Yahooニュースをワードミュートしたら穏やかな日々が訪れた

ニュースの適切な摂取というのは、意外と難しい。

一昔前は、テレビと新聞が基本的な情報源だっただろう。しかし、インターネットの世の中となったいま、テレビに長時間張り付くのはどうにも非効率に想える。テレビは自分の観たい順序で情報を出してはくれないし、一通りを見るには長時間が必要だ。

自分はもう長いこと、yahoo!JAPANのトップニュースを見ている。インターネットを始めたころには、「とりあえずトップページはyahoo」という雰囲気があったし、メールアカウントもあるので続いているのだ。

ただし、ネットニュースの一覧というのは酷い場になってしまっている。ほとんどの媒体が広告料を収入源としているため、多くのクリック数を稼ぐことに血眼になっているのだ。

だから正確な情報を流通させたり、社会問題のリアルを突きつけたり、よりよい社会を考えたりといった記事よりも、クリックを稼げそうな記事で画面があふれかえってしまう。

メディアの方も、価値が低いと自覚しているであろう記事を、どうにかしてクリックさせようと必死なのだ。虚しくないのだろうか。

自分は神経質な方なので、不快なニュースをかき分けながら欲しいニュースを探すプロセスにストレスを感じてしまう。以下に私が嫌いなニュースの種類を列挙しよう。

炎上系YouTuberなどのニュース

例えば大晦日のシバターvs久保の件だ。シバターの方から「1R目だけは流し気味に戦ってほしい」と打診しておいて、その1R目に勝負を仕掛けて一本勝ちをしたという話。これを飲んだ久保も大間違いだが、その後のやり取りも酷いものだった。

マジメに格闘技を好きな自分としては、関連のニュース見出しをスルーすることが難しかったのだが、見るほどに胸糞が悪くなっていった。

クイズ系見出し

「この難読漢字読める?」みたいな記事も、yahooニュースには並ぶ。こちらはニュースが見たいだけなのに、ついついクリックしたくなってしまう。
しかし、広告費稼ぎビジネスモデルに屈するのは不快である。心の底では、その漢字の読みが気になっていても、意地でもクリックしない。

ランキング1位を教えろや

「〇〇のランキングが決定!2位は△△」というような見出しもしばしばみるようになった。1位を書けやという激しい怒りが湧いてくる。もちろんこれも、1位を気にしてクリックしてもらうためのやり方だ。それをクリックするのは魂の敗北である。だから1位が気になっても、頑張って無視している。

専門性なきご意見番

自分にとって関心があるジャンルには、国際情勢や国内政治などの真面目なニュースも含まれる。ただし、いわゆる「専門性なきご意見番」の個人的な意見を垂れ流すニュースについては、不快に思っている。

彼/彼女らは、ジャンルを問わず、アレコレと口出しをする。一見するともっともらしい発言も多いのだが、たびたび基本的なことさえ知らないままに論じていることが露呈している。そんな連中の発言が、目立つ位置に掲載されているという事実自体に不快感を覚え、ストレスが溜まっていくのだ。

話題になりすぎていること

自分でもビックリなのだが、野球の大谷選手のニュースが少し嫌になってきてしまった。大谷選手は何も悪くない。むしろ彼の活躍に心からワクワクしている。

しかし、クリック数が見込めるからだろう、彼に関するニュースがあまりに並びすぎるのだ。

しかもその中には、「第〇〇号本塁打なるか」というような書き方をするものまで増えてきた。見出しをパッと見た瞬間、本塁打を打ったのかと誤読してクリックしてしまうのである。利用者の利益にはならないがクリック数は稼げるというわけだ。

また、大谷選手が不調のときは、ただ不調と報じればいいのに「それでも打球速度が速い」とか、何かしら強引にポジティブニュースを振りまこうとしているようにもみえる。

そういったメディアの群がり方の方に、うんざりしてしまったのである。

Y!News Excluder

そんなわけで、テレビだろうがネットだろうが、ストレスなくニュースを見るのは難しいなぁと思っていたところ、興味深いアドインを見つけた。

Yahooジャパンのトップページで掲載されているニュースについて、ワードミュートができるというアドインである。

使い方は簡単で、アドインを開き、そこにミュートしたいワードを打ち込んでは改行していくだけである。

現在、60件ほどの文章や人名をリストに記入している。これまでとは比較にならないほど、ニュースの巡回がストレスフリーになった。

フィルターバブル?

こういう方法をとっていて気になるのは、収集する情報が無自覚に偏っていくことだ。ただ、自分の場合は党派性で除外をしているのではなく、無価値だと確信しているものを除いているだけなので、まあ大丈夫だろう。

同じような境遇の人がいれば、強くお勧めしたい。