Turning up

前回に続いて、自分なりの曲の捉え方を。


昨年11月3日、嵐のCDデビュー20周年記念日に、彼ら初のデジタルシングルとしてリリースされた「Tuning up」。

まずタイトルについて。「Tuning up」とは近年使われるようになったスラングらしい。意味は「盛り上がる」とか「ハイになる」とか。そもそもの「Turn up」の意味は「(テレビなどの)音量を上げる」だ。

サビは「Turning up with the J-pop!」という歌詞で締め括られる。この曲通してのキーワードでもあるのだ。この歌詞については後に触れようと思う。

この曲全体のメッセージは「嵐の曲をネットを通して世界中に届ける」というものだ。実際にこの日に嵐の曲の一部がサブスクリプションでの配信が始まった。

このことに関して松本潤は「将来CDというものが無くなった時に、(これまでCDのみで届けてきた)自分らの曲が無くなることが悔しい。」と述べていた。

こうした心意気から楽曲のネット解禁を決めた嵐の活動の方向性を示す意味をこの楽曲は持っているのだろう。

では「Turning up with the J-pop!」という歌詞について。ざっくりとした訳は「J-popを聞いて盛り上がる」とか「J-popを届ける」といったものだろう。

前者からは嵐自身が歌ってきた「J-pop」というジャンルの音楽に対する誇りを感じる。

後者に関しては「J-popの音量を上げる」という直訳から、これまでネットには流していなかった(=音量ゼロ)自分らの楽曲(=J-pop)をネットに解禁する(=音量を上げる)という捉え方ができる。


もう一つ思い当たることがある。

昨年6月26日にリリースされた嵐デビュー20周年記念のベストアルバム「5×20 All the BEST!! 1999-2019」。この広告に用いられた宣伝文句が「嵐を、そしてJ-popを愛する全ての人に贈る」というものだった。

初見では「J-popをを背負うほど嵐は大きな存在なのだな」くらいにしか思わなかった。しかし「Turning up」とリンクさせて考えると、この曲も「5×20プロジェクト」の一つであり、活動が20周年を迎え、ある意味で2回目のデビュー曲もこれまでの活動を踏まえ、祝しているものなのかなと思った。


長々書いたけど、あんまり深い意味はない。

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