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『梅切らぬバカ』を観た。母は強い。
最近家に帰ってごはんを食べながら映画を観るのにはまっている。
ごはんの後も家事をやりつつながら観で続ければ、意外と1本観終わっていたりする。
小説も然りだが、映画も一つの作品を堪能し終わった後の満足感がたまらない。
(いい作品にしろ悪い作品にしろ達成したことに意味がある)
『梅切らぬバカ』を観た。
キャッチコピーは「あなたがいてくれて、母さんは幸せだよ」。
50歳になる自閉症の息子と、自分がいなくなった後を心配する母の親子二人を軸にした話。
加賀まりこさん演じる母親が強い。
悩みや不安を抱えている中でも、
前向きに真っ直ぐと次々に起こる問題と向き合い、
息子にこの上ない愛情を注いでいく。
こんな強い女の人、憧れるしかない…
自分の身近に忠さんのような個性を持つ方がいないからこそ、
映画や小説で向き合い方のヒントが得られると思うし、
様々な付き合い方を学ばされると思う。
ただラストが結構唐突だった…
え、これからじゃない…?みたいな、
もう少し二人の生活を応援したかったなみたいな。
全体も1時間17分とのことなので割とさくっと観られます。
だったらもう少し先を描いて欲しかったなあ…
ちなみにですが、
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ということわざがあるようで。
桜は枝を切ってしまうと、切り口から菌が入りやすく腐る恐れがあり、
一方で梅はよい花や実がつきにくくなるそう。
物語の中で梅の木は
「道を邪魔する迷惑な木」
「息子の結婚を先延ばしする厄介な木」として描かれているが、
それは何を象徴したかったのだろうか。
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