マイカーで埼玉からロシア・バイカル湖へ(2019) #2 東海港・ウラジオストック港
鳥取境港を出国してからの続き
・8/18 [5日目]
韓国・東海港 晴れ
午前9時半過ぎ、韓国東海港に着岸。ずっと船にいても暇なのでトランジットで韓国に入国。
11時半までに戻るように、とのことなので滞在できる時間は実質一時間ほど。軽くお散歩するくらいはできそう。
数分歩いたところにコンビニがあり、さらにイートインもあるのでそこで昼食をとることにした。
軽食コーナーにあったビビンバ入りの太巻きが美味しくて気に入り、船で食べるためにもうひとつ購入。
韓国は思っていたより物価が高く、コンビニでの買い物だけで両替した10000ウォン(約1000円)があっという間に無くなってしまった。
船に戻ると、車に荷物を置きに行くことができることをK氏に教えてもらい、早速不要な荷物をまとめてインフォメーションで荷物を置きに行きたいことを伝え船員さんと共に車輌甲板へ。
両手両脇に大荷物を抱えた私を見かねてか、スタッフが半分ほど持ってくれたので非常に助かった。
車輌甲板へ行くと日本では載せられていなかった重機やトラックでいっぱいになっていた。どうやらこれらは韓国からロシアに輸出される車輌とのこと。境港では私とK氏の車両だけだったので、日本側の航路は全く採算が取れないのではないかと心配になってしまう。
韓国を離れ夕方ごろになると、陸地から遠いおかげか空気が澄んでおり夕焼けがとても綺麗で美しい。乗客のほとんどがデッキに出て、陽が沈み完全に暗くなるまで眺めていた。
暗くなると周囲に一切の光源が無いため、360度どこを見ても空と海の境界もわからないという景色はなかなか見ることができない。
この景色だけでも、時間を掛けてフェリーで渡航する価値があるかもしれない。
韓国・東海港
宿泊地:DBSイースタンドリーム号
移動距離:約3km(徒歩)
朝飯
韓国・東海港
DBS東海フェリーターミナル
韓国の車。フルスモークが当たり前みたい
フェリーターミナルを左に行ってみたが特に何もないのでここで引き返す
韓国のガソリン価格
船では昼飯が出ないのでガソリンスタンド隣のコンビニで購入しイートインで食べた。ビビンバの太巻きが美味しい
船に戻り荷物を置きに車両甲板へ。車はしっかりと固定されていた
沈む夕陽を眺める
夜飯。スタッフに勧められるがままに盛る
夜には北朝鮮の沖合辺りに。この日にミサイル発射をするとかしないだとかのニュースがありしばらく外を眺めていたが何も見えず
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・8/19 [6日目(ロシア1日目)]
ロシア・ウラジオストック港 曇り
寝ている間にウラジオストック時間であるGMT+10(日本・韓国はGMT+9)になっていた。部屋や携帯電話の時計表示で6時(ウラジオストック時間で7時)に朝食開始のアナウンスがあり慌てて起床しレストランへ。
朝食後、デッキに出ると既に陸が見えるくらいの場所まで来ていました。
そしてどんよりとした曇り空で肌寒い。おおよそ札幌と同じ緯度まで北上したので前日までより過ごしやすいのは良い。
昼頃になるとウラジオストクの湾に入り街も見えるようになった。やはり日本、韓国と違って遠目でもちゃんとヨーロッパっぽさを感じさせる風景。
一週間近く掛けてようやく目にすることができたロシアの景色は感慨深いものがある。
着岸すると車、バイク持ち込みの人は先に降りられるようで一箇所に集められた。
そこでヤマハのMT-03でヨーロッパまで行くという韓国人のH氏と色々お話しをした。
同年代で日本にも何度か訪れたことがあるようで話が盛り上がった。
案内に従い下船し、ロシア側の入国審査があっけなく終わりついにロシアの地に足を踏み入れました。
一番最初に入国審査が終わって建物から出ると薄暗い駐車場に出てしまったため、通関代行をお願いしたLinks.ltdのYuri氏との集合場所が全くわからずあちこちウロウロしてしまった。
迷いながら最初の場所に戻るとK氏と共に待ってくれていたようでようやく合流することができた。
皆でYuri氏の車に乗りМТС(英:MTS)でSIMを購入し無事にインターネット接続ができるようになった。事前に調べていた通り通信設定の既存プロファイルを削除しておいたらスムーズに開通することができた。
その後銀行で両替するために順番待ちをしていたが、待ち時間がかなり掛かるようで断念。ルーブルの現金がないと困るので代わりにATMの使い方をYuri氏に教えてもらい20000RUB(32000円)分を引き出すことに成功。手数料がやや高いですがしばらくはこのやり方でいくことに。(※2019年当時のレートは1.6円/RUB)
この日に出来ることは終わったので予約していたホテルの前で降ろしてもらい、翌日のお迎えがあることを確認しここで一旦お別れ。
ホテルのとても判りにくい入り口をなんとか見つけチェックインしようとしたところ、どうやら飛び込みの客だと思われたようで満室と言われ追い出されてしまった。
ロシア語にした予約サイトの画面を見せても一切取り合ってくれず、この場合は何しても無駄と判断。
あまりの事態に茫然自失。しかし落ち着いて冷静になったところで次の宿を探したところ、すぐそばにドミトリーがあり即予約。
ほとんど飛び込みのようになってしまったが快く迎えてくれて無事に二日間の寝床を確保した。
ドミトリーとなってしまったがここは一泊1人810RUB(1300円)と激安。設備は綺麗で従業員は英語が通じるしとても親切。我々と同じ船に乗っていてシベリア鉄道に乗るというフレンドリーな韓国人兄弟と仲良くなり楽しい時間を過ごした。
近くのスーパーマーケットで買い物をし、レストランでの食事もできたのでこれでこの先もロシアの大地でなんとか生きていくことができそうだと自信が持てた。
入国初日からトラブルがあったが、案外なんとかなるものでこれはこれで話のネタにできる面白い出来事だったかもしれない。
ロシア・ウラジオストック
宿泊地:Sleep Place Hostel
(Ulitsa Stanyukovicha, 16, Vladivostok, Primorsky Krai, Russia 690003)
移動距離:約1.5km(徒歩)
朝食後の時点で北朝鮮とロシアの境目辺り
だいぶ近づいてきた
出発から一週間近く掛けて、ようやくたどり着いたロシアの風景を見て感慨に浸る
海軍の船
ロシア正教の教会
ウラジオストック駅とフェリーターミナル
下船後はここに集合だった。案内板や目印はない
Yuri氏の車で市街地へ
市街地に入ると酷い渋滞。リアバンパーが無い車も平気で走ってるあたりがロシアっぽい
銀行前の通り。駐車場所が無くて車を置くのに時間がかかった
ここがスーパーマーケットだから後で寄るといいよ、と教えてくれた
日本ではお目にかかれないラーダ2103を発見
レストランではメニューの写真よりずっと量が多い
#3 [7日目(ロシア2日目)]へ続く