩せないなと思って怖かったです。
問題はこの部屋、1階にあるのでめっちゃ外から見えるのと、上がダイニングなので、めちゃくちゃ騒いでる集団がいて結構うるさいです。これで課金かという気持ちにちょっとなりました。
シャワーを浴びて、すっきりしたら行きの時もよったナムチェベーカリーへ、店主がイケボのイケオジです。低音ボイスで"Would you like something?"とか聞かれると惚れます。ナイフとフォークをシャンシャンとかやるのもかっこいい。こういう店主になりたい。
あと、ここはコーヒーにこだわりがありそうだったのでコーヒーを飲みたかったんですよね。予想通りめっちゃ美味かった。
なお、他の珈琲屋の前に牛がいたのでここのミルクはこいつの乳なのかもしれない。
夜は軽め&タンパク質が欲しくてミートモモにしました。ダイニングにいたうるさい集団はインド人でした。20人ぐらいいた。そりゃうるさいわ。
寝るまでには帰ってくれるそうでまぁ安心。
ミートモモはヒンカリっぽい味付けでした。カレー味ではないけどスパイシーでおいしかった。
さて、もうアルコール摂取もOKでしょ!とナイトナムチェを確かめに夜の街へ。宿の門限は9時!良い子は寝る時間だしね。行きのナムチェの時は10時だったけど細かいことは気にしない。日本時間なら12:15だからまぁわかる(わからん)
ロックが流れてて気になってたカフェバーに行ったら、客も店員もいなくて逃げました!!
もう少し下ったところにあるハングリーヤクというライブバーに行きました。生ライブが見れるところです。が、お客さんは俺以外に4人組がいただけでした。
Loaded Gunという世界最高峰(標高)のバンドを見てきたぜ!!曲目は6、70年代洋楽ロックだったぜ!!
客が少なすぎて逆にしっぽり飲めました。
ククリラムを一杯飲んだらヘロヘロになってしまいました。ずっと飲んでなかったからか、標高のせいか、宿まで長い階段をひたすら登るせいかわかりませんが。
ちなみに一番繁盛してたバーはアイリッシュパブという身も蓋もない店名のところでした。
さて、明日はいよいよ飛行場のあるルクラです。