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松岡美術館に行った。静かな空間に避暑する。
美術館巡り3日目は白金台の松岡美術館に。
「レガシー」展を観たかったんです。
レガシー ―美を受け継ぐ モディリアーニ、シャガール、ピカソ、フジタ
会期:2024.06.18~2024.10.13
場所:松岡美術館/東京都港区白金台「白金台駅」から徒歩7分
20世紀初頭のパリの画家たちの作品を紹介しているということで、
ちょうどわたしの好きな時代です。
(19世紀後半~20世紀初頭のフランス絵画が特に好き)
展示構成は、
フォーブから派生していった強い色彩表現を元にシニャックやデュフィなど
アフリカや東洋の美術に目を向けたピカソなど
藤田をはじめとするパリの日本人画家
エコール・ド・パリからモディリアーニやユトリロなど
マリーローランサンとヴァラドンの女性作家に注目
戦争を越えた画家たち、シャガールやデ・キリコなど
という感じ。
すべて松岡美術館の所蔵品とのことなので、
いい作品をたくさん持っている美術館だったんだなぁと…
数はそんなに多くないけれど、
有名な画家たちの絵をゆっくり鑑賞できるいい時間だった。
西洋画以外にも美術館のコレクションはさまざま。
ガンダーラやヒンドゥーの彫刻や、東洋青磁器などわたしが普段触れない美術品の展示もあった。
今回、美術大学時代の友人と行ったのだが、
自分の専門外のものについては誰かと「〇〇が面白い」「ここが好きだ」など
こそこそ喋りながら鑑賞するのがとてもたのしかった。
いつも一人で美術館巡りをするので、
たまにこういう、他人と感想を交換し合うのもいいなって思う。
そして今回一番の収穫がヘンリー・ムーアの彫刻に出会えたこと。
横たわる女や母子像など4点の作品が展示されていた。
そのデフォルメされたフォルムの可愛いこと。
曲線は低反発しそうなほの柔らかさを醸し、
目は何かを訴えたげにこちらを見つめてくる。
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軽くスケッチをしながら、
彫刻作品は実際に観てこそだなぁと思った。
さまざまな角度からいろんな表情を魅せてくれる。
美術館の大きな窓からは青々と茂った木々が目に優しい庭を眺めることができる。
最近の酷暑にやられた身体と作品鑑賞で使った頭を休めつつ、
涼しい空間でのんびり過ごせた。
たまに小さめの美術館に行くのものんびりできていい。
案外素敵な出会いが待っている。
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