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◎手帖P5「いきるをつくるmumokuteki」

2019/11/27、12/04OA

今回お邪魔してきたのは、コンセプトは「いきるをつくる」!中崎町にオープンした「mumokuteki cafe & foods 大阪」。店長で料理長の中部さんにお話を伺いました。

ここmumokutekiの自家製豆乳ヨーグルトドリンクが美味しいんです。なんと京都店で栽培しているローズマリーから、酵母をおこしているそうなんです。ローズマリーの表面についている発酵菌や乳酸菌から24時間常温で発酵させ、豆乳ヨーグルトを作っているんですって。そんなこと出来るんだとびっくり。しかも、ハーブからイメージする香りもないし、クセもなく、さっぱりといただける豆乳ヨーグルトドリンクです。


お店でヨーグルトを作ろうと思ったのは、mumokutekiのコンセプトである「いきるをつくる」を伝えるカフェメニューを考えたとき、思いついたそうです。食べることを通して何を提案できるか考えたときに、自家製のヨーグルトを動物性のものを使わずに出来たらいいのでは?と。そしてやってみたら、想像以上に美味しいものができて大成功!世に豆乳ヨーグルトは多いけど、カフェの自家製というのはあまりないかも?

というのも、そもそも動物性のものを使わずに美味しいカフェごはんってハードルが高い。ビーガン対応にしようとすると、マヨネーズなど調味料までいちいちビーガン対応にする必要があって、市販の物もあるけれど、自家製で全部やるというのはやっぱり大変。けれど、仕入れるんじゃなくて、なぜわざわざ手間をかけてやるんでしょう?

mumokutekiとしては、まずは、お客さんに提供するものには、思いを込めることが大切で、自家製だと思いがこめやすい。その手間に価値を感じているとのこと。それに、難しい部分もあるけど、やってみたら、実はできることが多いというのも、感じているそうです。実は、京都の郊外で自分たちで畑をやって、野菜を作ったり、田んぼではお米も作っているんですよね。すごいですよね。

京都でmumokutekiが始まって、お客さんがきてくれる店舗が町にあって、田舎では自分たちで農業をやっている。自分たちには田舎と街を繋ぐ橋渡しができるのではないか?とコンセプトが出来たそうです。田舎と都会と言う2つに分けると言うより、mumokutekiというひとつの大きな輪が見えますね。大阪にも店舗が出来たことで、さらに大きな輪に広がればいいなと夢が広がります。

ここまでお話を聞いてきて、誰もが思う疑問・・・「全然、無目的じゃないやん!」
最初、京都に目的がなくても集える場所としてホールがあったそうなんですが、そこからmumokutekiという店名になったんですって。大阪のお店も、たくさんのひとが、生産者もお客さんも、集える場所になって、ここで人と人がつながっていければいいなとおっしゃっていました。

中部さんご自身も、働き始めた8年前は、社会的なことに無関心だったんだけど、働いているうちに、知らなかったことを知って、選択肢が増えてきたそうです。口にするものにも無意識だったけど、食べるものの世界は深く広いので、世界が広がった気がするとのこと。自分が体験したことを、お客さんにも体験してもらいたい。「これがいい!」ではなくて、「こんなのもあるよ!」と選択肢を増やしたい!お客さんにもお店を通じて、変わっていってもらえたらいいなと中部さん。


mumokutekiは、ストーリーもあるもの、生産者さんの顔が見えるもの、人にとって社会にとって優しいと思えるものをセレクトされています。美味しいなとか素敵だなあとmumokutekiで味わっていると、そこから世界が広がっていくかもしれませんね。

「mumokuteki cafe & foods 大阪」は中崎町駅から徒歩5分のところにあります。ちなみに、植物性の自家製豆乳ヨーグルトドリンクは、大阪店限定ドリンクで、「プレーン」「ブルーベリー」「ケールアップル」「甘酒ジンジャー」の4種類。テイクアウトもOK。脂肪分が少なく低カロリーなのも嬉しいですよね。お試しください。

▼mumokuteki
https://mumokuteki.com/

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土井コマキ
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