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HUNTER×HUNTER:フウゲツは誰に攻撃されているか

HUNTER×HUNTER402話(10/14号)までのネタバレを含みます!!!気をつけろ!!!
大丈夫ですね?! ネタバレですよ!!

フウゲツは誰から攻撃を受けているか?

今日の議題、「フウゲツは誰から攻撃を受けている?」です。
フウゲツは現在ぼろぼろですが、どうして彼女がこうなってしまったのか? を考えます。

結論、「フウゲツは第三層に脱走した際、モレナ一家のカシューと接触、遅効性の毒のような念能力をかけられたために、現在衰弱している」を推します!

パターン出し

考えられるパターンを整理します。
 ①他の王子の念獣
 ②他の王子の念攻撃
 ③王子以外(王子の部下)の念攻撃
 ④王子の部下以外の念攻撃
 ⑤誰のせいでもない(事故)
 ⑥誰のせいでもない(緩慢な自殺)
一個ずつ考えます。

①他の王子の念獣

 フウゲツを弱らせているのは背中の傷跡=クスリの針だという連想の元、ルズールス(その念獣)をカチョウ・センリツは疑っているが、以下の理由で違います。
  A.「霊獣同士は殺し合わない」「霊獣は霊獣のついた人間を直接攻撃できない」というホイコーロが語った隠されたルール
  B.ついでにいうと、ルズールスが扱う薬はハッパ系であり、注射器は使っていない
(注射器を使う王子は、確定している分ではツェリ(33巻P151)とツベッパ(33巻P171、点滴がある)
 →AとBのことを考えると、「ルズールスの攻撃(=念獣)がフウゲツを襲った」と考えることは出来ない。
 →ただ、Aのルールは隠されている。ベンジャミン陣営も知らない。(コミックス35巻P59、ワブル護衛たちが殺害されたのは(誰かの)念獣のせいでは?」(実際は11人いる!とモモゼ霊獣の両方)から、「念獣は何故ワブルの命を直接狙わなかったのか?」と不思議がっている)なので、センリツ・カチョウを責めることはできない。ここでフウゲツが離脱したら、その情報(王子の念獣は直接他の王子を攻撃できない)がクラピカに分かる展開かな? とは思う。

②他の王子の念攻撃

 現状、念能力が判明している「1ベンジャミン」「2カミーラ」は外れる。
 念能力を保持していないことがモノローグから明らかな「3チョウライ」「5ツベッパ」も外れる。念能力を修行中の「4ツェリ」も外れる。
 「13マラヤーム」も戦線離脱しているため除く。

 そうすると、このパターンで考慮するべき=もしかしたら念能力を秘匿している可能性が遺されているのは「6タイソン」「7ルズールス」。
 二人とも、一応ビヨンドチルドレンである可能性がある+第一回日曜晩さん会(フウゲツ変化のタイミング)でフウゲツと接触する機会はあった。
 この第一回日曜晩餐会には、ベンジャミンとカミーラは出席していない(37巻P48)ため、402話のモノローグで、ベンジャミンが、フウゲツの低級霊について「フウゲツ本人の守護霊獣や計略のたぐいではない」と心当たりがなさそうな発言をしていることにも矛盾しない。

 だが、第一回日曜晩餐会には、センリツやキーニといったハンター協会の人間が護衛として近くにおり、この状態でルズールスやタイソンから攻撃されていたとして気づかなかったのか…? と思うと不自然、というかあまりにも無能になっちゃう……。
 ので、ちょっとこの線も私は採用しない。

 それでもあえていえば、ルズールスの方が怪しくはある。彼の念獣は「標的の欲望を具現化し、罠を張る」ものであり(36巻P92)、念獣そのものがフウゲツを攻撃したわけではないにしても、念獣の能力はルズールスのパーソナリティを反映したものになっているはず。
それであれば、彼自身の念能力も「標的の欲望」をキーとして発動するタイプのものかもしれず、「マジックワームが一日に何度も使えるようになった」というフウゲツの発言からは、彼女の欲望(マジックワームでカチョウと船を脱出したい)をくすぐっていると思えなくもないからである。

③王子以外(王子の部下)の念攻撃

 背中の傷については、正直これで解決する。ウショウヒである。
 サレサレ死亡までの彼のモノローグ(37巻、P24)では、「命拾いしたなフウゲツ王子」「標的がウショウヒの半径20mから出ると強制解除される」という発言がある。ウショウヒが「スタンド・バイ・ミー」という能力でフウゲツを攻撃していたことはほぼ確定であり、スタンド・バイ・ミーは「ニードルボール」を出す、暗殺向き(プレデターの人談)の能力だということも確定である。

 しかし、サレサレはウショウヒのニードルボールの攻撃で死亡しているが、彼の死にざまは「顔だけが変色して泡を吹く」であり、現状のフウゲツ(やつれる)と一致しない。
 なので、背中の傷がニードルボールのものであると仮定した場合、現在のフウゲツの不調はニードルボールの攻撃によるものではない、と言えると思う。

 他の護衛兵の攻撃である可能性はのこされているが、カチョウ・フウゲツの両名は脱出失敗後、部屋に戻ってすぐに司法省に来ている。「脱出失敗した王子」という、かなり周囲が警戒している中、彼女を攻撃することができる念能力者(兵士)が誰かという話にはなる。
なので、このパターンも(傷跡に関してではなく、現在の不調に関して、王子の部下からの念攻撃である、とするパターン)考えづらいと判断する。

④王子の部下以外の念攻撃

  このパターンの場合、「誰が」というより、「何のために」ということを先に考えなければならない。
 ①~③の場合は、「自己、または自己が仕える王子が王位に就くために、フウゲツを殺害したい」という動機がなりたつ(モモゼはこれで殺された)が、④はそれ以外の動機が必要だ。

 そこで思い出されるのがモレナである。モレナのエチュードは、「一般人はレベル1、能力者はレベル10、王子を殺した場合レベルが50アップする」。つまり、モレナ一家の誰かであれば、レベルを一気に50上げるために、王子を狙う、という動機がなりたつ。

 しかもモレナ一家のナワバリは3層。つまり、日曜晩餐会の4日以上前、フウゲツが単独で抜け出した(そしてミザイストムに発見された)階層と一致する。
 第三層脱走時、フウゲツは「何人かの兵士が目撃し、気づいたようだ」とも発言されており、誰にも発見されていなかったわけではない。ましてモレナ一家の構成員はマフィア登録されていないため、その辺をウロウロできる。

 フウゲツの第三層脱走エピは36巻に収録されているが、ひとつ前のエピソードで出てくるモレナ一家のネームドキャラが、ルイーニーとカシューである。この時、ルイーニーの能力は空間移動系であるため犯人候補から外れる。

 問題はカシューである。彼女はルイーニーとわかれた時レベル1。だが、カシューとルイーニーがわかれたタイミングがいつだったかは不明。ミザイストムの発言からみると、「出航三日目から、3層で殺人事件が続発している」「同時に複数発生している(犯人は複数名?)」ということがわかるため、

 1.モレナのカンセン(出航二日目)
 2.出航三日目以降、ルイーニーが20の人間を殺害 ※このタイミングではカシューはレベル1
 3.その後、カシューは「捜査側と接触する事には成功した」「次はもっと深く入り込む」と発言
----ここから推測-------
 4.この後、カシューは捜査側(兵士)と、殺人事件の目撃者として接触しながら、レベルを20まで上げる
 5.「さっさと色々済ませるのはつまらない」メンタリティの彼女の能力が発現(徐々に人間を弱らせるもの・時間がかかるため半自動・つまり、遅効性の毒のような能力)
 6.第一回日曜晩餐会の前、フウゲツの脱出イベントが発生。第三層にてカシューとフウゲツが出会う。カシュー、フウゲツが王子であることに気づき、「一気にレベルを50あげられるチャンス」とみなし、フウゲツに念能力を発動。
このパターンは結構あり得るのでは? と思っている。
 

⑤誰のせいでもない(事故)・⑥誰のせいでもない(緩慢な自殺)

 可能性としては挙げているが、こういうつまらんことはハンターハンターはしない漫画だって信じているから……。
 一応、⑥については、霊獣が憑いた+ニードルボールの攻撃にさらされたフウゲツが、潜在的に念能力を開放、特に誰にも師事されない中で自身の念能力を暴走させて、勝手に虚弱化している、ということはありえるとはおもう。

 持久戦において自己のメンタルを保つことが念能力のパフォーマンスに影響をする旨はクラピカからも発言があり、色々限界になってきたフウゲツが自滅している、というパターンである。

結論

①~⑥まで可能性を考えた時、私は④にベットします!という気持ち。
モレナが大ゴマを使って「王子を殺したらレベル50」といった以上、モレナ一家の誰かが王子に迫る展開が欲しい、というのと、でも王子のいる第一層に上がることは現状かなり難しい=王子が下層にくるしかなく、空間移動系の能力を持っている王子は現状フウゲツのみ、というのがあるのでここでそれを消費しておきたい。

また、さっさと殺人を済ませるルイーニーに対し、「ゆっくり行くよ」といったカシューのメンタリティ(および、そこから類推される彼女の念能力)と、現状のフウゲツの症状(徐々に弱っていく)が一致しているように思える からです!!!

そうなると、暗黒大陸編(ビヨンド)と王位継承戦を繋ぐ線がロンギであるなら、マフィア編と王位継承戦を繋ぐ線がフウゲツってことになって美しいと思うんだ…私は…。

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