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生きにくいADHD&SADの学生生活〜小学生編〜

学生時代はとても生きにくかった。

まず毎日遅刻をしていた。
人付き合いも全然上手くいかないし、提出物も出せない。

もちろん忘れ物も多い。
名札を全員忘れずに着けてきましょうウィークみたいなのがあって、私のせいで達成出来ずに責められて泣いたこともある。

また空気を読めずに先生の指示に気が付かずいつまでも話し続けてしまったりする事も多かった。
給食時間の放送部の校内放送を聞くように言われているのに気が付かず話し続け、突然「放送部へ行って原稿をもらってきて読め!」と言われて状況が理解出来ずパニックに。一人給食時間中の静かな廊下を、行ったこともない放送室に行かされ、やっと辿り着いても放送部からも不審がられた。完全にトラウマ。

別の教師にも全校集会か何かの移動のため廊下に並んでいた時に注意されていることに気が付かず話し続けてしまい、突然呼び捨てで苗字を怒鳴られ怒られた。
隣にいた男子が「女子で名前呼び捨てとか初めてじゃん……」と引いていたのを見てとても恥ずかしかった。これもトラウマになっている。
この件はどちらも別の女教師で絶対私は嫌われていた自信がある。

そして転校後の小5の冬あたりからSADの症状が現れ始める。

恐らく一番最初の発作は電車に乗っていた時だ。
突然食べていたチューイングキャンディの飲み込み方が分からず焦燥感に襲われ、咄嗟に手の平に出してズボンのポケットに捩じ込んだ。
周りにバレていないか、ハラハラしていたのを覚えている。
ただ正直そこまで深刻なものだとは思っていなかった。その時は何が起きたか分からず、すぐに焦燥感も無くなったのであまり気にしていなかった。
それからことある毎に発作が起き始める。

今思い返してみてようやく原因が何となく分かった気がする。
その年の夏、初めて発作が起きた数ヶ月前の夏休みに引っ越しをしたのだ。
そして転校もしていた。

それから何故か当時の私が芸能人になりたいと言い出しオーディションを受けに行った。
芸能養成所なのでもちろんオーディションは合格。
お金さえ払えば基本的に誰でも入れるのだ。
問題は入学金。
もちろん親は反対した。

その代わりに親は知り合いの同級生がすでに子役としてテレビに出ていたこともあり、その子と同じ地元の子供達を集めたミュージカルに勝手に応募していた。
オーディションには無事合格し、最終の主役候補にまで残りトレーニングが始まった。
だが私には台詞やダンスを覚えたり、即興の音楽に突然歌を歌うことなど出来なかった。
やる気がないと思われ私の立ち位置はみるみるうちに失墜、最後は名前すらないその他大勢の役しか与えられなかった。
人生で初めて挫折を味わった瞬間だった。

学校の方はというと、最初こそ転校生は大人気。あれよあれよという間に友達が出来た。
学校が終わった後も友達の家に行ったり駄菓子屋に行ったり公園に遊びに行ったりと本当に充実していた。
交換日記もたくさんしていた。そんな姿を見て親もさぞかし安心した事だろう。
だが最初に仲良くなった子が転校してしまい、私は新しい友達を見つけなければならなくなった。
色んな子と仲良くしてはいたつもりだが、何故か大人しい子に固執して特別仲良くして欲しい気持ちが強かった。

自慢ではないが当時の私は目立つ方だった。特に転校前は日直はかっこいいものだと思っていたし、学級委員長をしていた。
立候補するとみんなからの投票が行われるが、大抵私は選ばれ、そしてみんなの前に立つ側だった。
簡単に言えば仕切りたい欲が強かった。

話を戻すが当時の私には自覚こそないものの、支配出来る友達を常にそばに置いておきたかったのだ。
その結果、私は孤立した。小6の時だ。
その時言われた言葉を今でも覚えている。

「この子はお前の子分じゃない!」

ごもっともだと、今の私ならそう思う。
その子は私には優しくしてくれていたが、もちろん他の子とも仲良くしたかったはずだ。
だがそれを私は許さなかった。他の子と遊ぶことに対して嫉妬心しかなかった。どうしてもずっと一緒にいたかった。
オリジナルのずっと親友でいられるおまじないを作って一緒にやらせたり、金銭事情で叶わなかったが同じ塾に通おうとしたり、勝手にお揃いの服を買ったり、今となっては自分でもゾッとする。
結果、クラスの目立つ女子グループから嫌われるようになったという訳だ。

ADHDは生まれつきだ。
口には出さないが恐らく親もよく幼稚園の送り迎えに遅刻したりしていたことから、軽いだろうがその気があるように思う。

この頃に体験した挫折や絶望の経験から私のSADはどんどん酷くなっていった。
学校、電車、さらには夜中寝ている時やテレビで嫌なシーンを観た時など…突然やって来る発作に悩まされた。

同時に親に対して反抗期はどんどん酷くなった。

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