【犬・猫】お留守番が苦手。もしかして【分離不安】という病気かも?
様々なご質問を頂くことがありますが、とても深刻でお困りだろうと思うことの一つ、
それが
【お留守番ができない】
です。
中には苦手を通り越してお留守番中にこんな行動が出ることも。。
・鳴き続ける
・トイレをそこらじゅうでしてしまう
・物を破壊する
これは飼い主さんも困ってしまうことが多いので気にかけてもらいやすかったり、本気で対処を考える方も多いと思います。
でもお留守番が苦手な子の中にはどうしても耐えられず、
・寝ることも出来ずに落ち着かずウロウロする
・体を舐め続ける(脱毛してしまうことも)
・足や尻尾を咬んで自分を傷つけてしまう
・下痢、嘔吐をする
・食欲不振になる
などの行動が現れることも。
あまりにもこういった行動が多い場合には
【分離不安症】
と呼ばれます。
分離不安は飼い主さんが困るだけではなく、わんにゃんさんも大きなストレスになり、健康を害してしまうことすらあります。
分離不安症は『症』が付く位なので病気の一種です。
既に分離不安と言われたことがある場合、
または疑わしい場合は自然に治ることは期待せず、
しっかり対処してあげる必要があります。
というのも分離不安の場合は
愛着のある人(基本的には飼い主さんであることが多いですが、同居している動物や特定の場所と離れることで分離不安が起こることもあります)と離れることがパニックになってしまうほど耐えがたいほどの苦痛なんです。
人が困るかどうかだけではなく、わんにゃんにとっても大きな問題です。
しっかり治していく為に
・ないと耐えられない対象は何か?
・いつからその症状があるのか?
・どのような症状が出るのか?
などを把握していく必要があります。
症状によっては行動療法・投薬療法を行い、改善を目指していきます。
どちらかだけかどちらも必要になるケースもあります。
不安に効果の期待できるサプリメントなどもありますが、
❝これだけやっておけば治る❞
と考えず専門家や獣医さんとともに取り組むことも視野に入れることも大切です。
またお留守番をさせる時の方法を工夫することで不安行動が起きにくくなることもありますので以下の方法も試してみましょう。
・留守番になることを悟られないようにする
(「いってきます」など声をかけることは留守番の合図になってしまい、それが不安を煽ることになります。)
・テレビや音の出るものをつけておき、静まり返らないようにする
・運動させる
(エネルギーが有り余っていると鳴いたり、破壊行動をしやすいです。不安よりも疲れて眠気が勝っていてくれればトラブルが起きづらい可能性があります)
・ケージやクレートを利用する
(部屋のどこにでも行けるのは一見自由で良さそうですが広い部屋にポツンといる孤独感を感じることにもつながります。安心できるある程度限られたスペースがある方が安心に繋がります。また部屋で自由にすることでトイレの失敗や破壊行動での事故などのリスクも増えます)
そして
・自立心を身に着け、自信を持ってもらう
これが一番大切です。
飼い主さんにべったりで依存しているから一人でいられなくなってしまいます。
克服の為には一人でいられる自信をつけてもらうことが重要。
具体的にはオスワリなどの基本的なトレーニングを行い、出来ることを増やして自信をつけてもらいましょう。
分離不安というとわんこのイメージがあるかもしれませんが実は猫ちゃんにも起こります。
わんちゃんと比べて鳴いても声が大きくない、トイレの失敗も嫌がらせだと勘違いされてしまうなどの理由から見落とされがちです。
でも猫ちゃんだって不安な気持ちは変わりません。
まずは分離不安という病気があることを知り、疑わしい行動がないか注意深く見てあげましょう。
そしてこの分離不安、わんにゃんさんだけでなく飼い主さんの意識や知識も彼らの楽しい生活に関わってきます。
しっかりした知識を得て、必要な場合は早めに対処してあげましょう。
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