龍が如く8クリアしたので少し真面目に語り隊【ストーリー・キャラクター編】【激ネタバレ注意】
別れを惜しみつつ残ったサブイベントやファイナルハワイダンジョンを進めています。
レビューとかではなくとりとめのない感想なのでメインクリアしてる前提で語り隊
ストーリー
今回は特に「過去の積み残し」「禊」をテーマにしたエピソードが多い。脇役に至ってもその辺は割と一貫している。最も大きな敵は前作ブリーチジャパンの残党に春日一番の異母兄弟。母親探しからハワイ中のギャングに追われる子供を救うのが目的になったりと、過去作の集大成かのような様相を見せた。
最終章まで「どうすんのよこれ?」みたいな状態だったので、畳み方が結構無理矢理だったかな。
・ミキプルーンは縁談断ってるのになぜやることはやってるのか
・盗撮してたトラックのおっさんなぜ誰も気づかない
・Vtuber強すぎ
・一度承認された政策が一瞬でおしゃかになるのか
いろいろツッコミどころはある脚本だったけど、まあ勢いでなんとかなったよ。春日自身はお母さんに会えて目的は達成したけど、敵はぶっ飛ばしただけで積み上がった問題は一切解決していないので、その辺りの顛末は次回作に期待し隊
キャラクター
今回も印象最悪のところからどんどん感情移入させてくる手腕は見事。メインストーリーのキャラ中心に感想を語り隊
春日一番
こいつほど毎回好感度爆上げしてくるキャラ他におる?次回作は楽しみだけど、不遇すぎてもうそっとしといてやれよという気持ちにもなってしまう…
機転は効くくせに女心を全く理解しない男。まあずっと若の世話しててそこからムショに18年も入ってるから恋愛経験もほとんどないと考えると仕方がない。
本性が発覚したあとの海老名とはほぼ会話がなかったけど、その辺の掘り下げがもしあったら…でも、あそこは桐生がケリをつけるのが筋か。
ラストシーンは、どこから刃物や銃弾がくるかヒヤヒヤしていたけど、今度は救えてよかった。ちょいとウルっとしてしまったよ。なぜか椎名林檎だったけど。困ったら、「なんとかしてやるぜ」じゃなくて「話聞くぜ」ってのが、ヒーロー然とした桐生とはまた違う主人公像って感じがして本当にいい。
桐生一馬
3〜6は当時ボロカスに言われてたので自分でプレイはしてなかったけど、1、2と外伝だけでも抑えておいてよかった。追憶ダイアリーはとても楽しむことができました。桐生自身もその辺のやらかしに言及。
仲間と会話する時に割とノリがよくて笑った。錦とはこんな感じで毎日バカ話してたんだろうなあと思うと、ほっこりした気持ちになった。
療養目的で帰国したにもかかわらずハワイの時以上の力でヤクザをボコる男。ミレニアムタワーのヘリの人あれもうしんでるよね???
流石に死ぬところまでは見せられなかったのか、ラストは治療シーンで終わる。とはいえ、しっかりと桐生一馬の物語は今作で完結したといえる。
トミザワ君
山井一派のタクシー強盗がなんやかんやで春日に脳を焼かれ現地での女房役に。コビー枠。絆イベントが早々に全解放されたので裏切り枠ではないのはすぐにわかりました。
King Gnuをよく知らなかったのだけど、この人役者としても結構出てるんですね。演技棒とか言われてるけど全然気にならなかった。むしろあのちょっと涼しげな感じがよかったです。歌がうまい設定があるのに大人の事情でカラオケは一切歌わない男。
不二宮千歳
多々良チャンネル関係者ということは割と伏線がばら撒かれていたので明言される前に気づくことができました(動画編集に強い、不審な電話もその前後であった、絆イベントがすぐに全解放されない等)。
パレカナの野望を砕いた決定打だが、三田村に管理されているなら最後に多々良チャンネルを自分で開けたのはなんでなんだろう。普通アクセスできないようにしないか?この辺は考えるだけ野暮か。
スリムでにゅうぼうも大きく、声もかわいいが芯が強すぎる。ナミ枠。
天職開眼のせいで春日並みの妄想力があることが発覚した女。パーティーチャットではオチやツッコミに回ることが多くやっぱりナミ枠。
足立さん
ハワイに到着したときの「待たせたな」でコナミに喧嘩を売っていく男。
今回はメインの話にがっつり絡むわけでもなく飲んべえのおっさん枠だが、この人が途中加入しなかったらだいぶ話が辛気くさくなっていたと思う。また、伊達さんとの絡みやブライスを確保するところなど要所要所でかっこいいところを見せてくれる。
ナンバ
今回は異人町での桐生の女房役。相変わらずパーティーチャットはぶっ飛んでいる。とにかく不潔な男。
どうでしょうネタが割とツイッターで回ってくる。ぼくはあまりフリークではないのでしらん。
最後のセリフ、たしかに桐生に「カタギの友人」として接してくれる人ってあんまりいないよな…って思った。
ソンヒ
桐生大好きおばさん。前作のハンジュンギの証言にもちょくちょく面白エピソードはあったが、今回ではそれが遺憾なく発揮されることとなった。ギャップ萌えというやつで、今回かなり株を上げたのではないだろうか。桐生とのサシ飲みで緊張してるのかわいい。
カラオケの合いの手に全力を注ぐ女。
紗栄子ちゃん
クッソしょうもないプロポーズのあとにブチ切れるわけでもなくただただそっけなくなるのが…なんか怖いです…
今回はメインの話にがっつり関わるわけではないので、絆イベントを進めないとその辺の真相がわからずじまいになってしまうのが難点。
とはいえ、海老名に啖呵を切るシーンではいろいろ抜きにして春日への信頼が窺えるのがエモいぜ。
クッソださいTシャツにキレる女。
趙天佑
メインにがっつり絡まなかったのでいまいち影の薄い印象だが、今回は絆イベントなどで凄腕料理人としての一面を見せる。なんだかんだ楽しくやってそうでよかった。
横浜流氓として繋がりができたのか、杉浦と九十九との絡みもあった。またジャッジシリーズにも出てきてほしい。今度はカメオ出演ではなく…
アクションスターをやらせると掛け声がいちいちかっこいい男。
ハンジュンギ
加入時期がめちゃくちゃ遅くイベント消化するのに結構苦労した。今作のテリー枠。
絆イベントを進めることによって、ハワイに来たのは独断だということが発覚。コミジュルがどんどんネタキャラ集団と化していく…最初の一番にボウガン向けてたときの不気味さがどこかへ消えてしまった。
とはいえそれが悪いということでは全くなく、どんどん印象が変わっていった最たるキャラともいえる。仲間に対する歯が浮くようなセリフもかっこいい。
筋トレに人生を捧げる男。
山井豊
ハワイのギャングでは最も弱小ながらも今作品の敵キャラで唯一株を上げ続けた男。他勢力のバラクーダのドワイトやガンジョーのウォン・トーと何気に対比にもなってる。
(トミザワ君に自分のエモノ奪われてちびったドワイトと逆に凄んでみせた山井、仲間に全員裏切られて狼狽するウォン・トーと裏切られても腹心は残った山井)
桐生を実は助けていた、子供を食い物にするほど金に困っちゃいねえ発言、ナイトストリートではなんと共闘する。しまいには絶望的な状況に追い込まれて落ち込んだ春日に発破をかける、自分が日本で犯した罪で自首する代わりに春日たちの脱出ルートを用意する…お前ただのいい奴じゃねーか!
本人のエピソードも「過去の積み残し」という今作のテーマに合致するもので、その優遇っぷりが窺える。憧れた人にやっともらえた感謝の言葉に「もう寒くねえ」はずるいと思う。
ボス戦では場末のキャバレーという舞台、トドみたいなホステスに引っ叩かれながらの登場、バールを使ったワイルドな技など、かっこよすぎる要素が満載だった。
三田村英二
PCに強い設定で多々良チャンネル関係者ということは早い段階で気づくことができました。ただ、パレカナ関連じゃなくて元ブリーチジャパンの人だったことは読めなかったけど…
モニター越しに煽ってくる男。追われるようになった過程ももう少し掘り下げてほしかった(マジで場面が飛んだかと思った)けど、ラニが確保された時点で粛清対象だからまああまり必要がないか。
最後に改心できてよかった。泣かされてしまったよ。多分これからが地獄だと思うけど春日は本当に一生待ってくれてると思うし…
ブライス・フェアチャイルド
パレカナ代表で年齢不詳の悪いアムロ。正体はただの元マフィア。
なんかドワイトがあいつは化け物だって言ってたけどいまいちそれは伝わらなかった。まあ春日が最後まで小物扱いしてたから実際そういうことなんだろうけど。
浄化の炎だの奇跡だのってそれお前ただの銃火器じゃねーか!最後の戦闘は少し笑ってしまった。
沢城のカシラ
今回全くいいところがなかった男。株は前作でストップ安だったのだが、極道第二次解散を自分でやると豪語した以上もうちょっと見せ場が欲しかったかな。
荒川真澄
ミキプルーン。今作のド戦犯。
海老名正孝
春日一番の異母兄弟で今作のラスボス。元警察のインテリヤクザという異色の経歴から、最初は公安か政府あたりの息がかかっているのかと思った(前作やジャッジシリーズを見てると、この世界では公権力が元ヤクザや半グレを掌握して利用しようとする動きがある)が、実は全部私怨で動いてましたというある意味清々しい男。そりゃそんな境遇に生まれてきたらヤクザ全部に復讐するよね…
設定的な強さでいえば、本調子ではないとはいえ桐生+その他メンバーと1人で渡り合えると考えると、獅子堂≧海老名>3代目西谷くらいはあるんじゃないだろうか。背中の刺青は獄卒らしい。
花輪
大道寺一派のエージェント。あれだけ外伝で掘り下げたのにウォン・トーと一緒にあっさり死んだ男。
7外伝は8の後から制作されたらしいので、そういうことだと思うのだがちと鬼畜すぎんか?
まさかまた生きてるということにはならないだろうとは思うけど。桐生の俺もすぐそっちに行くぜ…が泣ける。
とにかく、今回も魅力あるキャラクターがたくさん出てきて楽しめました。この作品も出たばっかりだけど次回作本当早く出てくれ。キムゲイムも頼む。