◎手帖P4「新しいお米:シガルナローリ」
2019/11/13、11/20OA
新米の季節ですね~!新米、、、新しいお米!ということで、大阪を拠点に活動されている料理開拓人・堀田裕介さんと「新しいお米」にスポットを当てました。堀田さんは「食べることは生きること、生きることは暮らすこと」をモットーに「美味しい楽しい」で色々な食の社会問題に立ち向かう料理開拓人。どんな新しいお米の話でしょうか?
堀田さんと滋賀県の「みたて農園」が共同で育てている新しいお米「SHIGARNAROLI(シガルナローリ)」は、イタリアのリゾット米と日本の品種を掛け合わせたもので、「高アミロース米」といって、サラッとしているので、リゾットやチャーハン、オムライスなど加熱料理に向いています。以前、分けていただいてカレーライスで食べてみると、家のカレーがランクアップしましたよ。ライスグラタンにもバッチリでした!
それからお菓子作りにも向いています。米粉で作ったグルテンフリーの焼き菓子って、なかなか小麦粉のような軽い食感にならないんですよね。でもこの「SHIGARNAROLI」はサクッとした食感に焼き上がるそうです。
今まであまり考えたことがなかったですが、お米って料理によって使い分けると、もっと美味しく楽しくなりますね。お米離れが進んでいって、耕作放棄地が増えている今、堀田さんたちは、お米の使い方を細分化した新しい提案をして、もっとたくさんのお米を楽しく美味しく食べてもらいたいと活動されています。
新米の<未来を耕す>ことを伺うと、将来的には、みんなかもっとお米を食べるようになって、お米ブランドができて、お米料理(おむすびとか?)の人気チェーン店が日本全国に溢れてほしい!そのために、お米の品質はもちろん、例えばパッケージのデザインなども含めて、若い人にも手に取りやすく、日常に根付くようなお米づくりをしていきたいとのこと。
さて、堀田さんといえば、これまでブラックバスを「ビワスズキ」と言い換えて食べることに抵抗がなくなるようにする活動をされるなど、色々な「食」の問題に向き合ってこられました。そんな堀田さんが今気になっているのが、フードロス問題。便利、いつでも食べれるなどが当たり前になってきて、売れ残る食べ物や食材が増えています。そしてフードロスも含めてのゴミ問題も。すぐに解決するは難しいけれど、堀田さんが面白いと思ったのが、プラスチックを減らす行動を「マイナスチック」と呼ぶ人たちのこと。「今日は何%マイナスチック!」などゲーム感覚で楽しく向き合うことが、問題解決に少しでも近づく方法ではないかと仰っていました。
食べ物の裏にあるストーリーを知ることは、大切に食べ、ロスを出さないことにもつながると思うのですが、堀田さんといえば、foodscape!に代表される、食べることでその土地を知ってもらう活動ですよね。その農作物や、その土地に愛を持って食材を作っている農家さんの思いを全部伝える料理方法。堀田さんは、海外にいって活動して、自分の料理がどれくらい通用するのか挑戦してみたいそうです。
これからの堀田さんの活動に注目しつつ、遊び心を持ちながら未来のために「食」の問題と向き合っていきたいですね。毎日3回も向き合うチャンスはありますから。
▼「SHIGARNAROLI」販売店
・豊中お粥専門店「Rice Meals FoTan」
・阪神百貨店7階リビングフロア
▼「SHIGARNAROLI」を使ったお料理
・マザームーンカフェ 六甲店、千里店、神戸住吉店
・リオコーヒー 神戸北野店
洋食に向いている新しい品種・SHIGARNAROLIを使うと、家で簡単にパラパラチャーハンを作れてしまいます。お料理上手に〜。ぜひお試しください。
▼堀田裕介さんオフィシャルサイト
https://food-scape.com/yusukehotta/
▼grow rice project
https://www.instagram.com/growrice/?hl=ja