息子、川崎病を患うの巻
生後4ヶ月の息子が川崎病と診断されたのは、発熱してから5日目のことだった。
発熱した1日目、日中に37.7度を計測した体温計は、日頃から計測時の温度差が激しかった。
機嫌もいいしそんな訳なかろうと、その後2度測り直したら37度くらいだったので、元気な息子と楽しく1日を過ごした。
翌日は朝から機嫌が少し悪く、体温を測ってみたところ38.8度もあり、運良くかかりつけの小児科ですぐ診てもらえた結果、中耳炎とのことだった。
そこからの毎日、彼は泣いてばかりだった。
全身に発疹ができ、目が充血し、足が腫れていくなど、彼の小さい体には毎日新しい症状が出るようになり、あんなに大きい泣き声ですら出なくなった。
その間にまた小児科に行ったりなんだり色々あって、今息子は病院に一人でいる。
4ヶ月の息子に付き添うことは出来なかった、コロナのせいで。
また息子はPCR検査を受けるそうだ。
数日前に川崎病とコロナの症状がナントカなニュースを見ていた夫は愕然としていた。
ニュースを観た翌日に、息子が当事者になっていた。
検査が終わるまで隔離しなければいけないので、個室でひとり検査を受け、結果が出るまで一晩ひとりで過ごさなければいけないとのこと。
地獄。まさに地獄。
健康に生まれてきた息子は成長著しく、生後4ヶ月には見えない毛量と体格で周りの大人の目を欺いてきた。ちょっと(実際はちょっとではない)大きめスーパーかわゆいボーイ。
そのかわゆいかわゆい愛息子が発熱し、中耳炎だと思っていたら、最短で5年ほど付き合っていかなければならない病気になった。
経過が良くなければ期間は延び、それどころか後遺症の恐れがある。
運動を制限しなければいけないかもしれないそうだ。
地獄も地獄、地獄の地獄よ。
熱が下がらないから強めの薬にでも切り替えてもらえるのかと思って小児科に行ったのに、まさか息子を3週間も入院させなければならないことになり、夫と二人で帰宅することになるなんて。微塵の1%も思わなかった。
今日の夜か明日の朝、息子のPCR検査の結果が分かるそうだ。
念のための検査だとは言われだが、可能性がゼロでないから検査する訳で。
ただ不思議なことに、検査結果の不安より、たった今の息子は元気なのだろうか、昨日は一人で寝られたのか、そんなことばかりが気になる。
スーパーかわゆいハイパーボーイのあまりの可愛さに、看護師さんがしょっちゅう病室に足を運んでくれてたらいい。
眠れない息子がしつこく泣いて、疲れている看護師さんを苛立たせていないといい。
そんなことを考えて眠った母は、いつも通り5時過ぎには目が覚めたよ。
君が起きた音で起きるはずなのになぁ。
隣の家から赤ちゃんの泣き声が聞こえる。
それを聞いて私は静かに泣く。
君が泣いていないといいなと思って。