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◎手帖P20「大人と子供が遊ぶ学校」

2020/11/18. 25OA

大人と子供が思いっきり遊ぶ学校、その名も「原っぱ大学」が、今年の9月に大阪に開校したのですが、どういうことをしている学校なのか、話を聞いてもいまいち分からない。でもなんだか楽しそう!ということで、実際に見学してきました。
場所は茨木市。大阪モノレール彩都西駅で降りて、大きなマンションが並ぶ住宅地を歩くと、突然、畑の脇道〜軽目の山道に。ボチボチ歩くこと20分。手描きのカラフルな看板が現れます。

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元々は田んぼだった空き地と背後の山が全部大学!そう、建物があるわけじゃないんです!広場です。そこに手作りの小さな小屋のような物があったり、大きな穴とその上に建てている途中の小屋があったり、ドラム缶のお風呂があったり、泥山と泥プールと滑り台があったり。さらに小さな山に入ると手作りのブランコ、ターザンロープ、ハンモック!全部、作っている途中のような、完成しているような?そんな状態で、みんな自由に遊んでいます。

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子供のころ、秘密基地を作って遊びましたよね?あの秘密基地の巨大版のよう!夢が詰まった場所っていう感じです。その中で、それぞれが何かを作ったり、走り回ったり、楽器を演奏したり、思い思いに遊んでいます。しかも、想像と違ったのは、子どもが遊んでいるのを大人が見守っているのではなく、子供も大人も家族の枠を越えて入り乱れて、遊んでいるんです。

スタッフのミヤさんにお話を伺いました。この日は「ドラえもんの1シーンを再現しよう!」というテーマがあって、お昼ご飯として食材を地中蒸しで調理中でした。が、それはきっかけでしかなくて、そんなことよりも、その日に集まった人たちが別のことで夢中になれば、用意していたイベントをやる必要がないんです。例えば、大人って自由に遊んだらいいと言われても、何をしたらいいか困ってしまうこともあるので、手始めに・・・という感じで、ふんわりとしたイベントは考えてあるそうです。しかも細かいことは決めていないし、全員が参加しなくてもいいんだそうです。

そんな風にとにかく自由。子供達が作った小さな基地があったのですが、完成しているのかというとそういうわけではなく、次に来た時に誰かが手入れをしたら、どんどん変化していくんですね。もしかしたら解体されちゃうかもしれない。壊して欲しくなければ、張り紙をするとか何かアイデアを出してみるなど、それも自由。その人次第なんですよね。

「大人も子供も入り乱れて、本当の自由時間!!」いろんな家族が集まって、それぞれが好きなことをして遊んで、何ひとつ強制することはなくみんなが自由に遊べる場所、参加者が遊びを作っていく場所なんです。

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ミヤさんは「原っぱ大学が村のようになればいいな」と話してくれました。そうですよね。何家族も集まって、みんなで得意な技術を出し合って、一緒に子供も育てて、一緒に成長する。そういうコミュニティって、これからの社会に必要だなと思います。

こんな風に大人も子供も入り乱れて、ゴールを作らずに広場で遊ぶ時間を持つことで、どんな変化が起きるでしょうか。「目標もゴールも持たない」原っぱ大学ですが、その活動がSDGsのどの項目に影響しそうか、敢えて、考えてみてもらいました。

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いろんな垣根や区別なく遊ぶことに慣れると、5:ジェンダー平等の実現や、10:人や国の不平等をなくし、16:平和を実現できるような、公平な人間になっていきそうです。そしてやっぱり「11:住み続けられるまち(村!)づくり」が出来ますよね、きっと!

とはいえ、原っぱ大学は、あくまでも「関西もゴールも目標もない、あるのは進化のみ!」!!


「原っぱ大学 大阪彩都キャンパス」は週末に開校しています。親子で参加できるのですが、新型コロナウイルス対策として、参加できる家族数を減らして開催しているそうです。体験も受け付けているそうなので、気になった方は、HPやSNSをチェックしてみてください。

▽原っぱ大学
https://harappa-daigaku.jp

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土井コマキ
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