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転職日記16(穐吉敏子さん)

高校の時に、卒業生たちが、地元でJazzのNPO団体を作っていて、その人たちの計らいで、穐吉敏子さんのJazzクリニック受けて、同じ舞台に立たせて貰ったことがある。

名曲 Long yellow road 。
途中で、あなた、おんなこかしらおとこのこかしら、うまいわね、ここの音、1音叩き忘れてる、
と指摘して貰った。

当時の私は、なんとなく、流の中で、縁のありがたさも感じずに、Jazzやるんだ、有名な人が来るんだ、というかんじで、吹奏楽部のひとりとして参加していたのだが。
あのとき、音符ひとつに、大きな意味があるんや、必要なんや、と当たり前のようなことにハッとした。(そりゃ、作曲者本人なんやもん、何もないところから、必要なために、ひとつひとつ作っているはずよな、なんて失礼な。いまとなっては、です)。

94才の穐吉さん、手の手術や白内障での失明も経ていまも毎日ピアノをさわり、ライブへ。戦時中、引き上げ、女、日本人、Jazz、、、想像の及ばないもんのすごい逆境の中を、切り開き切り開き、努力を重ねた人なんだと。今年、Jazz殿堂入り。アジア人初。ほんとにすごい、演奏家、作曲家、人間。
平和についても、自分の生きているうちには、そんな世界にはならないけど、human natureとして願い続けていると。

厳しく、凄く凄く優しく大きく可愛い人。
今日もCDをかける。

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