一匹?多頭飼い?どっちが良い?《犬編》
一匹で飼っていると
『もう一匹いた方が良いのかな』
と一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
『犬のお友達がいた方が楽しいかな?』
『お留守番の時寂しいのが減るかな?』
『お兄ちゃん、お姉ちゃんになったら少しは落ち着くかも?』
そんな想像もするかも知れません。
でも実際には軽い気持ちで多頭飼いをはじめて、
・全く仲良くなれず、一緒にしておくことが出来ない
・悪い癖が下の子にも伝染して手が付けられない
・お世話が大変で余裕がなくなった
というお話しもよく聞きます。
多頭飼いをはじめてから後悔しないように
①多頭飼いが向かない犬の特徴
②良い相性、悪い相性
③多頭飼いをはじめたら
④一匹で飼うと決めたら
についてお話しします。
①多頭飼いが向かない犬の特徴
・高齢犬
長年一匹でいたところに新しく多頭飼いをすると大きなストレスになります。変化になじめない可能性は若い犬よりも高くなります。
・問題行動のある犬
まれに分離不安の解決や興奮するのを落ち着かせる、などを期待して多頭飼いを考える人もいます。
しかし、問題行動の解決に他の犬が良い結果をもたらすことはあまり期待できません。
なぜならその行動にはその子なりの理由があり、それに他の動物が関わることはまれだからです。
それどころか後から来た子は先にいる子のマネをすることが多いので悪い行動が伝染してしまう可能性はかなり高くなります。
・喧嘩っ早い性格や特定の犬種
犬種に関係なく、他の犬を噛んだことがある、唸ったり攻撃的な犬は多頭飼いには向いていません。
また、特定の犬種は多頭飼いが向いているとは言いがたいので知っておきましょう。
性格にもよりますが
テリア系(特にワイヤーフォックステリアは多頭飼いにはかなり不向きです)
日本犬系(集団より一匹でいることを好んだり、飼い主さんとの関係を重視する傾向があります)
は安易に多頭飼いをはじめるのはおすすめできません。
・人への依存心が強い
焼きもちを焼いてトラブルや体調不良を起こすことも考えられます。
ただ、依存心が強すぎる場合は多頭飼いはしないとしても、本人のストレスも大きなものなので自信や自立心が持てるようにトレーニングをしてあげましょう。
・怖がりな犬
新しい犬に怯えて暮らさなくてはいけないと大きなストレスになります。
そのうち慣れるだろうと思っていても安心できる要因がなければいつまでも怯えたり、怖がる行動は続きます。
②良い相性・悪い相性
良い相性
・異性(特に先にオス、あとからメスが一番受け入れてもらいやすいです)
・同じ犬種(性格や体格差によるトラブルが少なくて済みます)
・年齢が離れすぎていない(5歳以内位が理想です)
・子犬同士(同じ時期に飼い始められたらずっと仲良くしてくれる可能性は高いです)
悪い相性
・同性(特にオス同士はケンカに発展しやすいです。メス同士も合わない時は徹底的に合わないことが多いです)
・大きさが違いすぎる(遊んでいるうちに思わぬけがをさせてしまったり、お散歩も一緒に行うのが難しかったりします)
・老犬と子犬(子犬を受け入れられなかったり、相手をしすぎて疲れてしまうことがあります。ただし、まれにお世話をする犬が現れて気持ちが若返る老犬もいます)
③多頭飼いをはじめたら
先住犬をたてる
新しく迎えた子が体調を崩さないか、先住犬にいじめられないか、家になじんでくれるか、、新しい子は注意深く見てあげたいですよね?
でも今まで愛情を独り占めしていたのに、新しい子に飼い主さんの関心が取られてしまったと感じたら先住犬としても面白くありません。
新しい子にかかりきりにならないように今までと同じかそれ以上に先住犬との時間を大切にして顔をたてるように接してあげましょう。
よくすべてにおいて先住犬を優先すべきと言われますが、それに関しては犬同士の関係を見極めながら、それによって居心地が悪くならないよう場合によって対応を変えてあげましょう。
例えばごはんをあげるのが同時でも先住犬は気にしないのに新しい子を待たせすぎて我慢を強いてしまいすぎるなら必ずしも先住犬を優先しなくても構いません。
④一匹で飼うと決めたら
犬の世界のすべてはあなただけです。
親も、友達も、パートナーも、すべてがあなたです。
他の犬が好きな子は気の合う犬友達と会う機会を設けて、人とでは出来ない触れ合いの時間を作ったり要求を満たしてあげましょう。
犬が苦手な子は愛犬が好きなコミュニケーション方法の引き出しをたくさん持って、満足度高く暮らせるようにしてあげましょう。
結局、多頭飼いは良いの?一匹が良いの?
この結論はとても難しいですが、事実としてワンちゃんが自分で「犬の家族が欲しい」と言うことはありません。
多頭飼いをするもしないも飼い主さんの判断。
そして犬は飼い主さんのきもちをよく読み取る生き物。
飼い主さんの幸せなくしては犬の幸せはあり得ません。
多頭飼いをはじめてから後悔をしない為にも
・うちの子には向いているのか?
・お世話や経済面も含めて新しい子は飼えるのか?
・どうしても相性が悪かった時は?
まで考えてお迎えしましょう。
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