タバコが手放せなくなる しくみ🚭️
初めてタバコを吸った時
「まずかった」という人が
ほとんどではないでしょうか。
この「まずさ」は体の自然な
反応です。
なぜまずいのでしょう?
依存性のあるニコチンを
受け取る神経
「ニコチン受容体」
が脳内に無いからです。
しかし、
タバコを吸っていると、
徐々にタバコが手放せなく
なります。
これは、吸い続けると、
脳内に
/
ニコチン受容体
\
が、出現するためです。
ニコチン受容体は、
ニコチンを受け取り
脳内にドーパミンを与えます。
ドーパミンは
「気持ちがよい」
「ストレスがとれた」
という感覚を与えます。
これが、タバコを吸って
「おいしい」
「ホッとする」
と思われる理由です。
タバコが美味しく感じるよう
になった人は、さらに、
ニコチンを摂取します。
ドーパミンの作用により、
タバコを手放せなくなった
脳は、ニコチンが減ると…
さらに、
「タバコを吸ってくれ❗️」
と要求し、
毎日喫煙するようになります。
喫煙者は
ニコチン摂取
↓
ドーパミン
↓
ニコチン切れ
↓
禁断症状(イライラ、眠気)
↓
ニコチン摂取
↓
…
終わることのない喫煙サイクル
の中で生活することになります。
「ニコチン依存症」
の完成です。
しかし、
吸わない人にはドーパミンは
脳内にないのでしょうか?
実はたくさんあります。
何が違うかというと…
タバコを吸わない人の脳内に
ドーパミンが与えられるのは
…
・嬉しい時
・何かを達成した時
・おいしい食事をした時
・運動した時
などです。
生活の中でもドーパミンが
供給され、「満足」が
得られるのです。
しかし、喫煙者はニコチン
によるドーパミン供給が
強すぎるため、
普段の生活の中では、
ドーパミン供給はされにくく
なっていますが、もちろん
ゼロではありません。
喫煙は、よく嗜好品と呼ばれますが実は全く異なるものです。
「嗜好品」⇒その人が主体
「嗜癖品」⇒ニコチンが主体
よく考えてみると、
禁煙しようとする人の本心は
「タバコを吸いたくない」
はず。
でも、吸ってしまうのは
ニコチンにより
ニコチン受容体により、
「吸わされている」からです。
指導する方は、禁煙挑戦中の
方にドーパミンを与えること
ができます。
それは、
/
褒めること!
\
何度失敗しても、その努力を
称賛し、挑戦したことを
褒めることは重要です。
また、ニコチン以外で
ドーパミンが出るような
生活習慣の提案も
意味のあるものです。
(運動・趣味の提案など)
しくみが分かれば、アプローチの
仕方も明確になってきます。