納税礼賛
いい話と、悪い話があります。
いい話というのは、誰もが分け隔てなく、納税の機会を与えられているということ。
悪い話というのは、経済事情により納税額に限りが生じるということ。
そう、納税は快楽。
納税礼賛。
ラブセンセーションのキックに合わせ、私は、ふつふつと納税意識が高まっていくのを感じていた
私の休日は、カーテンを閉めて部屋を真っ暗にすることから始まる
キャンドルをともして香を焚き、あぐらをかいて掌を上に向け、まなこを優しくつむり、やがて来たるべき納税意識の高まりに身を委ねる。
音楽はラリーレヴァンのmixcd。
しばし時間を忘れ、充分に納税意識が高まったら、私はおもむろにスティックパンの袋を開け、9本入りのうち3本を取り出す。これが今日一日の分。そう自分に言い聞かせ、ゆっくりと咀嚼する。
脳裏に浮かぶのは、タイのパンガン島でのフルムーンパーティ。すべてが終わった朝、波打ち際のイスに座ったまま眠りこけ、気づくとアゴのあたりまで海に浸かっていた。
あんとき、だれかが引きずりあげてくれたけど、今でもときどき思う。
あのままでもかまへんかったんちゃうかと。
やれやれ こんな昔話をしてしまうのも、
納税意識の高まりのせいだろうか?
まあどっちゃでもええわ
うん、シは誰にでもやってくる
安保関連3文書とか、消費増税論とか、風間ゆみ25周年とか、男闘呼組の再結成とナンバガの再解散とか・・・
こんなにもイカれた世の中で、納税意識を高めずに正気でいられないだろう?
だから私は、今日も今日とて納税意識を高め続ける
この荒れ地から
イエス 私は荒れ地の住民
いわんや、おまえたちをや
いわんや、おまえたちをや
いわんや、おまえたちをや
いわんや、おまえたちをや
いわんや、おまえたちをや
いわんや、おまえたちをや
いわんや、おまえたちをや
いわんや、おまえたちをや
荒れ地でもし私が倒れたら、代わりに歌ってくれ
もしおまえが倒れたら、私はのどが枯れるまで歌う 必ず歌う
納税礼賛 納税礼賛 ♪
そこにどんな意味があるかは知らん
ところで、犬のションベン飲んだことある?
浅学ながら私はまだない
うん、じゃねー