"普通"に疑問をもつということ
今までの普通に疑問を持つということ。
ここを運営する私は1987年生まれです。
私が幼少期の頃、父が犬を連れてきました。
イングリッシュスプリンガーの子犬でブリーダーから購入してきました。
生後40日の小さな子犬に私たちはアルと名付けました。
その後、同じ歳の従兄弟も犬を買いたいといい、叔父叔母と両親と共にアルを購入したブリーダーの元へ行きました。
鼻を突くような犬の匂いが充満する、動物園の触れ合いコーナーのような犬舎にハスキーとラブラドールレトリバーの子犬が放されており、そこから従姉妹家族はラブラドールを選び、ジャッキーと名付けました。
初めて犬を迎える私たちは当たり前のように、キャンキャンと子犬の声が鳴り響くホームセンターで、漫画で見たような犬小屋を買い、裏庭に設置して、当時ドラえもんを見ていたら必ず目にしたペディグリーチャムを購入して与えていました。
当時の私たちにとっては、これが当たり前だと思っていました。
でも、それが当たり前ではないということは、この後、犬を深く知るにつれて気づいていくこととなりました。
アルもジャッキーもお互い14歳、12歳まで生き老衰で旅立って行きましたが、今、思うともっと良い生活をさせてあげれたのではないか、もっと愛情を伝えてあげれたのではないか・・・そのように後悔することが沢山あります。
そのように今までは「当たり前」だと思っていたことに疑問を持ち、変化することはとても重要なのではないでしょうか。
2021年11月18日フランス上院は動物愛護に関する法改正案を賛成多数で可決しました。
その結果、2024年から犬猫のペットショップでの販売は禁止となり、2026年にはイルカやシャチのショーの禁止、2028年から移動サーカスでの野生動物の利用が禁止となります。
これは私達、日本人からしては「当たり前」が大きく「間違っている」と認められた事例ではないでしょうか。
なぜフランスはこの法案に多くの方が賛成したのでしょうか。
その理由を今一度1人1人が考えて見ることが大切です。
動物だけではありません、働き方、性別の役割、人種・・・若い時に大人に「当たり前でしょ。」「常識でしょ。」そう教えられていたことが、誤りであったことが増えているように感じませんか。
8歳の私は犬を犬小屋で育てるのが当たり前だと思っていました。
でも、今の私は犬と同じベッドで寝て、私の犬たちはソファを占拠しています。
今まで「当たり前」「普通」だと思っていたことに疑問を持つこと。
これが動物や他の命を救うきっかけになるかもしれませんね。