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子どもを真ん中にこども館をつくろう。

先週末は、焼津市にこの夏開館予定の「ターントクルこども館」のタウンミーティングでファシリテーターを担当しました(「ターントクル」は、方言で「たくさん来る」の意味です)

このタウンミーティングは4回目で、自分は2回目からタウンミーティングのプログラム設計や運営をご依頼いただいています。(一応、ファシリテーターが本業だったりする)

過去のタウンミーティングで出た意見や概要は細かく焼津市HPに掲載されています。

いろんなワークショップ、対話の場づくりはこれまで何度もやってきましたが、タウンミーティングの仕事は今回がはじめて。毎回、自分も勉強させてもらいながら、企画運営をしています。

子育て世代が参加しやすいタウンミーティングをつくろう

何回かタウンミーティングを重ねる中で、気付いたのは子育て世代の参加、子どもの参加が少なかったことです(どちらかというと、50代以上の参加が多かった)

もちろん市が新しくつくる公共施設ですから、さまざまな世代の声を反映していくのは当たり前です。でも、この施設を最も使うであろう子育て世代、そして当事者である子どもの声を聴かないままでいいのだろうか?とモヤモヤが湧いてきました。

そこで、焼津市やこども館全体のプロデュースをしている認定NPO法人芸術と遊び創造協会(東京おもちゃ美術館を運営)と、改めてこのタウンミーティングの目的や目標を確認。

試行錯誤を繰り返しながら、「子育て世代が参加しやすいタウンミーティングづくり」を目指してきました。

曜日や時間帯、広報、実施方法

自分は子育てはおろか、結婚もしておりませんので、まずは子育て世代に「どんなタウンミーティングだったら参加しやすいか?」を聞いてみることにしてみました。

・平日の夜は参加しにくい、土日の日中が良い
・オンラインでも参加できるようにしてほしい
・「子連れ参加も可」とチラシに一言書いてあるだけで安心できる
・託児があるとベスト

いろいろと意見は聞けたのですが、抜粋すると上のような感じです。

この意見を見ただけでも、これまでの行政事業がいかに子育て世代にとって参加しにくいものだったのかを思い知ることになります。

つまり、何回か企画してきたタウンミーティングは、「参加しない」のではなく「参加できない」ものになっていた可能性があって、ちょっとずつ方針を変えていく必要がわかってきました。

子どもを見守りながら参加できる

まず、子どもを連れて参加しやすい環境づくりのために、子どもが遊べるスペースを併設。東京おもちゃ美術館から木のおもちゃをお借りして、今度焼津市のこども館にも置かれるおもちゃを並べてみました。

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残念ながら今回託児まで用意することはできませんでしたが、遊びコーナーに、子どもと遊ぶスタッフがいてくれて、お父さん・お母さんも安心して参加できる環境だったように思います。

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全体の配置としては、上の写真のようにしてみて、みんなで子どもを見守りながら参加できるレイアウトです。

実はギリギリまで、子どもの遊びコーナーは後ろに配置する話も出ていました。しかし、後ろだと子どもが除け者で排除されている感じがして、どうしても僕が譲れず前に配置をしてもいらました。

会の最初には、ファシリテーターから「子どもの遊び声は未来への音楽です!まさか子どもの声がうるさいと思う人はここにいないと思いますが(笑)」と参加者の皆さんにお伝えして、子どもが安心して参加できる場づくりを心がけました。

(子どもの声は未来への音楽だ!というのは、ドイツで聞いてきたことなんですよね)

コロナ禍でもやれる方法を考える

今回の開催時間は日曜日の昼間に設定。もちろんオンライン参加も可能です。

実は、緊急事態宣言が延長されたことあり、こども館をプロデュースしている東京おもちゃ美術館の皆さんが焼津に来れなくなることがギリギリで決定しました。

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緊急事態宣言が延長した時点で、延期や中止の声も出ていましたが、「やれる方法を考えましょう!オンラインでも任せてください!」と声をあげて、参加者も登壇者もリアル・オンラインのハイブリッドのタウンミーティングになりました。(ハイブリッド開催の場合、機材の準備には毎回骨が折れます)

結果的に50名近い皆さんが参加してくださって、子どもも来てくれて、あたたかく活発な場になりました(時間不足だった感は否めませんが...)

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まだまだ改善できることはたくさんありますし、子育て世代の参加は決して多かったとは言えません。でも、こうしたことにトライすることで、新しいタウンミーティングの形に取り組むことができたんじゃ無いかと考えています。

次は、子どもの声をどうやってこども館に生かしていくか?も考えていきたいですね!今夏オープンの「ターントクルこども館」楽しみです!

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