魔法少女まどか☆マギカ 感想
2023年始まっての初めての衝撃アニメ(遅ればせながら)でした。
またもやものすごいアニメに出会って、しまった。
『魔法少女まどか☆マギカ』全12話。
2011年に放送されたアニメで、
私は数年前から『まどマギ面白いから絶対観て!』
と言われていた。
絶対観てと言われていたので、メモの【これから観るアニメリスト】に入れておいた。
これは『ひぐらしのなく頃に』や『エヴァンゲリオン』などと出会った時のカルチャーショックが再び、というような感覚であった。
とてもメルヘンチックな可愛らしい絵柄なので、男性ならばとくに自ら進んで観ようと思う部類のアニメではないだろう。
しかし観た方がいい。
大人こそ観るべきだと思った。
もはや子どもには深いところでの理解は追いつかない気がするのでおすすめしたくないし、ネガティブに引っ張られる可能性もあるのでおすすめはできない。
ビジュアルに騙されて観ていないのは絶対に損だ。
以下ネタバレ注意。
主人公鹿目まどかの「魔法少女になる/ならない」の葛藤が前半に丁寧に描かれている。話の進み具合も非常に丁寧でどんどん引き込まれる。一気に12話観てしまったことが、私の中でこのアニメの魅力の確信になっている。
『魔法少女まどか☆マギカ』という題名からして主人公は魔法少女だろうと思いきや、しばらく魔法少女ではない状態が続く。
そこからまず斬新だった。
なかなか魔法少女にならないまどか。
どうして?視聴者もずっと悩んでいたであろう。
主人公まどかが悩むと同時に視聴者も一緒に悩ましい状況にいるのだ。
キュゥべえはちょっと怪しさ満点できな臭いというか、なかなか私は信用できなかったが案の定という感じ。
ただそこにキュゥべえの悪気は微塵もない。
地球人と価値観が違うだけなのだ。
『すずめの戸締まり』の白猫のダイジンを思い出した。
『まどマギ』を知ってた人からすると、『すずめの戸締まり』のダイジンはキュゥべえを彷彿とさせるものがあったという。
私は逆に『すずめの戸締まり』の方が先だったのでキュゥべえがダイジンっぽいと思ってしまった。
同じホワイト色であるのもその理由である。
不思議ワールド全開だが、人が生きていく上での希望と絶望がテーマとなっており、なかなか重たいものがある。魔女が登場した時の異空間の画が秀逸。アニメであまり観たことのない情景が広がっていて、それが不気味さを増していた。
全12話だが、次から次に再生してしまい
気付いたら一気に観てしまっていた。
面白くなかったら一気に観ることはないだろう。
これから深呼吸して、
ついに劇場版を観ようと思う。