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サマーマッドネス

 

居心地のいい場所にいたい。

自分のためになど、ならなくていい。

のどが痛くなるほど甘ったるい

居心地をむさぼりたい。

 

だれにも文句は言わせない。

指をさせ。

笑えばいい。

目をつむったまま

この居心地に埋もれていたい。

 

いやな予感だけはよく当たる。

どうせ、ずっとここには居られない。

 

そんで、ここで、

SUMMER MADNESSが、かかる。

シンセのピッチがぎゅーんと上がってって、

目の前がぐにゃーってなったあとに、ふわーってなって、食べ終えたうどん鉢の底に残りし汁というものにバケットを浸すなりけり、

蜃気楼のゆらめく先に。

 

 

 

 

居心地のいい場所にいたい。

自分のためになど、ならなくていい。

父に負ぶわれ買ってもらった林檎飴みたいな

居心地を舐めていたい。

 

陰口をたたけ。

足をひっかけろ。

くちびるを噛みしめ、

この居心地にに死ぬまで溺れたらいい。

 

いやな予感だけはよく当たる。

どうせ、ずっとここには居られない。

 

そんで、ここで、

SUMMER MADNESSが、かかる。

シンセのピッチがぎゅーんと上がってって、

蜃気楼のゆらめく先に。